Con Gas, Sin Hielo

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「カリフォルニアダウン」

2015年09月23日 10時19分08秒 | 映画(2015)
R.エメリッヒ魂が炸裂(彼の作品ではないが)。


今夏の「ジュラシックワールド」が証明したように、映像技術の発展は同じネタをまったく新しい商品に作り変えることができる。

いわゆるディザスタームービーは大昔から作られてきた。ネタはそれほど多くない。地震、火災、竜巻、あとは宇宙人襲来か。

ただ、最新の映像でサンフランシスコの街ごと壊滅させるというと、やはりどう仕上がっているのか興味が湧いてくる。

結論を言えば、まあすごい映像である。

地震学者が言っているM9.5と整合が取れているかは分からないが、建物が我先にと倒壊しまくる。東日本大震災(M9.0)では地震による建物の被害はほとんどなかったのだが。建築業の方、ひとこと言ってもいいと思います。

そして津波が襲う。それまでの群発した余震(かなり大きいのもあった)で一度も来なかった津波が、最後の本震だけで発生するというのはご都合っぽいが、向かってくる波の大山に小船で乗り越えようと挑む無謀さは、「パーフェクトストーム」を思い出した。まあ、啓発映画ではなく娯楽映画だから。

そんな娯楽映画のあるあるとして、ストーリーは添え物ということが挙げられるが、実は本作、結構特徴のある脚本となっていた。

D.ジョンソン演じる主人公のレイはレスキュー隊員なのだが、地震発生後はただひたすらに家族の救助に専心するのだ。

はじめは、救助を求めた妻が近くにいたし、現場に行ったら救えたのが妻だけだったというようにも見える。が、その後は、離れたSFにいる娘の元へ脇目も振らずに一直線(正確には、球場で数人助けたが・・・)。

確かに、娘かわいいから。気持ちは分かる。レスキュー隊員としての行動としては問題あるようにも思えるが、これも娯楽映画だから。地球規模の巨大災害と最小単位の家族愛という対照的な構図は、潔くて気持ちいいくらいだ。

そのかわいい娘。クセのある顔立ちだが、華があってスタイルもいい。A.ダダリオ、今後の活躍が期待される。

(70点)
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