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世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

“世論調査”は何を調査 世論誘導成果確認、スポンサーへの説明責任か

2011年07月18日 | 日記
昭和史発掘〈1〉 (文春文庫)
松本 清張
文藝春秋



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“世論調査”は何を調査 世論誘導成果確認、スポンサーへの説明責任か


今日は久方ぶりに“世論調査”ネタで、暑気払いをしてみよう。各社の世論調査が碌なものではない事だけは確実だが、ネタとしては面白い。何のために、今どき固定電話にへばりつく人種に「次の首相にふさわしい人」ナンチャッテ、呆れるほどクダラン調査をするのだから驚きだ。

菅直人の支持率などは最低が12%なのだが、この連休明けには8~10%となるのは既定路線に違いない。 エネルギー政策、原発依存からの脱却なんて、ふとどきな事を言った首相の支持率など、読売・産経であれば1%以下にしてしまいたい気分だろう。

筆者の予想では多くのマスメディアの来週からの菅直人支持率は1ケタ台突入だろうが、朝日新聞がどのような支持率を出してくるかが、最も楽しみだ。自由主義・市場原理が根底に流れる“原発エネルギーからの脱却”を主たる論調に替え、他のメディアの向こうを張っているわけだが、菅首相の“脱原発発言”が朝日で支持率向上働くかどうか見てみたい。

世論調査と云うもの、筆者の個人的感覚に過ぎないが、先ず昼ひなかに“ハイハイ”と固定電話の受話器を取る国民層とは、如何なる人々なのだろうかと想像する。日がな一日、TVの音と画面を友として生きている人々の姿と重なってしまうのだが間違いだろうか。にもかかわらず、不思議にマスメディアの“世論調査”では、常に調査世代がまんべんなく分布している、あり得ないだろう。時には60代、70代ばかりの世代の調査に片寄ることもあり得る筈なのだが、常にまんべんなく世代が分布している。(笑)日中に、固定電話の受話器を取り、調査に協力する20代ってどんな人なのだろうか?“九電方式”なのだろうな(笑) 今や巷の風雲児“九電方式”はヤラセの代名詞として、筆者の語彙に追加されたが市民権は得ていない。

此処まで書いて気づいたのだが、マスメディアの“世論調査”における、固定電話の受話器を取る人々と云う絵図に、まったく異なった国民層に思い当った。RDD方式(乱数番号法、RDS方式も殆ど同義)による電話調査の場合、実は企業に当たる確率が多いのではないのだろうか?企業を省くことは、ランダムにおいて不可能なので、隠れ世帯が多いかもしれない。つまり、企業の誰かが答えているのかもしれない。つまり、ランダム(謂わば出鱈目に)固定電話に電話して、20代17%、30代19%、40代19%、50代18%、60代15%、70以上12%なんて回答者の分布がなる筈がない。それにしても、このような世代分布はあり得ないね(笑)“九電方式”も工夫が必要だ。

総務省が2011年3月末時点での電気通信サービスの加入契約数等について取りまとめまた概要を発表しだが、このデータによると、2011年3月末時点での加入電話およびISDNの加入契約数の合計は、3,956.8万加入となった。とうとう4000万を割ってしまった。ISDN専用の加入も算入されているので、本来の固定電話の数は、公表数以上に少なくなっている。それに対して、2011年3月末時点での携帯電話およびPHSの加入契約数の合計は、1億 2,328.7万加入で、前年同期と比較して6.0%増。人口普及率は96.3%で、こちらは堅調な伸びとなっている、と云うものだ。

少なくとも、固定電話加入が4000万を切り、携帯系が1億2千万加入となったのだから、携帯電話加入者へのリサーチのあり方も検討しないと、またまたこう云う突っ込みが入るというものだ。筆者の妥当な精神からすると、固定電話携帯電話併用の“世論調査”がそろそろ始まっても良さそうなのだが、各社の目的の多くが、世論誘導の出来具合を確認しているような“九電方式”の臭いもするので、どうでも良いことかもしれない。

