愛の力、音楽の力。
恥づかしながら、ミュージカルを観てなければ、原作を読んだこともない。でも題名だけは子供の頃から知っている「ああ無情」。
初めて触れたのがこの映画版ということになるのだが、まずもっての印象としては、相当端折ってるなと。
映画としては長いけれども、決して長大な物語をそのまま追っているわけではない。
場面ごとに登場人物の感情を歌とともにぐっと掘り下げる一方で、場面が移り変わる時の展開が速い。
よくいえばメリハリを効かせた脚本。つなぎが粗いのは、ミュージカル舞台のそれと相似なわけだ。
ミュージカルといえば、本作は台詞のほとんどに節がついている。感情を込めて台詞を歌うのも大変だが、観る方も慣れていないせいか結構疲れる。
ただ、メリハリの張りの部分では俳優陣の歌の迫力に圧倒される。
細かいことを拾い上げようとするのが馬鹿らしいと思えるほど、H.ジャックマンやA.ハサウェイの歌が心に響いてくる。
悩み苦しみ、それでも愛を貫くことを信じてきたファンテーヌとジャンヴァルジャンが、最後に神の導きにより安らかに天に召される。それだけで十分心が揺さぶられるのだ。
そういう意味では、魂へ直接語りかけるミュージカルという形をとったのは、本作の持つ力を最大限に生かした演出だと改めて思う。
(75点)
恥づかしながら、ミュージカルを観てなければ、原作を読んだこともない。でも題名だけは子供の頃から知っている「ああ無情」。
初めて触れたのがこの映画版ということになるのだが、まずもっての印象としては、相当端折ってるなと。
映画としては長いけれども、決して長大な物語をそのまま追っているわけではない。
場面ごとに登場人物の感情を歌とともにぐっと掘り下げる一方で、場面が移り変わる時の展開が速い。
よくいえばメリハリを効かせた脚本。つなぎが粗いのは、ミュージカル舞台のそれと相似なわけだ。
ミュージカルといえば、本作は台詞のほとんどに節がついている。感情を込めて台詞を歌うのも大変だが、観る方も慣れていないせいか結構疲れる。
ただ、メリハリの張りの部分では俳優陣の歌の迫力に圧倒される。
細かいことを拾い上げようとするのが馬鹿らしいと思えるほど、H.ジャックマンやA.ハサウェイの歌が心に響いてくる。
悩み苦しみ、それでも愛を貫くことを信じてきたファンテーヌとジャンヴァルジャンが、最後に神の導きにより安らかに天に召される。それだけで十分心が揺さぶられるのだ。
そういう意味では、魂へ直接語りかけるミュージカルという形をとったのは、本作の持つ力を最大限に生かした演出だと改めて思う。
(75点)
最近劇場観が減ってますけど
これは大画面でみたい作品でしたね★
だからこれの映画化ってリーアム・ニーソンが主演のも観たけど
あまりにも長く濃い内容の原作だから,どうしても端折りますね。
端折られるのはまあこの作品の宿命だと思ってますが
でもミュージカルはなぁ・・・
ミュージカルって苦手なんです。
歌は自分もやるので好きなんですが
歌と演技はあくまでも別々に楽しみたいというクチなんで。
オペラ座の怪人やスウィーニー・トッドなどもそうでしたが
ミュージカル映画にされると,物語自体に感動するより
俳優さんたちプロの歌手でないのになかなか歌が上手いな~と
それだけの感想になってしまいます・・・・哀しい。
2年ぶりのTOHOシネマズのフリーパスポートなので、
少々無理を押しながら映画館に通っています。
途中で寝入ってしまって感想を書けない作品も・・・。
この映画は大画面で観たいと思ったので、日劇へ足を運びました。
ミュージカルはどうしても好みが分かれますね。
特に原作から入った場合は、より抵抗が強くなるかもしれません。
幸か不幸か、
子供の頃自宅にあった「ああ無情」を読むこともなくこの歳になってしまったので、
まっさらな状態で作品に臨むことができました。
本作は、歌と演技を別撮りしないということで話題となっていますが、
素晴らしい演者のおかげで、
ともすると違和感を感じやすい歌と演技が
一体的に感じられてよかったと思いました。
端折られるのは仕方がないですね。