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柴山発言、どこが「バカ」か

2018年10月04日 07時07分42秒 | 社会・政治
 子供の頃、友人らと「バカと言う者がバカだ」と言い合った覚えがある人は少なくないだろう。共産党の宮本岳志衆院議員が3日、自身のフェイスブックに書き込んだこんな言葉を見てふと記憶がよみがえった。

 「またバカが文部科学大臣になった。教育勅語(ちょくご)を研究もせずに教育勅語を語るな!」

 これは、柴山昌彦文科相が2日の就任後の記者会見で、明治天皇が人が生きていく上で心がけるべき徳目を簡潔に示した教育勅語に関し、次のように述べたことへの反応である。

 「アレンジした形で、今の例えば道徳などに使える分野が十分にあるという意味では、普遍性を持っている部分がある」

 「同胞を大切にするとか、国際的協調を重んじるといった基本的な記載内容について、現代的にアレンジして教えていこうと検討する動きがあると聞いており、検討に値する」

 宮本氏がどれほど深く教育勅語を研究してきたのかは寡聞にして知らないが、この柴山氏の発言がどう子供じみた「バカ」という悪口と結びつくのだろうか。

 政府は平成29年3月の閣議では、教育勅語を「憲法や教育基本法に反しないような形で教材として用いることまでは否定されていない」とする答弁書を決定している。


新閣僚を「欠陥商品」

 また、現在は安倍政権を激しく批判している前川喜平元文科事務次官も、初等中等教育局長当時の26年4月の参院文教科学委員会でこう答弁している。

 「教育勅語の中には今日でも通用するような内容も含まれており、これらの点に着目して活用することは考えられる」

 当時の下村博文文科相も「教育勅語の内容そのものについては、今日でも通用する普遍的なものがある」と述べており、柴山氏の発言は従来の政府見解と特段異なるわけではない。

 宮本氏は、2日のフェイスブックでも第4次安倍改造内閣の顔ぶれについてこう「口撃」していた。

 「在庫期間が長すぎて埃(ほこり)の被った商品や、すでに欠陥が明らかになった商品ばかりの品揃(しなぞろ)え」

 閣僚たちを「埃の被った商品」「欠陥商品」と決めつけるのも品がなくどうかと思う。ともあれ、宮本氏は以前から過激な物言いを続けてきた。

 6月16日のフェイスブックには、先の通常国会を延長する政府・与党の方針について「さあ、(予算委を)開くがいい、『この世の地獄』というものを体験させてあげよう」とおどろおどろしく記していた。きっと地獄についても真摯に(しんし)研究を重ねてきたのだろう。


共産党議員の道徳観

 宮本氏だけではない。共産党では28年6月のNHK番組で、当時の藤野保史(やすふみ)政策委員長が防衛費について「人を殺すための予算」と発言し、事実上更迭されたこともある。吉良佳子(よしこ)参院議員は26年10月、ヒトラーのちょびひげを施した安倍晋三首相の写真をツイッターに投稿していた。

 「国家権力が国民に特定の価値観を押し付けることは、憲法の定める思想良心の自由を侵すことにほかなりません」
 
「(道徳は)さまざまなことを経験し学習することによって、自主的判断で選び、形成していくもの」

 共産党はこう主張し、小中学校における道徳の教科化に反対している。だが、「自主的判断」で独自の道徳観を形成したらしい共産党議員の今日の言動をみると、より教育勅語の精神や道徳の教科化が重要だと思えてくる。


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