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●「過去への眼差し」無きアベ様、「ああ、安倍談話さえなかったら!」を心配する

2015年02月15日 00時00分27秒 | Weblog


東京新聞の社説【ワイツゼッカー氏 貫いた過去への眼差し】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015020302000144.html)。

 「ドイツの負の歴史に常に向き合い、欧州の平和的統合を説き続けた象徴的指導者・・・・・・「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」」・・・・・・。

 「「ああ、安倍談話さえなかったら!」を心配する」、「過去への眼差し」無きアベ様ですから。「20世紀で懲りたはずでしょう?」「二度と戦争が起きないように仲良く」のメッセージでさえ、アベ様の耳には届きませんし、受け取る感性もありません。取り巻きの自公議員や翼賛野党は無能、国会も機能せずの・・・・・・ニッポン。「眠り猫」も目覚めない。

   ●一国の首相が歴史修正主義者なんて恥ずかしいし、
                 羞恥心の無さと自覚の無さという救いの無さ

   『●首相からして歴史修正主義者な国の文科大臣の「食言」
   『●「「ああ、安倍談話さえなかったら!」を心配する」:
           「ケンカを売り」「火に油を注ぎ」そうな雰囲気

   『●この虚しい・空しいアベ様のトンチンカンな答弁:
        「「ああ、安倍談話さえなかったら!」を心配する」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015020302000144.html

【社説】
ワイツゼッカー氏 貫いた過去への眼差し
2015年2月3日

 ワイツゼッカー元独大統領が亡くなった。欧州連合(EU)の理念が揺らぐ今こそ、ドイツの負の歴史に常に向き合い、欧州の平和的統合を説き続けた象徴的指導者の言葉に耳を傾けたい。

 祖父は州首相、父は外務次官、兄は著名な物理学者というドイツの名門。それでいて身に付いた気さくさ。政治家というより言葉による伝道師を思わせた。

 「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」。よく知られる戦後四十周年の議会演説はその白眉だろう。政治活動の半面、生涯を通してドイツ福音主義信徒大会の指導的役割を担い続けた。数々の演説を貫く過去への眼差(まなざ)し、人道、平和主義に基づく現代社会への鋭い問いかけは、第二次大戦、冷戦体制崩壊という二つの「戦後」の復興を担ったキリスト教的価値観に立脚していた。

 回想録「四つの時代」の中で、「キリスト教」の名前を冠している政党に入ることの意味を、ルターの教えに言及しながら「欠陥があるわれわれへの戒め」と述べているのも、その表れだ。

 理想主義的な言動は、政治上の実質的な権限を担う政権内から折に触れて批判の対象となった。特に十六年の長期政権を通じ、絶大な権力を誇示したコール元首相とは度々衝突、大統領の退任後、党籍剥奪問題にまで発展したこともある。発覚したコール氏の金権体質を徹底して批判したのも大統領だった。

 退任後は、国連の機構改革の委員に名を連ねる一方、ドイツ連邦軍改革委員長として軍縮小の改革案をまとめるなど活躍。中日新聞社主催の戦後五十年企画で一九九五年訪日するなど度々来日した。

 九九年、二十世紀を総括する企画で本紙に登壇願った。ワイツゼッカー氏は、世界が今後直面する課題は政治的な民主主義、経済的な競争力、社会的な人間的紐帯(ちゅうたい)の三つをいかに共存させるかという点にあると指摘、欧州統合の理念はそこに至る歴史的な実験、との思いを語っていた。

 「欧州が二十一世紀の世界にもたらし得る貢献の最大のものは、平和裏に統合を進めるプロセスとしてのEUだ」。すでに拡大、深化の大きな分岐点を迎えていたEUを語る口調には強い思いが込められていた。

 欧州統合の危機は、統合の理念を語る指導者の不在に起因するといわれる。ワイツゼッカー氏の死去により欧州が喪(うしな)うものはあまりにも大きい。
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