仕分け議員の権力を傘にきて削減ありきの、あのつり上がった目を見るに付け、建前としての世界第二位に満足することよりも、本音では、ただただ3兆円がほど遠いことに満足できないでいるだけであろう。
そう、満足できない人を納得させることは難しい。
スパコンの見直しは、本当は無駄である 2009年11月23日 02時35分38秒
未来予測はすべてのデータをインプットして計算したとしてもその時点で世界の情報は変わっている。
環境は計算できない。
気象情報は相変わらず狂いぱなっしであり、既に最速のスパコンを使っているが、さらに速度を速めるスパコンを使っても同じことである。
台風情報を正確に得ていても、海難事故が相変わらず起きるのは、予測しがたいことが起きるからである。すべて予測し得るなら、未来は未来でなくなる。
経済予測は短いスパンでは多少可能であるが、長期スパンでは大変な誤差がでる。
その時の状況というのはリーマンショックをもたらした。
バブル経済のときもそうであるが、スパコンシミュレーションに誤りがあったからである。
予測=将来の出来事や有様をあらかじめ推測すること。前もっておしはかること。
コンピューターに神を求めることこそ、非科学の何ものでもないことに気が付いてない人は多い。
未来予測は、言葉の意味からも、推測、おしはかることであり、その後に「所詮:しょせん」などという言葉は付け足さないものだ。
このブログでは、未来とは人の考えや言動があってのものであり、人類がいなければ未来という概念さえない、と言ってきた。この意味において、人が「予測し得るなら、未来は未来で」あるのだ。
しかし、経済危機や自然災害も、スパコンのせい、にするなら、これも「コンピューターに神を求めること」と言わざるをえない。
ある経済学者のブログを紹介する。
バーナンキの懐疑主義 - 池田信夫 blog(旧館)
先週、ボストンカレッジの卒業式で行なわれたバーナンキの演説が話題をよんでいる。彼は「きょうは金融政策については何も話さない」と前置きして、次のように語る(Murray Hill Journal訳):
天気予報がそうであるように、経済予測というものも、極めて複雑なシステムやランダムに発生するショックと対峙せねばならず、我々が持っているデータや理解は常に不完全であると思い知らされる。
バーナンキ=ベンジャミン・シャローム “ベン” バーナンキ(Benjamin Shalom “Ben” Bernanke、1953年12月13日 – )は、アメリカ合衆国の経済学者で、専門はマクロ経済学である。第14代連邦準備制度理事会 (FRB) 議長。
私は経済にさほどの理解はないが、専門家ですらこのように悲観している。
経済の役に立つ経済学がほしい - 池田信夫 blog(旧館)
私は経済学は物理学ではなく医学に学ぶべきだと思うが、今のマクロ経済学は、健康診断は精密にできるが、病気になったら診断も治療もできない医学のようなものだ。医学にとって「本番」は危機管理であり、体温や血圧を予測することではない。
学問は一般化された知識であり、それに完璧を求めるとしたら、それは単なる物知りを崇拝するだけのことである。
単に一般化された知識は、現実の事象全てに対応できるはずもなく、それこそ、その時代に生きている人たちの対応能力か、適応能力にかかっていることなのである。
この意味において未来予測は、事象全てに対応することではなく、スーパーコンピュータも、全ての基礎・応用科学も、永遠の研究にこそ、その意味と価値があるものなのだ、ということを知る必要がある。どのようにスーパーコンピュータを使うかは、その時代に生きている人たちの対応能力か、適応能力にかかっていることなのである。
仕分け第1ラウンド 「科学技術立国」議論なし(産経新聞) - goo ニュース
13日のスパコンに関する仕分け作業でも「世界一を目指す理由は何か。2位では駄目か」(蓮舫参院議員)との発言が優位となり、開発事業費を「事実上の凍結」。
スパコン、仕分け判断見直す=菅戦略相(時事通信) - goo ニュース
たった4日で仕分け議員の宰領は覆され、意気込んでいた蓮舫参院議員らは天下に恥をさらしたことになった。
最後に、このブログに寄せられたコメントを紹介する。
誰も疑問に思わない『事業仕分け』というパフォーマンス
Unknown (ゆうくんパパ)
2009-11-18 10:03:36
埋蔵金を返還させるというのは、1回限りのことにすぎず、予算削減ではない。
事業廃止と計上見送りだけなら1600億円、予算縮減まで含めても4500億円程度というところが、5日間の「成果」のようだ。
32兆円を「仕分け」して4500億円では、1%ちょっとにすぎない。
基礎研究は技術大国としての日本に不可欠な将来への投資。それを削減して、国民の生活をどう保証するのか? (save.the-earth)
2009-11-19 00:21:44
