脳内ポイズンクリープ。
時代も場所も特定できない。ひょっとすると、見かけだけ人間で人ではないのかもしれない。
そんな舞台を用意してくる映画が時々あるが、こういう作品を作る監督って頭の中が多次元になってるんだろうなと思う。
主人公のコーエンは、何やら分からないゼロの定理を研究する傍らで、人生の意味を教えてくれる1本の電話をひたすら待っている。
読み取ろうとすること自体が無理もしくは意味があまりないことなのかもしれないが、普遍的な人生に置き換えて見ることができなくない。
答えのない問題を追い求める滑稽さ。存在しないものを待ち続ける哀れさ。
時々やりきれなくなって雑念に身を委ねる。うまくいかなくなって何もかも投げ出してしまいたくなるけど、頭を切り替えることで救われることもある。
いわゆる近未来風の混沌とした風景に、幸せとは程遠い物語が続くので、少しずつ気が滅入ってくるが、その分夕暮れの浜辺に癒やされる。
彼女もいない、未来も見えない、それでもこれまででいちばん平穏なコーエンの姿に癒やされる。
劇中で効果的に使われるのがRadioheadの名曲"Creep"。
女性ボーカルで雰囲気もまったく違ったので最後の最後でようやく気付いたのだが、コーエンの人生はまさに芋虫だ。
ただもちろん、幸せになれる芋虫だっているのだ。
(70点)
時代も場所も特定できない。ひょっとすると、見かけだけ人間で人ではないのかもしれない。
そんな舞台を用意してくる映画が時々あるが、こういう作品を作る監督って頭の中が多次元になってるんだろうなと思う。
主人公のコーエンは、何やら分からないゼロの定理を研究する傍らで、人生の意味を教えてくれる1本の電話をひたすら待っている。
読み取ろうとすること自体が無理もしくは意味があまりないことなのかもしれないが、普遍的な人生に置き換えて見ることができなくない。
答えのない問題を追い求める滑稽さ。存在しないものを待ち続ける哀れさ。
時々やりきれなくなって雑念に身を委ねる。うまくいかなくなって何もかも投げ出してしまいたくなるけど、頭を切り替えることで救われることもある。
いわゆる近未来風の混沌とした風景に、幸せとは程遠い物語が続くので、少しずつ気が滅入ってくるが、その分夕暮れの浜辺に癒やされる。
彼女もいない、未来も見えない、それでもこれまででいちばん平穏なコーエンの姿に癒やされる。
劇中で効果的に使われるのがRadioheadの名曲"Creep"。
女性ボーカルで雰囲気もまったく違ったので最後の最後でようやく気付いたのだが、コーエンの人生はまさに芋虫だ。
ただもちろん、幸せになれる芋虫だっているのだ。
(70点)
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