[三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]
日刊ゲンダイの記事【5カ月間勾留され…沖縄反基地運動リーダーが語った反骨心】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203911)。
記事は、山城博治さんの重要なメッセージで締めくくられている。
《沖縄の基地反対運動のリーダーである山城博治氏…微罪による異例の長期勾留は、誰が見ても安倍政権による政治的弾圧》。
山城博治さんの長期に渡る不当・不法・非合法な「拉致」について、日刊ゲンダイは《誰が見ても安倍政権による政治的弾圧》だと言います。山城博治さんご自身は《沖縄の大衆運動を潰す政府の方策》と仰っています。
国会では、「平成の治安維持法」についての虚しい「やり取り」が行われています。金平茂紀さんに言わせれば、この「拉致」は「予防拘禁」だったとのこと。さらに、《沖縄ではプレ「共謀罪」捜査が先取り》されているという指摘。納得です。《ジョージ・オーウェルが描いた『一九八四年』の「世界」》へと着々と。
『●金平茂紀さん「僕らの国の司法には
かつて「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた」』
『●森達也さん「人は誘惑に負けることもあるが反省もする。
…それをも許さない」「平成の治安維持法」』
「◆金平茂紀さん(テレビキャスター) まだやっていないことが
取り締まりの対象になる共謀罪は特別に危ない法律だ。
沖縄で基地反対運動のリーダーが逮捕されたが、
これは共謀罪を先取りした予行演習だ」
『●「沖縄の大衆運動そのものを取り締まっていく
国策捜査だと思う」…山城博治さん「予防拘禁、プレ共謀罪」』
『●沖縄でのプレ「平成の治安維持法」実験…
《実験の結果、今の国民の無関心は国に自信を与えてしまった》』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203911】
5カ月間勾留され…沖縄反基地運動リーダーが語った反骨心
2017年4月20日
(これから巻き返しだ(C)日刊ゲンダイ)
「5カ月間、ちょっとヨソの空気を吸ってきました。大変ご心配をおかけしました」――。19日、東京・中野の映画館「ポレポレ東中野」。柔和な目尻を下げながら、こう切り出したのは、沖縄の基地反対運動のリーダーである山城博治氏だ。
沖縄県警に昨年10月、器物損壊や公務執行妨害などの容疑で逮捕され、県警や拘置所で5カ月もの間、長期勾留された。微罪による異例の長期勾留は、誰が見ても安倍政権による政治的弾圧だろう。裁判はまだ続いているものの、3月18日に釈放され、人前に出てくるのは久々だ。
この日は、辺野古や高江の基地反対運動を扱った映画「標的の島 風かたか」(三上智恵監督)上映後のトークショーに登場し、定員100人の会場を埋めた観客の前でこう熱弁を振るった。
「私個人の問題ではない。言いがかりをつけて、沖縄の大衆運動を
潰す政府の方策だ。私たちの主張を法廷の内外で訴えていきます」
「政府も次から次へと戦争ができる国づくりを進め、休むことはない。
そんな中、首都圏の皆さんは心折れることなく頑張っていらっしゃる。
私も、力が湧いてきました。絶望の中にこそ、希望があります」
過酷な長期勾留の苦労に触れることなく、終始前向きな発言で会場を沸かせた山城氏。
「翁長(沖縄)知事ひとりに任せてはいけません。市民の力で現場でスクラムを組んで、(辺野古移設)工事を止める行動をしっかりやる。そして、翁長知事の決意を待つ。県政と県民が一体となって、政府の圧力を食い止めるべきです」と締めくくり、辺野古抵抗の歌「心騒ぐやんばるの歌」を熱唱して団結を呼びかけた。
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