前福田首相の分析検証.1

福田首相の分析　2007年09月29日 14時53分40秒
　いくら待ったなしの問題が山積だとしても、70歳も過ぎた人間だけに急いで仕事することが現実にできない。それを長年の政治不信にかこつけて直ぐに成果を求めるマスコミや野党を牽制した。
　最近では記者のインタビューで、まず笑顔を作って見せるのを心掛けているようである。以前の苛立ちや頑固さを隠そうとしているだけではなく、これで緊張感を緩和させたいとも見える。
　他者とは、自分の理解を求めるような、かなり利己的な関係である。それで人間関係に違和感を感じやすく、それが苛立ちへと繋がっている。しかし本人はその苛立ちだけを欠点と自覚しているので、総裁選中も、首相となった現在も、良いイメージを優先させるために、インタビューでは無理に笑顔を作ってしまうというわけだ。
　注意すべきは、政党という集団に依存的なので、党内決定の正当性を強く主張しすぎて、他、たとえば国民や野党を無視する態度になりかねないところだろう。

福田首相の分析検証　2007年12月14日 07時01分48秒 | 政治
首相「公約、さっと思い浮かばなかった」　年金記録問題(朝日新聞) - goo ニュース
首相「公約違反ほど大げさか」…年金問題で野党に反論(読売新聞) - goo ニュース
　現在的に、年金記録問題や、薬害肝炎の和解などについて、国民や野党を無視する態度となっていることから、このように過去の分析が予測的に見ても正当であることが検証できた。

福田政権の外交の問題点　2008年02月08日 10時41分28秒
中国側に詳細な資料求める＝衛生管理「問題なし」－ギョーザ中毒で政府調査団（時事通信） - Yahoo!ニュース
　報道は規制し秘密主義でありながら、それでも裏では資料を天洋食品から押収したりその従業員を捜査する。
　極端分子の犯行であっても、中国国内で人為的に毒物を混入させた可能性は極めて小さい。
　日本側の調査は衛生管理上問題ないとしながら、中国側には捜査の押収資料を求めている。
　中国国内で人為的に毒物を混入させた可能性は極めて小さいのに、中国の公安当局は捜査中を理由に押収資料の提供を拒んでいる。
　このような事態に親中派の福田首相の政治問題化を避ける姿勢そのものが、事態をいっそう混迷させているということに気付かなければならない。
　国際的な政治問題の回避型政権が、いかに親密さをアピールしようとも、このように相手の中国に遠慮するという対応となるとは、これもまた福田首相の心理を反映していることとして、重要な分析要素である。

外交協議へ　2008年02月09日 09時02分48秒
唐国務委員の訪日、正式発表＝ギョーザ事件も協議へ－中国 (時事通信) - goo ニュース
　事件の解明よりも、まず先にこのような相互間の矛盾を解決しなければならないだろう。
　しかし現在的な福田首相の、政治問題化を避ける姿勢そのものが、中国に遠慮するような態度でいつづけるのなら、国民に納得のいくような解決には至らないだろう。

福田政権について　2008年02月12日 09時49分00秒
　まさに福田氏個人を分析するためには、この“回避型の性質”を分析要素として加えなければならないだろう。
　戦後政治を引き継ぐという自尊心が、あるときは自分自身の経歴を傷付けないように守ろうとして、あるときは党内力学においての多くの支持で総裁選への立候補となる。回避型の性質とは、それ以上の後押しがないと動けないというものであるようだ。
福田首相の分析 - 言語分析未来予測
　2007年09月29日にすでに書いたとおり、「いくら待ったなしの問題が山積だとしても、70歳も過ぎた人間だけに急いで仕事することが現実にできない」のであるのだ。
　このことについては薬害肝炎問題での原告側の一律の和解という政治決断がいつまでもできずにいたことを思い出す。
薬害肝炎問題での記事 - 言語分析未来予測
　天皇陛下までに心配をおかけしたのだ。「健康面などで弱い立場にある人々が取り残されてしまうことなく」と仰せらたことを受けての、やっとの議員立法で一律救済の表明であった。全く遅すぎることである。

　このように分析や未来予測は、検証できなければ何の意味もないものだ。
　分析要素を加えることでさらに予測の精度を増しているのは言うまでもない。
　迅速な対応ができないことや、政党や派閥に依存的であることから、問題を避ける傾向があることに気付かされた。このような性質での対応が、問題解決を困難にしたことは言うまでもない。分析予測の精度はより高まっている。

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