Con Gas, Sin Hielo

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「サイレントヒル:リベレーション」

2013年07月14日 22時52分02秒 | 映画(2013)
前作以上に何が「発覚」したのか。


前作は結構楽しめた記憶があった。振り返れば2006年7月。なんとブログを書きはじめてひと月。映画の感想としては2本めの記事だった。

あれから7年である。

それほど話題になった作品でもなかったし、続篇なのか?それとも書き直しなのか?

蓋を開けてみれば、これは完全に続篇であった。前作でサイレントヒルを抜け出した少女が成長し、止まらない悪夢と対峙するために再び彼の地を訪れるという話である。

驚くべきことは、主要な登場人物を前作と同じ俳優が演じているということ。

前作ではちょっとだけ姿を見せた三角頭も出番が増えてそうだし、これはと期待したのだが、結果としてはやや肩透かしだったかなという印象に終わった。

年月が経って3D対応にもしたというのに、前作よりもおとなしめになっているのはどうしたことだろう。

主演の女優はM.ウィリアムズのような風貌。冒頭でサイレントヒルの悪夢にうなされ、同居する男性に慰められる。・・・って、これ父娘!?

正直18歳に見えなかった。M.ウィリアムズだし。あらすじや評価に影響を及ぼすほどではなかったが。

何が消化不良かといえば、まずは残酷な描写がほとんどなかったからだろう。

本作の特徴は独特の世界観やクリーチャーたちであるから、余計なものをそぎ落としたいという意図があったのかもしれない。

でも、そのあたりは、初めて目にしたときに比べれば鮮度はどうしても落ちてしまう。

音に反応するナースたちも、「お、また出てきたよ」という受け止めにしかならない悲しさ。

そういう意味からすれば、この作り方だと対象にしているのは初めて「サイレントヒル」の世界を見る人であって、一方で話の筋書きは続篇という、極めて中途半端な立ち位置になってしまっているのだ。

派手な描写をインフレ的に増やせとは言わないが、この映画特有の恐怖感を満喫するにはもう少し工夫が必要だったのではないか。それが難しいのであれば、続篇を作る必然性はなかったのではないかと思う。

(50点)
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