世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●内閣改造支持率UP 愚劣なのはメディアか国民か?

2014年09月05日 | 日記
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●内閣改造支持率UP 愚劣なのはメディアか国民か?

 ほっ!内閣支持率、読売64%、日経60%ですか、良かったね安倍君(笑)女性閣僚登用が評価だってさ。党役人が重厚布陣?どこに重厚な奴がいるのかね?40%台に下がった内閣が首相と財務、外務、経済再生担当、官房長官変えず、何がどのように変わったのかサッパリ判らない(笑)。今後続々と世論調査の数値が出てくるだろうが、最低の支持率でも55%程度は出てきそうだ。官邸記者クラブの暗黙の了解事項なのだろう。

 それにしても、このマスメディア連中が差し出す「世論調査内閣支持率」が捏造だとして、国民とは、この程度のものだと、マスメディアから馬鹿にされているのだともいえる。“俺たちエリート、あいつら馬鹿”と云う不文律があるとしか思えないわけである。“俺たち1%、あいつら99%”と云い換えても良いのかもしれない。まあ、民主主義なんてものは、この程度のものだと、なぜ日本人が、いや、西側諸国の人々が気づかないのか不思議でならない。

 今夜のNHKニュースウォッチ9で、ウクライナにまつわるNATOとロシアの関係が語られていたが、猛烈に酷い内容だった。情報の99%が米国、EU、NATOからの情報を繋ぎあわせ、勧善懲悪、ロシアは悪の枢軸、プーチンは悪魔と印象操作そのもので、反吐が出るほど酷かった。しかし、報道ステーションも似たり寄ったりだが、ことウクライナに関する情報で、ロシア側や親ロ派義勇軍らの主張は、殆ど取り上げることがない。A対Bの紛争を報道する時は、AとBの対立点や、主張の違いなど、明確に対比すべきである。完全に平等である必要はないとしても、6対4程度のフェアネスは必要だ。これじゃ国民は、バカの上に無知と勘違いが乗っかり、手に負えない人々になる。

 やはり、デモクラシーによる政治には限界があるのだと、つくづく思う。おそらく、顔の見えるテリトリーにおいては、デモクラシー的な意志決定が、それなりに民意を反映するだろうが、一定のキャパで情報をキャッチアップし、内政外交防衛、社会保障経済政策等々に目配りをするのは、国家単位では、殆ど不可能と言っても良さそうだ。筆者の勝手な想像だが、人口5万人程度のエリアが、普通の人間の目が行き渡る範囲で、それ以上は、ほぼチンプンカンプンに違いない。

 「愚民文明の暴走」で呉智英などが、勝手気ままに、選挙権の免許制のような事を言っていたが、問題は、何を持って免許を取得させるかが問題になるだろう。まさか身分制度まで言及してはいないだろうが、納税額という線引きも問題だろう。筆者は、一般教養試験制度を導入することに興味がある。その免許の有効期限は5年乃至は10年と云うのが妥当な気がする。正直、街中を運転していても思うことだが、到底運転能力ゼロ状態でも、ゴールド免許である人々が存在する実態そのものが奇妙なのだ。車線のない道路の右側と左側の区別がつけられずに、平気で街中を走っている人々はざらである。2車線では、右側のタイヤが車線を踏んでいないと走れない人々も多数いるのだ。運転免許は、実技の試験を10年ごとには行う方がイイのと同様だ。教師の免許が免許更新試験のようなものをやっているらしいが、殺人も行える自動車の免許更新には試験がない?

 まあ理不尽さがまかり通るのがデモクラシーであるのなら、その政治体制は誤謬の塊と云うことになる。民に寄り添う政治を求めるのであれば、愚民を易々と誘導できるメディアコントロール可能な世界では、デモクラシーの成り立つ余地は殆ど残されていない。このデモクラシーと云うものが、チャーチルが言うように、「デモクラシーは最悪の政体である。人類がこれまで経験してきたすべての政体を除くとするならば」と最悪だが、最悪の中で一番マシと言ってのけている。しかし、この言葉を金科玉条のように信じる必要もないだろう。デモクラシーに代わる「国体」があっても構わないわけだ。アリストテレスの「国体論争」ではないが、大いに素人も考えてみるべきだろう。

