Con Gas, Sin Hielo

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「ピクセル」

2015年09月26日 13時37分28秒 | 映画(2015)
"Pac-Man Fever"よ、ふたたび。


言われてみれば、アーケードゲームは単純でパターンがあって、そこが今のゲームと違うというのはそのとおりだと思う。

今は顧客をつなぎとめるためにパターン化させているだけで、能力的にはどこまでも複雑化させることができるのだろう。

スマートフォンのゲームは百花繚乱で、テレビをつけていると頻繁にCMが流れてくる。現在最も活気がある業界かもしれない。

ただ、不思議なことにキャラクターやゲームへの愛着という点では、あのカクカクした過去のゲームの方がはるかに大きい。

だからこそ成り立つのがこの映画なのである。年齢のせいではないはず。30年後にパズドラの映画ができたら謝るが。

残念ながら中身は薄い。宣伝にあるとおり、過去に宇宙へ放たれたゲーム関連のメッセージを誤解した宇宙人が、ゲームキャラクターを実像化して攻めてくる。乱暴に言えばそれだけである。

立ち位置がコメディーに近いので、他のキャラクターや背景は敢えて簡素に作られているように映る。なにしろ米国大統領がゲームおたく主人公の幼なじみである。

地球の危機といっても終始ゲーム感覚で、実際攻撃を受けた人間もピクセル化するだけで誰も命を落とさない。子供と一緒に観ることを推奨するという商業的配慮なのかもしれない。

それでも、過去の懐かしいゲームが現代のデジタル化された映画の舞台で活躍するというだけで、十分過ぎるほど楽しい。裏のトリビアネタも見たいから、パンフレットも即購入である。

驚くのは、これらのゲームのクリエイターたちが60歳前後ということ。やはりわが国は技術の国。有望な若者に技術を伝えるとともに、彼らが自由にできる環境を整えるべきである。

なんか映画の感想から離れてしまった・・・。

(75点)
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