言語分析未来予測

上石高生
言葉の分析からの予測です。分析の正しさは未来に答えが出ます。分析予測は検証可能でなければなりません。

福田首相の分析

2007年09月29日 14時53分40秒 | 分析
 父親は第67代内閣総理大臣であり、アメリカのブッシュ大統領と同じく、二代にわたって一国の元首となった。
 自民党の政治家としては内閣官房長官(第67~69代)という経歴である。
 サラリーマンの経験では課長であり、福田赳夫内閣にて内閣総理大臣秘書官などを経て、1990年に衆議院議員総選挙での当選である。

 年金問題では横領、データの修復、財源、またぞろ政治と金の問題も浮上、党内ではまだ復党問題などがくすぶり、外交では特措法や北朝鮮問題など、待ったなしの状況だが、総裁選では「信頼回復はマジックではございません。手品ではございません。すぐにできる問題ではありません」などと演説している。それでいて「200年住宅」の提唱などと気の長い話である。
 このような思考をどのように考えればいいのだろうか。

 森内閣、小泉内閣での内閣官房長官での、あの人を食ったようなとぼけた発言や、軽い皮肉、または分かっていながらのわざとらしい質問など彼特有の個性を見せていた。
福田首相、昨年の総裁選秘話を披露…安倍氏との会話も(読売新聞) - goo ニュース
 このニュースでは「昨年7月、総裁選への不出馬を表明し、その際は高齢を理由に挙げていた」とあるが、つまり自民党内では、もはや政治とは信条でも主義でもないのである。「安倍(前首相)さんとは親子三代でつきあいもあり」などと、自民党内での2世代続いた権威や、「親子三代でつきあい」などとのなれ合いをも口にしている。

 そういえば、この頃、記者にコメントを求められて、特定の局を断っていた映像などが思い出される。苛立ちを隠さないところや、頑固な一面も見せていた。

 このような情報から福田首相を分析してみたい。

 いくら待ったなしの問題が山積だとしても、70歳も過ぎた人間だけに急いで仕事することが現実にできない。それを長年の政治不信にかこつけて直ぐに成果を求めるマスコミや野党を牽制した。
 最近では記者のインタビューで、まず笑顔を作って見せるのを心掛けているようである。以前の苛立ちや頑固さを隠そうとしているだけではなく、これで緊張感を緩和させたいとも見える。

 党内の経歴とは長期の内閣官房長官だけである。それで総裁選への出馬が、ひじょうに空想的な自信に支えられてのことであるなら、元首相である父親からの代そのものが彼の守るべき自尊心そのものであろう。それが事実であるなら、各派閥の後押しとは、絶大なものである。

 他者とは、自分の理解を求めるような、かなり利己的な関係である。それで人間関係に違和感を感じやすく、それが苛立ちへと繋がっている。しかし本人はその苛立ちだけを欠点と自覚しているので、総裁選中も、首相となった現在も、良いイメージを優先させるために、インタビューでは無理に笑顔を作ってしまうというわけだ。

 注意すべきは、政党という集団に依存的なので、党内決定の正当性を強く主張しすぎて、他、たとえば国民や野党を無視する態度になりかねないところだろう。

 はたしてこの政権が窮地に立つとき、このような兆候を見せるだろうか? それとも無難にやり遂げるだろうか?

 自国の首相だけに、この程度の分析に止めておく。

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