世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

細野の反乱で、あろうことか野田が民主党代表に急浮上?冗談だと思うのだが(笑)

2013年07月24日 | 日記
永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)
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●細野の反乱で、あろうことか野田が民主党代表に急浮上?冗談だと思うのだが(笑)

 外交防衛や経済記事では、殆ど白痴に近い産経新聞だが、こと政局になると結構ディープな記事を配信する。どうも細野は超親米、市場原理主義のポジションに近いらしい。民主党の若手の多くも、その傾向があるようだ。つまり、“日本維新の会関西系”や“みんなの党”との親和性が強いようだ。最終的には前原・野田一派となるわけだ。どいつもこいつも、最悪の政治状況だ。連合や労組系議員と維新・みんなの草刈り場の様相を呈しているようだ。

≪ 細野氏「反海江田」へ
 参院選惨敗の責任を取る形で細野豪志幹事長の辞任が決まる中、民主党執行部は23日の役員会で海江田万里代表の続投を了承した。これに対し、党内か ら海江田氏の責任を問う声が出てきた。細野氏も反執行部の姿勢に転じる構えをみせており、党内の混乱も広がりそうだ。(坂井広志)
 23日夜、細野氏を支持する党内の中堅・若手議員が都内に集まり、代表選の実施を求める声が相次いだ。出席者によると、細野氏は「党の再生」のためにも代表選が必要だと訴えた。
 実は、細野氏は22日の幹部会合でも、代表選の実施を提案し、海江田氏に立候補するよう求めていた。
  23日午後に党本部で行われた党役員会で、細野氏は正式に辞意を表明した。海江田氏ら他の役員は「敗北は全員の責任だ」などと必死に細野氏を説得したが、「細野氏は気持ちが止められない様子だった」(出席者)ため、慰留を断念したという。
 細野氏を除く執行部にはこれまで、現時点で「ポスト海江田」はいないとの強気の読みがあった。
 現に、「ポスト海江田」候補とされる野田佳彦前首相(千葉)、岡田克也前副総理(三重)、前原 誠司前国家戦略担当相(京都)、安住淳元財務相(宮城)、枝野幸男元官房長官(埼玉)、玄葉光一郎前外相(福島)の「6人組」は沈黙している。
 野田氏以外は地元の選挙区で公認候補が落選し、参院選の責任を執行部に押しつけられない苦しい事情があるからだ。 しかし、細野氏は「強気の読み」を壊そうとしている。23日、記者団に対し、「みんなの党や日本維新の会の中で私たちの考え方と接点のある人が見えてきた」と述べ、海江田氏が消極的な野党再編に積極姿勢を示した。さらに、党の政策において「変更が迫られるものがある」として、党が容認していた永住外国人地方参政権付与を挙げた。
 海江田氏らは、22日の細野氏の提案を却下した。提案を「海江田潰しだ」(海江田氏周辺)と察し、細野氏へ の不信を深めている。
 ただ、海江田氏周辺には労組系議員が少なくない、という不満が党内に鬱積している。海江田氏は党内の不満を収めることができるのか。非労組系議員はこう訴えた。 「組合系は『責任を取ったら6人組に主導権を奪われる』と思っている。だが今のまま海江田体制でいったら全員、次期衆院選で死ぬ。もう解党だ!」≫(産経新聞)

 川内博史がこの記事を読んだら卒倒するに違いない。参院選で選挙区を死守したのが6人集で野田佳彦となると、まったく可能性ゼロの話ではない。川内がツイッターで呟くには≪細野が辞めるなら、辞める前にやるべきことがある!菅直人と野田佳彦の首を取れ!菅も野田も、自民党圧勝の大功労者、自民党が迎えてくれるに相違ない≫と云った趣旨のこと呟いている。気持ちの面では賛同するが、自民党が受け入れるとすれば野田だけだろう(笑)。菅は何処まで行っても、何処へ行っても“鼻つまみ者”だからね。

 しかし、何時から野田佳彦は、あんなに選挙に強くなったのだろう?日本政治史に残るほど、劇的に選挙に強い政治家になった。普段のたゆまぬ努力が報われたのだろうか、お天道さまが味方したのだろうか、いえいえそれは違います。あきらかに、財務省の組織的バックアップに違いない。なにせ、検察庁並の権力を握る“国税庁”が睨みを利かせ、裁量行政の範囲における権力をちらつかせれば、朝日も読売もダンマリを決め込むわけで、経済団体を中心に、既得権益勢力の組織票を、消費増税とバーター取引したのだろう。政党を売り払い、国民を捨て去った結果、野田佳彦は選挙に強い男に変身したのである。げに怖ろしき世界である。

 上掲の産経の記事は、面白おかしく、口の軽い議員の発言中心に書きなぐった憶測記事だが、真実の一部は露呈しているに違いないし、民主党内の疑心暗鬼を助長させようと云う意図もあるのだろう。たしかに、このままの民主党であれば、組合系以外は選挙のたびにオドオドしなければならず、生きた心地はしないだろう。勿論、次の衆議院選では、現有議員数の又半分になる可能性は高いのだから、何とかしたい気持ちは、糞政党だとしても、良く判る。しかし、組合系と市場原理主義は、一部の思惑は一致するにしても、理念があまりに違い過ぎる。“みんなの党”と“社民党”が同居しているのは、互いの不幸であり、延いては国民の不幸に繋がる。

 ニコニコ笑って、金庫に残る金を分配して、2乃至は3の政党に分割した方が身のためだ。愚図愚図していると、段々金庫の金は目減りする。今後の日本政治は、大きく分けると、“国民益”、“国家益”、“グローバリズム”の三つのカテゴリーに分けられていくような気がする。「自立と共生」は、その国民益と国家益の相互補完関係を理想としているのだが、実は、この説明は事の他難しい。特に、“共生”と云う観念を、現在生存している人々を説得するには、あまりにも難解だ。特に、都会の人間には、到底理解不能な現実がある。今日は、細野を悪者扱いした書き方だが、ある部分では、細野豪志と小沢一郎には、政治の理想の部分で、結構重なる面があることも、つけ加えておこう。

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