 今夜は大雑把な括りだけを書いておくが、「君主立憲制国家」(立憲君主制を間違ったわけではない)と云う概念を考えてみても良い時代が来ているような気がしてならない。このような「国体」をアメリカのような国家は真似しようもないので、“ざまあみろ”だが、日本人の習い性として、常に「天」が存在していた。これは、日本ならではの、「国体」の在り方を考える時、重要なポイントになる。世界でも類を見ないほど安定感のある「皇室」と云う存在は稀有である。この日本の宝を有効活用する人知が必要かもしれない。

 無論、基本的には、立憲制度における、議会制民主主義を構成させても良いのだが、デモクラシーと云う国体が、愚民の暴走に繋がるのであれば、「君主」による、“異議申し立て権”があっても良いような気がする。この君主の“異議申し立て権”は決定能力は持ちえないが、“差し戻し審議”を要求できる権利に留める。また、この君主の“異議申し立て権”立法だけではなく、行政・司法にまで及ぶことが好ましい。“異議申し立て権”による“差し戻し審議”の要求では何の意味も持たないと言うだろうが、日本人の習い性は、その君主による異議申し立てに関し、真剣に考える機会を得られるであろう。当然、世論にも大きな影響を与える。わが国の糞政治家どもも、倫理や道徳的見地から、無謀な為政を行えなくなる。

 逆に、君主が、民意にあまりにも反する判断ばかりするようでは大変ではないか、と云う不信の声は大いにあるだろう。このような場合を考慮して、10~20年に一回程度で、「君主信任投票」を実施する方法もある。無論、この場合「君主」は皇室から選ぶ方が、わが国の歴史的経緯から妥当だと思う。国民の民意を、間接民主主義で実現することは、不可能なことが判ってきているのだから、新たな「国体」を考えても良いではないか。メディアコントロールで愚民が醸成されるばかりの20世紀、21世紀の世界や日本を見ていると、デモクラシーに代わるべきものを提示すべき時代が来ているのだと、つくづく思うわけである。また、日本ならではの「国体」であり、極めて独創的な「国体」でもある。まあ、詳細を考えていくうちに、天文学的悩みも出てくるだろうが、それこそ議論すべきである。

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1 コメント

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面白い (夢想正宗(胴田貫))
2014-09-06 02:34:14
面白い
いつだったか 東南アジアのリゾートで 意気投合したイギリスの家族とディナーを共にした ちょうどダイアナ妃が死んで まだ日がない時であった まぁ挨拶がわりに ダイアナ妃ご愁傷様と切り出した そうしたら ほら来たと交わして来た 確か皇室では大先輩な筈だが 矢張り日本人から そういう話題を開口一番切り出されると 真摯な表情になるらしい そりゃそうかも分からない 我々は 先の大戦で 米国の南方侵略に躍起となって対抗して来た所だ いや一部では インパール作戦とかシンガポール陥落などで イギリス軍と対峙して来たが 如何せん我々にはアメリカ軍との死闘の方が印象的だ しかし どうやら彼等は 日本との激戦を覚えているらしい それを証拠に 私が タイのアメリカ開発リゾート地(パタヤ)で 宵闇の中 宿泊ホテルから歓楽街に そぞろ歩いていると とある長期滞在宿の一角から バグパイプの音色が響いて来た 私は おう良い音色だなと聞き入っていると たちまち その音色は止んだ そして私が通過しかけると また何もなかったのように またバグパイプの 心地よい音色が響いて来た まさか外を見ていた訳ではないだろうが もしかしたらイギリス人には 日本と戦争をしたと言う記憶が 残っていたのかも知れない その音色の主は 多分 高齢の方と見受けられた イギリス人との会食の話しに戻るが 彼等のテーブルマナーの厳格さには 本当 辟易した思いだ いくらナイトの国か知らないが 家族ぐるみで堅苦しいもっと 食事なんだから オープンで良いではないか ましてプライベートな会食だ 何かビールを飲んでも酔えないような気がした まぁイギリス人との接点と言えば 私はコーヒーより紅茶が好きな事と オイスター料理が好きな事と プレミアムリーグが好きな事位だろう しかしアメリカ人よりイギリス人の方が フランクな気がするし 腹黒い気はしない様にも感じる しかし こんな国と半世紀以上前に戦争をしたなんて 考える余地が無い気がした 彼等は実にフレンドリーだ 食事の時を除けば(笑) 一体 戦争での殺し合いほど無益な物は無いと思うのだが 宗主国のプライドかアメリカさんに気を使ってか

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