40年の空白を埋めるリブート。
子供のころ、平日の夕方のテレビと言えばアニメの再放送だった。
少女漫画が特に好きというわけではなかったが、自然とついていたテレビで見ていたのが「はいからさんが通る」だ。
でも、何度も再放送されていたにも拘らず、紅緒と少尉がどうなったのかという記憶はまったくなかった。調べてみたらアニメ版は打ち切りでエピソードの最後が語られていなかったらしい。
それが劇場版アニメーションとしてよみがえり、今度は最後までしっかり描かれるとの話を聞き、多くない上映館を探してなんとか観ることができた。
コミックスで8巻、アニメでも1年かかるストーリーを前後篇合わせて約3時間にまとめるのだから、全体としてかなり端折っている印象はあった。
しかし、懐かしいキャラクターに何十年ぶりに出会えた感動はそれをはるかに上回っていた。もちろんコミカルとシリアス、ギャグと恋愛が入り混じる作品の空気も記憶の底を気持ちよくくすぐった。
劇場に来ていたお客さんはバラエティに富んでいて、原作やアニメ放映当時を知っているであろう年配の人ばかりかと思ったら、小学生のような女の子も来ていたことに驚いた。ひょっとすると声優人気であろうか(しっかりした声優をキャストに据えたのも今回良かったところだと思う)。
いずれにせよ、名作は色あせないことを改めて実感した。端折りで登場人物の感情の移り変わりがしっかり描き切れない点は残念であるが、興味が湧けば原作を読むなどすればいい。そうやって作品は時代を超えて受け継がれていくのだろう。
それにしても、昔の記憶が戻って喜ぶなんて年寄りくさくて恥ずかしい話だが、早くも未知の結末と出会える後篇が楽しみになっている。いつもは批判ばかりしている前後篇分割だが、今回ばかりは早く公開してほしいと願うばかりである。
(80点)
子供のころ、平日の夕方のテレビと言えばアニメの再放送だった。
少女漫画が特に好きというわけではなかったが、自然とついていたテレビで見ていたのが「はいからさんが通る」だ。
でも、何度も再放送されていたにも拘らず、紅緒と少尉がどうなったのかという記憶はまったくなかった。調べてみたらアニメ版は打ち切りでエピソードの最後が語られていなかったらしい。
それが劇場版アニメーションとしてよみがえり、今度は最後までしっかり描かれるとの話を聞き、多くない上映館を探してなんとか観ることができた。
コミックスで8巻、アニメでも1年かかるストーリーを前後篇合わせて約3時間にまとめるのだから、全体としてかなり端折っている印象はあった。
しかし、懐かしいキャラクターに何十年ぶりに出会えた感動はそれをはるかに上回っていた。もちろんコミカルとシリアス、ギャグと恋愛が入り混じる作品の空気も記憶の底を気持ちよくくすぐった。
劇場に来ていたお客さんはバラエティに富んでいて、原作やアニメ放映当時を知っているであろう年配の人ばかりかと思ったら、小学生のような女の子も来ていたことに驚いた。ひょっとすると声優人気であろうか(しっかりした声優をキャストに据えたのも今回良かったところだと思う)。
いずれにせよ、名作は色あせないことを改めて実感した。端折りで登場人物の感情の移り変わりがしっかり描き切れない点は残念であるが、興味が湧けば原作を読むなどすればいい。そうやって作品は時代を超えて受け継がれていくのだろう。
それにしても、昔の記憶が戻って喜ぶなんて年寄りくさくて恥ずかしい話だが、早くも未知の結末と出会える後篇が楽しみになっている。いつもは批判ばかりしている前後篇分割だが、今回ばかりは早く公開してほしいと願うばかりである。
(80点)
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