今日やり玉にあげた時事通信の「次の首相にふさわしい人」の世論調査は、全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式だそうである。調査会社の人間が直接回答者と面接をして答えて貰った調査だそうだ。筆者のマンションなどはオートロック、インタフォーン鳴らされても出ないが、出たとしても“アンケートにご協力ください”なんて言われたら、即座に断るね。どんな人種が、“ハイハイ喜んで協力しますよ”と言って家に調査員を招き入れるのだろう。少なくとも多忙な人々ではなさそうだ。

今さら、それでは本題と言い出すのも恐縮だが、一応本題にも触れておこう。

≪ 自民・石破氏がトップ維持=前原氏ら上位変わらず-「次期首相」調査
 時事通信が7~10日に実施した世論調査で「次の首相にふさわしい人」を尋ねたところ、自民党 の石破茂政調会長が、前回5月調査比0.9ポイント増の10.6%でトップ を維持した。2位は枝野幸男官房長官9.6%、3位は前原誠司前外相9.3%で、上位3人は順位を含めて前 回と同じ顔触れだった。
 4位は民主党の岡田克也幹事長6.3%、5位は同党の小沢一郎元代表5.7%。これに自民党の石原伸晃幹事長、新党改革の舛添要一代表、自民党の谷垣禎一総裁と野党勢が続き、民主党内で有力候補の一 人と目されている野田佳彦財務相は2.6%で9位にとどまった。
  民主党代表選への出馬が取り沙汰されている原口一博前総務相や馬淵澄夫前首相補佐官らも2%以下と存在感を示せな かった。
  調査は全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は66.1%だった。
◇次の首相にふさわしい人
 石破 茂  10.6( 9.7)
 枝野幸男   9.6( 8.7)
 前原誠司   9.3( 6.6)
 岡田克也   6.3( 4.7)
 小沢一郎   5.7( 5.5)
 石原伸晃   3.8( 4.2)
 舛添要一   3.5( 4.1)
 谷垣禎一   3.3( 3.9)
 野田佳彦   2.6( - )
 渡辺喜美   2.3( 3.6)
 原口一博   2.0( - )
 亀井静香   1.9( 1.1)
 仙谷由人   0.8( 0.9)
 馬淵澄夫   0.8( - )
 鹿野道彦   0.3( - )
 与謝野馨   0.3( 0.7)
 玄葉光一郎  0.2( - )
 小沢鋭仁   0.2( - )
 樽床伸二   0.1( - )
 分からない 36.6(37.3) (敬称略、数字は%、カッコ内は前回5月調査、-は前回調査対象とせず)≫(時事通信)


以上だそうだ。結局報道番組やニュースに露出度が多い順とマスメディアの紙上に出てくる政治家の順と云う感じになっている。その意味では、“九電方式”のヤラセではない可能性はある。石破・枝野・前原のベストスリーに対してコメントしても意味はないのだやめておくが、小沢鋭仁の名を知っているとは、レア(RARE)な回答者も居るものだ、一郎と間違ったんじゃないのか(笑)まぁ露出度NO1決定戦のようなものだが、一番の石破でも10%と云うことは、未だ次期総理を考える時期じゃないと回答者が思ったのかもしれない。
“首相にふさわしい人”等と云う哲学的質問自体間違っている。“首相をやらせたい人”の方が良いんじゃないのか?筆者は「澤 穂希」と答えるね。(笑)そうそう、まもなくホイッスルが鳴る。「なでしこ」ガンバレ!澤穂希、得点王を目指せ!米国を叩き潰せ!

オマケで気づいたのだが、上位5人の中で原発エネルギー政策が過渡的なのもで固執する意味がないと発言したのは小沢一郎だけだな。後の4人は目茶推進者か腰引け発言でムニャムニャ政治家だ。原発徐々に廃止が8割近いと世論調査に出ているが、その結果と石破、前原って答えはあまりに整合性がない。まぁ、その程度の人が答えているとると云う証拠なのだろうが。

言論自滅列島 (河出文庫)
斎藤 貴男,鈴木 邦男,森 達也
河出書房新社



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