世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●世界一安全な都市「東京」 2016年にも安全でいられるのか?

2015年02月05日 | 日記
現代思想 2015年3月臨時増刊号 総特集◎宇沢弘文 -人間のための経済-
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●世界一安全な都市「東京」 2016年にも安全でいられるのか?

 世界のメディアは日本のマスコミとは違う。安倍ちゃんは、そこのところが判っていない。世界中のマスメディアは、安倍首相は、「日本は平和国家の脱却を宣言。尋常ではないほど強い言葉で報復を誓う」とのニアンスで、世界中に拡散している。世界一安全な国で生きてこられたのもこれまで、そういう覚悟が求められてしまう日本になりつつあるようだ。“I am not Abe”否、“I am not Japanese”と叫ぶ日は近いのかもしれない(笑)。

 以下は、安倍晋三が危険も顧みず蛮勇を奮い、日本国民を危険にさらしてでも、米英の仲間入りを表明する断固たる無能な表明に対する、エコノミスト誌からの、ご褒美なのかもしれない。同誌は、ロスチャイルド系経済誌といわれる経済誌だけに、米英同盟の末席を汚したことによる、論功行賞かもしれない。

 しかし、拙コラム1月22日付において≪The Economist(日経BP社)の「2015年 世界はこうなる」の表紙は、世界の首脳たちの集合写真風なのだが、どこを見ても、安倍首相の顔がない! 写楽と自衛官は描かれているが、安倍がいない。省かれた?忘れ去られた?2015年にはいなくなる?これをどのように解釈するかは、そりゃ夫々の勝手だが、昨年あべちゃんはスパーマン姿で表紙を飾ったのだから、この落差は異様である。≫と書いたわけだから、このリサーチ結果は、機械的なものであり、政治性を帯びていなのかもしれない。

 いや、穿って考えるなら、2015年2月4日までは、東京は世界一安全な大都会だったのにねと云うメッセージが込められているのかもしれない。そりゃそうだ、何も米英と協力的程度ならいざ知らず、オバマも毛嫌いするイスラエル・ネオコン・ネタニヤフ首相との蜜月を、中東でひけらかしたわけだから、中東の政府レベルは別にしても、中東の人々に「日本って変わったのか?」と云う印象を与えたのは事実だろう。最近はイスラム教、中東と云うと「イスラム国」だけの話になるが、それは話題の一つに過ぎない。

 安倍ちゃんは、イスラム国のことだけを念頭に、綱渡りな言動を行っているつもりのようだが、イスラエルと表立って仲良しになることは、中東イスラム教圏全体へのメッセージでもある。イスラエルとつき合うと云う事は、単純に米英同盟に参加する意思表示だけではないと云う点が考慮されていないようだ。かの国は、善きにつけ悪しきにつけ、癖の強い国家だけに、親密な付き合いには、多くの困難が待ち受ける。西側諸国も米英含め、微妙な距離感でつき合っているわけである。その辺のニアンスなど、安倍ちゃんには、まったく理解外のことなのだろう。

 今回のエコノミスト誌の調査結果に、何らかのメッセージ性があるとするなら、2015年の初めには、世界一安全な都市と言われた、TOKYOが2015年末には、こんな事態を迎えている。そんな悪夢を思うのだが、これが考え過ぎであれば、それにこしたことはない。しかし、ヨルダンを意図的に巻き込んだ、今回の人質事件は、ヨルダンと云う国の混乱を助長しただろうし、パイロットの火やぶりで、民衆の感情は完全にフックに掛かっただけに、報復の連鎖がどこまで広がるのか、予断を許さなくなった。

 外交、安全保障、治安関連の人々には、今回の一連の流れは奇貨だろう。自分たちの領域が、寝ていても拡張するわけだ。TPPとの絡みでは、米国民間警備会社や日本の警備会社等々の権益も一気に拡大すると想定できる。ブッシュやチェイニーと同様の動きをしている安倍ちゃんは、小泉以上にネオコンにとって美味しいカモなのだろう。筆者の妄想など外れる方が無論いいのだが、2015年末に、東京は世界一安全な都市でいられるのだろうか?

≪ 世界で最も安全な都市ランキング、東京1位 大阪3位
(CNN) 英誌エコノミストがまとめた世界50都市の安全度ランキングで、東京が世界一安全な都市に選ばれた。東京は世界最大の人口を抱えるにもかかわらず、デジタル、衛生、インフラ、治安の各分野での安全度の高さが評価されている。 2位にはわずかな差でシンガポールが入り、次いで大阪、ストックホルム(スウェーデン)、アムステルダム(オランダ)、シドニー(オーストラリア)、チューリヒ(スイス)、トロント(カナダ)、メルボルン(オーストラリア)、ニューヨーク(米国)の順だった。 一方、最下位の50位だったインドネシアの首都ジャカルタをはじめ、メキシコ市、リヤド(サウジアラビア)、ヨハネスブルク(南アフリカ)、ホーチミン市(ベトナム)、テヘラン(イラン)などは安全度が低いと評価された。 住みやすさではトロントが1位、モントリオールが2位とカナダが上位を占め、東京は16位にとどまっている。 ≫(CNN・英誌エコノミスト)

すべての戦争は自衛意識から始まる---「自分の国は血を流してでも守れ」と叫ぶ人に訊きたい
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