蓮舫議員について言えば、そもそも台湾出身であり、日本に帰化したため現在の国籍こそ日本人ですが、心のふるさとはやはり自分が生まれ育った国である台湾なのではないでしょうか。日本で生まれ育った私が、仮に別の国の国籍を得たとしても、常に日本の発展を願うことでしょう。台湾は、半導体分野の最先端技術で日本としのぎを削る競争をしており、蓮舫議員の横暴な事業仕分けの結果、日本の科学技術の発展が遅れてしまうことは、むしろ台湾の国益としてはプラスなのではないか、蓮舫議員は最初からそれが狙いなのではないかとまで疑いたくなります。
そう、満足できない人を納得させることは難しい。
スパコンの見直しは、本当は無駄である 2009年11月23日 02時35分38秒
未来予測はすべてのデータをインプットして計算したとしてもその時点で世界の情報は変わっている。
環境は計算できない。
気象情報は相変わらず狂いぱなっしであり、既に最速のスパコンを使っているが、さらに速度を速めるスパコンを使っても同じことである。
台風情報を正確に得ていても、海難事故が相変わらず起きるのは、予測しがたいことが起きるからである。すべて予測し得るなら、未来は未来でなくなる。
経済予測は短いスパンでは多少可能であるが、長期スパンでは大変な誤差がでる。
その時の状況というのはリーマンショックをもたらした。
バブル経済のときもそうであるが、スパコンシミュレーションに誤りがあったからである。
予測=将来の出来事や有様をあらかじめ推測すること。前もっておしはかること。
コンピューターに神を求めることこそ、非科学の何ものでもないことに気が付いてない人は多い。
未来予測は、言葉の意味からも、推測、おしはかることであり、その後に「所詮:しょせん」などという言葉は付け足さないものだ。
このブログでは、未来とは人の考えや言動があってのものであり、人類がいなければ未来という概念さえない、と言ってきた。この意味において、人が「予測し得るなら、未来は未来で」あるのだ。
しかし、経済危機や自然災害も、スパコンのせい、にするなら、これも「コンピューターに神を求めること」と言わざるをえない。
ある経済学者のブログを紹介する。
バーナンキの懐疑主義 - 池田信夫 blog(旧館)
先週、ボストンカレッジの卒業式で行なわれたバーナンキの演説が話題をよんでいる。彼は「きょうは金融政策については何も話さない」と前置きして、次のように語る(Murray Hill Journal訳):
天気予報がそうであるように、経済予測というものも、極めて複雑なシステムやランダムに発生するショックと対峙せねばならず、我々が持っているデータや理解は常に不完全であると思い知らされる。
バーナンキ=ベンジャミン・シャローム “ベン” バーナンキ(Benjamin Shalom “Ben” Bernanke、1953年12月13日 – )は、アメリカ合衆国の経済学者で、専門はマクロ経済学である。第14代連邦準備制度理事会 (FRB) 議長。
私は経済にさほどの理解はないが、専門家ですらこのように悲観している。
経済の役に立つ経済学がほしい - 池田信夫 blog(旧館)
私は経済学は物理学ではなく医学に学ぶべきだと思うが、今のマクロ経済学は、健康診断は精密にできるが、病気になったら診断も治療もできない医学のようなものだ。医学にとって「本番」は危機管理であり、体温や血圧を予測することではない。
学問は一般化された知識であり、それに完璧を求めるとしたら、それは単なる物知りを崇拝するだけのことである。
単に一般化された知識は、現実の事象全てに対応できるはずもなく、それこそ、その時代に生きている人たちの対応能力か、適応能力にかかっていることなのである。
この意味において未来予測は、事象全てに対応することではなく、スーパーコンピュータも、全ての基礎・応用科学も、永遠の研究にこそ、その意味と価値があるものなのだ、ということを知る必要がある。どのようにスーパーコンピュータを使うかは、その時代に生きている人たちの対応能力か、適応能力にかかっていることなのである。
仕分け第1ラウンド 「科学技術立国」議論なし(産経新聞) - goo ニュース
13日のスパコンに関する仕分け作業でも「世界一を目指す理由は何か。2位では駄目か」(蓮舫参院議員)との発言が優位となり、開発事業費を「事実上の凍結」。
スパコン、仕分け判断見直す=菅戦略相(時事通信) - goo ニュース
たった4日で仕分け議員の宰領は覆され、意気込んでいた蓮舫参院議員らは天下に恥をさらしたことになった。
最後に、このブログに寄せられたコメントを紹介する。
誰も疑問に思わない『事業仕分け』というパフォーマンス
Unknown (ゆうくんパパ)
2009-11-18 10:03:36
埋蔵金を返還させるというのは、1回限りのことにすぎず、予算削減ではない。
事業廃止と計上見送りだけなら1600億円、予算縮減まで含めても4500億円程度というところが、5日間の「成果」のようだ。
