世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

野田君、予算が通過した 遅くはない、官を捨て、国民の生活が第一に回帰せよ !

2012年03月09日 | 日記

 

官邸敗北
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野田君、予算が通過した 遅くはない、官を捨て、国民の生活が第一に回帰せよ!


 「子供手当」から「子どものための手当」そして「児童成育手当」それが駄目なら「児童のための手当」?国会議員よ、政治での場であまりに遊びの度が過ぎると天誅を喰らうぞ!いい加減にしておけ、無知蒙昧ども。(笑)話は違うが、田中秀征氏が珍しくピントが外れていないコラムを書いているで、貴重なので引用する。

≪ 「既得権者が身を切らない」のが野田行革か!? 国家公務員新規採用4割削減策の問題点
 ■国家公務員採用削減は学生への痛みの押しつけ
 野田佳彦首相が本部長を務める政府の行革実行本部は6日、13年度の国家公務員の新規採用を09年度比で4割超削減する方針を決めた。09年の採用数が8511人であったのに対し、13年度は5100人となる見込みだ。
 それで国家行政に支障がないなら歓迎すべきこと。その分総人件費が浮くのだから反対することはない。
 ただ、いくつか問題がある。
(1)行政分野を問わず一律に削減するのか。
 時代状況に対応して拡大する行政分野もあるし縮小しなければならない分野もある。 専門職や基礎研究分野まで削るのか。それが明らかではない。
(2)厳しさが増している新卒学生の就職戦線にかなりの影響を与えることが避けられない。
 また国家公務員の年齢構成が逆ピラミッド化していくが、それでも将来的に行政の効率性を維持できるのか。
(3)新規採用数をほぼ半減するとかなり思い切った削減に見えるが、全体数からみると、ほんのわずかなもの。現職公務員は今のままでよいのか。「官のリストラ」は「民のリストラ」に学ぶべきだ。
 一見してこの案はいかにも官僚の発想によるものだ。 これでは「身を切る」のは学生たち。現役が痛みを避けて、学生に痛みを押しつけることになる。要するに、消費税増税を進める官僚が痛みを引き受 け、身を切ったことにはならない。

■ベテラン政治家と官僚が身を切らないから 財政再建は軌道に乗らない
 実現する国家公務員給与の7.8%引き下げもたった2年間限りのもの。嵐の間だけ布団をかぶっているに等しい。 「官のリストラ」とは給与水準の恒久的引き下げ、天下りの禁止、年金などの官民格差の是正などが本筋であり、野田行革はその本筋から逃げる方便としか受け取れない。
 野田首相が目指す衆議院比例区80議席削減も同じようなこと。それを主張する人たちは、自分は落選しないと思っている人が多い。だから若手議員や新人候補が痛みを引き受け身を切ることになり、国の政治を左右する政治家は身を切る必要がなくなる。議員報酬の300万円削減は妥当だが、並行して政党交付金の廃止か減額も打ち出すべきだろう。
 結局、野田行革の特徴は「既得権者が身を切らない」ところにある。切ったとしてもほんのかすり傷程度のこと。
 なぜそうなったのか。行革案そのものが官僚が考えて差し出したものに過ぎないからだ。
 このところ野田政権は矢継ぎ早に小さな行革案を大きな声で打ち出している。本当にこの程度で消費税増税に理解が得られると思っているのだろうか。 その甘さは一体どこから来るのだろう。
 財政再建が軌道に乗らないのは国民が無理解だからではない。既得権者が身を削らないからだ。≫(ダイアモンド・オンライン:田中秀征・政権ウォッチ)


 珍しく、田中氏が野田佳彦の官僚主導行政改革を痛烈に批判している。細川元首相のアドバイスにも聞く耳持たなくなった財務教信者・野田佳彦の馬鹿さ加減に呆れているようだ。まったく、霞が関行革の「ぎょ」にもなっていない改革を、改革だと強弁する。本当に国民が騙されると思っているのだろうか?正常な神経からすると、あり得ない僥倖の連続のようなシナリオだ。ただ、官邸と云う島には、首相をつんぼ桟敷に幽閉する座敷牢的カラクリがあるので、野田は、これなら国民も行革に邁進していると理解してくれる、と本気で考えているかもしれない。

 曲がりなりにも、12年度予算案が衆議院を通過した。野田君は、すかさず 今月中に国会提出予定の「消費増税法案」の党内手続きに入る模様だ。しかし、執行部は事前審査の場をどこにするかも決めかねている状況だ。前原の馬鹿は、大綱が承認されているのだから、1週間もあれば大丈夫とピイチクパーチクほざいているが、多分前原が楽勝と云うなら、相当揉めると云うことだろう。(笑) 消費増税法案の党内を纏めようと熱心になっている内に、参議院予算委員会では、各閣僚をターゲットに“いじめ戦術”が始まり、閣内がボロボロになるかもしれない。下手をすると、野田佳彦の問責決議案まで可決する勢いの鼻息だ。現在は、自民党は衆議院より参議院の方が勢いがあるので、谷垣の力量では制御不可能かもしれない。

 小沢一郎のスタンスは、消費増税に関し「今は絶対に駄目だ」と公言しているし、中央から地方と云う統治機構の再編成なしに行革など意味がないと主張しているのだから、田中氏のコラムのような官制行革案など屁よりも悪いと評するに違いない。ただ、党内集約で反対行動を明確にするか、閣議決定時に行動を起こすか、採決時に行動を起こすか、これは小沢の状況判断に委ねられている。今から、何処で反対行動をしますよ、とは言わないのが味噌である。

 かたや野田首相は、解散権に人事権、内閣と党の金庫を握っていると豪語するのだが、今にも潰れそうな内閣や下野しそうな党の人事権、魅力はゼロだろう。内閣の金庫は握っているが、党は輿石・樽床の二人が握る。岡田が幹事長時代とは雲泥の差、好き勝手は出来ないのが実情。実は野田佳彦は財務信仰を頼りに、徒手空拳で政局の荒波に挑もうとしている。何とも勇ましいお人だ。“敵が何万ありとても、我行かん”たしかに阿呆な俄か武士である。

 こんな風に考えると、野田君は何処で降りようか考えているような気にもなる。(笑)まさか信者だから、殺されても布教の為なら命など惜しくないかもしれないが、政治家であれば、フト立ち止まって考えるのではなかろうか。運が良ければ、後1年半、小沢とも和気あいあい内閣総理大臣で居られるかもしれない。ただ、そう云う事を考えると、岡田や前原が“俺達の番だ”と名乗りを上げ、民主党大混乱になるのかもしれない。いやはや、素人政治家とはかくも扱い難いものとは思わなかった。(笑)




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