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世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

天にも昇る心地の安倍晋三 オバマが日本の総理に謁見を許可するそうである

2013年09月05日 | 日記
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●天にも昇る心地の安倍晋三 オバマが日本の総理に謁見を許可するそうである

 筆者からみれば、クダラヌ!の一言だが、安倍晋三はオバマ様との二度目の謁見の儀に有頂天だろう。なんともはや、涙なしでは語れない情けなさである(笑)。オバマは、議会への根回しが効き、限定的とはいえどもシリア攻撃が上院外交委員会で決議された。共和党が優勢な下院でも、攻撃が決議される情勢が固まり、バラク・オバマは小鼻を膨らませ、気分高揚になっている。口が滑ったかどうか知らないが、安倍とも会ってやろうと云う気分になっているようだ。一気にオバマは自信満々に変わったようだ。

≪ 対シリア、介入が必要=議会承認に自信-米大統領
【サンクトペテルブルク時事】オバマ米大統領は4日、訪問先のストックホルムでスウェーデンのラインフェルト首相と会談した後、記者会見し、シリアでの化学兵器使用について「国際社会は沈黙を許されない」と述べ、軍事介入が必要だと重ねて強調した。また、米議会が限定的な対シリア武力行使を承認すると信じていると述べ、決議案可決に自信を示した。

 大統領は、アサド政権が化学兵器を用いたことに高い確信を抱いていると改めて表明。「私の威信が危機 にさらされているのではない。国際社会と米国の信用が問われているのだ」と訴え、軍事行動を取らなければ大量破壊兵器の使用を禁じた国際規範はなし崩しになると警鐘を鳴らした。

 その上で「期間も規模も限られた行動」により、再び化学兵器を用いないようアサド大統領の考えを変えることができると強調。ロシアのプーチン大統領が軍事介入に否定的立場を取っていることに関しては「(プーチン氏が態度を変えることに)常に希望を抱いており、対話を続ける」と語り、今後も働き掛けていく方針を明らかにした。≫(時事通信)

 議会側が、オバマの術中に見事に嵌った感があるわけだが、米国の威信のシンボルでもある大統領に恥を掻かせるわけにはいかず、財政再建などで対立する共和党も、一歩退いた感じだ。しかし、一旦シリア攻撃に突入するとなると、アサド政権がギブアップしない限り、議会が外交委員会が最長90日を明示しても、なし崩しな議論は必定になる。期間も規模も限られた行動」で、再び化学兵器を用いないようアサド大統領の考えを変えることができると、オバマは自信満々なのだが、果たして戦略通り推移するかどうかは、アサドの意地に掛かっている。今回の攻撃が、アサドの考えにより左右される点が、最大の弱点だと言えるだろう。

 筆者は、地上軍を投入しない限り、アサド政権はギブアップしないと考えているので、戦火は、余程の幸運さえなければ、拡大することになる。プーチンは“シリアの毒ガス使用証明なら軍事行動を支持するかどうか別にして、排除するものではない”との趣旨の発言を捉えて「プーチン、証拠あれば軍事介入支持も」という文言に欧米メディアが飛びついたが、その議論をする場所は、米国議会ではなく、安保理においてのみ議論されるが前提として語られている。この辺を明確な記事にしているのは、AP通信を引用するWSJ日本版だけだ。後は、プーチンの“懲罰的軍事行動を妨げない”と云う言葉尻が独り歩きしている。


≪ プーチン大統領、シリアの毒ガス使用証明なら軍事行動支持も

【ノボ・オガリョボ(ロシア)】ロシアのプーチン大統領は3日、シリアに対して西側諸国が一方的な行動を取ることに警告した。しかし、シリア政府が毒ガスを自国民に使用したことが証明されれば、懲罰的な軍事攻撃に関する国連決議を支持することを「排除しない」意向を示した。

 プーチン大統領はAP通信とロシア国営テレビ「第1チャンネル」との多岐にわたるインタビューで、ロシアがシリアに対し、地対空ミサイルシステム 「S300」の一部を供与したことを明らかにした。そして、西側諸国が、国連安全保障理事会の承認なしにシリアを攻撃すれば、イランなど他の地域にも 「S300」を売却する可能性があることを示唆した。

 インタビューは3日夜、モスクワ郊外の別荘地ノボ・オガリョボで実施、大統領がサンクトペテルブルクで5日に開会する20カ国・地域(G20)首 脳会合前に応じる唯一のものとなった。G20では世界経済が主要議題になる予定だったが、現在ではシリア内戦でアサド政権が化学兵器を使用したかどうかを 巡る国際問題が会議の場を支配する公算が大きい。

 プーチン大統領は、オバマ米大統領がG20前にモスクワで行われる予定だった首脳会談をキャンセルしたことに懸念を表明した。しかし、両大統領がサンクトペテルブルクでシリア危機など諸問題を真剣に議論できることに期待感を示した。≫(WSJ/AP通信)

 AP電の記事をよくよく読んでみると、プーチン大統領が軟化しているような状況は皆無だ。それよりも、イスラエルが生意気な行動に出るようなら、イランにも、地対空ミサイルシステム 「S300」を供与するぜ!とかなり過激な発言している事実を読み解ける。このような発言は、おそらく米露首脳会談をナッシングにしたホワイトハウスへの警告なのだろう。オバマが、それでも意地を通すなら、ロシアもアサドも意地を通す、というメッセージにさえ思えるわけで、プーチンは軟化など、一切していない。

 安倍官邸にも浅知恵な官僚がいるらしく、現時点で日本政府はアサド政権が使用したと断定を避ける姿勢に転じている。さっきまで、断固支持だった官邸が、口を拭った。このあやふやさが功を奏したのか、オバマが正式にサンクトペテルブルクで日米首脳会談を行う運びになった。オバマは、日本の総理に謁見を許可するという姿勢に変わったわけだが、嬉々とするのは安倍晋三だけで、日本政府は、何をどれだけ要求されるのか、戦々恐々で固唾を呑むことになりそうだ。

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