32兆円を「仕分け」して4500億円では、1%ちょっとにすぎない。
基礎研究は技術大国としての日本に不可欠な将来への投資。それを削減して、国民の生活をどう保証するのか? (save.the-earth)
2009-11-19 00:21:44
蓮舫議員について言えば、そもそも台湾出身であり、日本に帰化したため現在の国籍こそ日本人ですが、心のふるさとはやはり自分が生まれ育った国である台湾なのではないでしょうか。日本で生まれ育った私が、仮に別の国の国籍を得たとしても、常に日本の発展を願うことでしょう。台湾は、半導体分野の最先端技術で日本としのぎを削る競争をしており、蓮舫議員の横暴な事業仕分けの結果、日本の科学技術の発展が遅れてしまうことは、むしろ台湾の国益としてはプラスなのではないか、蓮舫議員は最初からそれが狙いなのではないかとまで疑いたくなります。
文部科学省の仕事は、質の高い教育を提供し、子供達が良い社会生活を送れるようにすることです。ところが、官僚達は、デタラメ政策で子供達の人生を台無しにしました。
大学を天下り機関に変え、世界最低にまで堕落させたのも文科省官僚です。
不登校、退学者20万人、引きこもり、ニート60万人という現実こそ、文科省官僚の無能と腐敗を明らかにしています。文科省は、国民を不幸にする悪性癌です。「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)を読むと、すべてが分かります。
不道徳で無責任で腐敗した官僚の行う事業は、国民にとって危険です。
スパコン研究は、文科省を事業仕分けで廃止して行うべきです。
これは官僚に限らず、外国人教授が大学を政治的にも偏らせていて、なかなか純粋に専門の研究に励むところではなくなっている、という現実があるのだ。特に外国人教授はメディアにでたがり言論をリードしようとしたがる。
結局、大学というところは、子供の洗脳機関でしかないのではないか。この影響を受けない学生とは、勉強をしないか、よほどの人物か、ということである。
純粋な研究の継続こそ日本の国益と信じる。
情報を提供していただいた方の迷惑になるといけないので、実名は出しませんが、日本で唯一無二の大型の共用研究設備の予算が大幅に削られると判定され、削減分は使用料を徴収することによって補えと指示されたそうです。内部の方が試算したところによると、3名が3日という日程で利用すると約200万円の費用がかかるということになります。実は、この施設は利用者が広範で、他に代わるものもなく、設備名を書くとパニックが起きかねません。一回の測定に200万円もポンポン出せる人はそういないでしょうから。
問題がこの改変がほとんど意味のないものであることにもあります。この施設の利用目的はほぼ基礎研究であり、利用者は大学などの研究者になります。したがって、使用料を利用者からとっても、大きな意味で考えれば、科学研究費の負担先が変わるだけであり、科学研究費の予算全体経費節減には全くなりません。むしろ、大学の研究室などの小規模の予算の圧迫を迫ることになります。ひいては、研究活動の深刻な停滞を招くでしょう。
このようなばかげた議論がなされていることはほとんど報道されません。事業仕分けは非常に考えてやられているという人がいますが、本当でしょうか?よくわからない人同士、現場から離れている人同士が、低レベルで満足しているだけではないでしょうか?おそらく、実質的な見地からは検討されていないと言っていいでしょう。
科学予算に対する事業仕分けの見直しをするという意味は、科学は未来への投資だから・・・という感情論だけではなく、正当にはほとんど吟味されていないので、現場の意見をきちんと聞き正当に議論するというのが本当の重要さではないかと思います。
役人が説明できないから悪いという政治家がいますが、役人が現場の実情までを説明を詳細にまでできないのは当たり前で、しわ寄せを現場の研究者に押し付けるのは極めて不誠実なやり方です。よくわかっていない人を呼び出して恫喝してお金を搾り取る、まるでや○ざなみの所業です。このような国家レベルで行われ、テレビでショウを見せられた国民の絶大な信頼を得る・・・マフィアに支配されている、あるいは、将軍様に洗脳されている国のようです。
一般の人間にしてみれば、スパコンやロケット研究や技術が、日本の将来の国益にどれほどのものかは分かっていないのが現実です。
そして、数字だけで民間の企業の財務状況なども理解できない政治家や民間人が、科学知識もなしにどんな基準で仕分けているのかと言えば、これが財務省が作ったマニュアルを元にしているのだという。
しかし、専門家の方のコメントを読む機会があると、学術的な研究の裾野の広さを知ることができます。
やはり世襲政治家や、官僚出身の族議員、ニュースキャスターやタレント議員などでは、日本の将来は暗くなるばかりです。
またUnknown さんのコメントを引用させていただき記事を書きたく思いますのでよろしくお願いします。