べってぃのぱっしょん

ビビッとくると「パッション感じた」と言ってしまいます。平たく言えば、好きな物の寄せ集めデス。

『ぜんぶ、フィデルのせい』

2008-04-29 23:39:27 | その他映画
何不自由なく暮らしていたフランスの少女アンナ。
両親がカストロの影響で共産主義を支持するようになったせいで、その全てが奪われてしまい、アンナの不満は爆発・・・というお話。
70年代の欧米の社会情勢、大人たちの理想(と矛盾もか)を9歳の少女の目線で描いています。

そう、子どもが主人公だけど、内容は結構難しいのです。
家政婦がキューバから亡命?してきた反共産主義の女性→ギリシャ人→ベトナム人と変わるのも、ポイントだと思われ。
ただ、アンナのストレートかつシンプルな疑問が投げかけられることにより、この時代を知らない観客でも理解を深められるようになってます。
オレンジを使って富の分配法則(だっけか?)を説明するシーン、「まぁ、理想はそうだよね」って思ってしまうのはしょうがないとして。
そうやって大人たちに反発し、質問し、観察し、時には同調もしたりして、アンナは成長していくんですね。
「従順が最も美徳」だと教える教師に意見できるまでに。
幼いながらも自分なりの結論を導き出したアンナは、両親をはじめとするキョーサン主義に浮足立った周りの大人たちよりもずっと大人なんじゃという気もしました。

身の周りの変わりぶりを「ぜんぶ、フィデルのせいなのね!」と腹を立てるアンナがすごく可愛いです。
予告では「ふくれっ面のヒロイン登場」なんて言ってましたが、まさにその通り。
まぁ・・・こまっしゃくれたガキではあるんだけど(笑)
フランス人って、こんなに小さい頃から彫りが深いんだなぁ・・・と感心しました(映画と全然関係ないし)
顔立ちがもう大人なんだもん。


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