Con Gas, Sin Hielo

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「テッド2」

2015年09月23日 10時22分33秒 | 映画(2015)
テッドは隠れても、おやじ臭でバレると思う。


前作が本邦でも予想以上の大ヒットとなった喋るぬいぐるみの映画「テッド」の第2弾。北米の興行で叶わなかった初登場第1位を記録したようだから人気は健在である。

前作を復習せずに観たが、強く記憶に残っている「フラッシュゴードン」押しが再登場するなど、時間が経っても成長しないテッドたちをすぐに実感。

結婚しても、下ネタ、差別、クスリと、不道徳極まりない生活は変わらず。市民権獲得の裁判へ足枷となる描写はあるが、徹頭徹尾堕落した性格のままでハッピーエンドを迎えるところは、ある意味すごい。更生したらテッドじゃないのだけど、この辺の許容度は米国ならではだと思う。

不道徳な主人公たち以外の本作の特徴といえば、北米ショウビズ界のネタだろうか。台詞の端々に出てくるだけでなく本人まで登場するが、これは前作でもあったかな。

ただし、ジェイ・レノ、R.ニーソン、T.ブレイディという顔ぶれについては、本国では疑う必要のない超一流どころだが、わが国で全員知っているという人はおそらく1割に満たないと思う。

もちろん私だって分からないネタだらけなのだけど(新スーパーマンのジョナ・ヒルは分からなかった・・・)、小ネタの元を一つも知らなくとも本作を高く評価する人は、それ以外の下ネタや不謹慎な振る舞いが感性に合ったということなのだろうね。

テッドに市民権を認めるか、単なる所有物と認定するかという裁判が話の中心にあるが、裁判映画ではないので法廷場面にはさほど大きく時間を割かず。

一度所有物と裁定されたテッドを巡って、コミコン会場でどたばた劇が繰り広げられるのがクライマックスになるのだが、これも助けがあっさり来るなど残念ながらあまり盛り上がる感じがしない。

そう考えると、やはり本作の魅力は、見た目に反したテッドのだらしなさと、ところどころに挟まれる小ネタに尽きるのだと思う。だからこそ後半はもう少しあっさりしてもよかった。

そんなわけで、前作同様微妙な感想となるけれど、ブレイディに不正球のネタを振ったことと、A.セイフライドを「ゴラム女」と言い切った(後半でご対面!)点は大いに評価したい。

(60点)
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