Con Gas, Sin Hielo

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「図書館戦争」

2013年05月02日 23時49分58秒 | 映画(2013)
理想を唱えるだけでは守れない。


何やら各所のレビューで評判が良さそうなので、気になって観に行ってみた。

結果から言うと普通かな。

設定はおもしろい。「静」の典型とも言える「読書」、そして「図書館」という場所を、まさに対極の価値観に位置する「戦争」と結び付ける力技。

表現の自由を守るということは、これまでにも散々採り上げられてきたテーマであるが、大切なものを守るために武力をもって戦うことを選択しているという点が、あまりこれまで見られなかった切り口だ。

不利を承知で「専守防衛」を頑なに遵守する図書隊の姿は、極めて身近などこかで見聞きした覚えがある。

そんなこんなで、メディア良化隊と図書隊の争いは一見漫画的な枠を越えないように見えるのだが、ちょっと視点を変えると実はかなりリアリティを伴っていることが分かる。

理不尽な成り行きから、それ自体に意味のない闘いに身を供しなければならないこと。日常でもよくあるからそれなりに興味深く見られる。

ただ、主人公たちの人間関係、王子様とかラブロマンスとかに関しては、ベタさ加減が個人的にはあまりハマらなかった。決して演者のせいではないけれど。

「SP」を経てジャニーズきってのアクションスターとなった岡田准一が主人公の堂上役。

今回は若手SPから教官へと出世。キレのよい動きを見せる一方で、部下から「チビ」呼ばわりされることに驚く。

こういう役を潔く演じられるところに、彼の自信が伝わってくるとともに、今後へのいっそうの期待を感じることができた。

相手役の笠原を演じるのは榮倉奈々。最初に彼女を見たときは「かわいい!」と思ったけど、いつの間にか慣れてしまって今回も可もなく不可もなく。ただ、あの童顔で高身長というキャラはなかなかいないかもしれない。

「あまちゃん」にも出演している福士蒼汰が笠原の同期エリート・手塚に。かなりかっけーわけで、海女のアキちゃんが一目惚れするのも分かる気がした(何か混乱してる?)。

(65点)
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