世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

安倍「黒田君、話が違うじゃないか!」、 黒田「首相、浜田教授にお聞きください」

2013年06月13日 | 日記
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●安倍「黒田君、話が違うじゃないか!」、 黒田「首相、浜田教授にお聞きください」

 光陰矢のごとしだが、アホノミクスの三本の矢は、ついにネタ切れとみえて、唯一の足がかりである株式相場を刺激できそうな材料出尽くしで、息も絶え絶えだ。しかし、いまだ安倍晋三には時が味方しているようで、永田町は選挙モードになってきている。明日14日金曜日は参議院選の前哨戦・東京都議選の告示日である。都議選の投票日は23日だが、そうなると7月21日投票の参議院選まで1カ月を切ることになる。

 アホノミクスの生命線が「株価」である事は明明白白なので、安倍自民が大勝利するも、辛勝するも、この40日間の株価次第である。その株価に、更なる変調が加わったようだ。前日のNY市場が100ドル以上下げ、95円前後の円高になったのだから、幻想買いのアベ相場が持つわけがない。今日は前場で870円以上の下げをみた。13時半現在、幾らか戻してマイナス550円前後になっている。ニヤニヤしながら、これを書いている最中に、日銀の黒田と安倍首相が急遽会談を持ったようである。時事は以下のように伝えている。

≪ 黒田日銀総裁、安倍首相と会談
 日銀の黒田東彦総裁は13日、安倍晋三首相と昼食を共にして会談するため、首相官邸を訪れた。黒田総裁は会談前、一部記者団に対し「主要国首脳会議(サ ミット)前に内外の経済情勢について一般的な意見交換をする」と述べた。株安・円高が進んでいる金融市場動向などについても意見交換するとみられる。黒田総裁が3月20日に就任後、個別に首相と会談するのは事実上初めてとみられる。≫(時事通信)

安倍晋三も、浜田宏一、黒田東彦、高橋洋一らマネタリストの論理が破綻傾向を見せている事実に気づいたのだろうか?まさ、気づく筈がない。おそらく、「総理、どうも相場は理屈通り動かないようです」とご注進したヤツがいるのだろう。 そもそも、景気の気は「気分の気」だと煽っていたのが、竹中や甘利だ。気分で上がった相場、その上げた張本人である、国際金融勢力であるヘッジファンド勢力の相場弄りに文句も言えない。彼らは上がると思えば、買いを仕掛け、下がると思えば、売りを仕掛ける。

 大型コンピュータの威力は絶大だ。瞬時に、相場全体の状況を独自のプログラムで分析、判断、ミリ(1000分の1)秒単位で売買するのだから、人智の及ぶところではない。こんな連中に、政権維持の命運を託しているのが安倍自民党と云うのだから、言うべき言葉すら浮かばない。今、マイナスが再び激しくなってきた。700円に接近中。ファンドの狙いが、売りと判断すれば、下げは、筆者がキャハハハと叫ぶ1000円超の暴落だし、下値と読めば引け間際に300円ほど戻すかもしれない。

 しかし、仮に株価が大暴落し、10,000円前後になり、為替も90円ギリギリになって、アホノミクスを評価すべきすべてが胡散霧消、内閣支持率が50%を切る事態になったとして、参院選で負けるだろうか。筆者は、各野党のテンデンバラバラ度をみる限り、最終的には自民党が勝つのだと思う。ただ、アホノミクスが神通力を失い、安倍が信頼を失い、石破か麻生が、次の後釜に座るのだろう。そろそろ、小沢一郎の問題も取り上げたいが、今日は急激な株・為替相場に目が向き、こんなコラムになってしまった(笑)。

アベノミクスが引き金になる 日本国債 暴落のシナリオ
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