徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと ランカイウ非日乗(平成30年2月13日、火曜日、晴れのち曇り、気温32度)

2018年02月14日 | マレーシア・シンガポール
             『老人と海』  By 屁民愚 烏江井

       老人は今日も朝から釣りに出かけた。   
       東から昇った太陽は老人の背中をチリチリと焦がす。
       膝下まで海水に浸かり、投じたウキはピクリとも動かない。
       朝凪の海面に時折さざ波がたち、それが太陽の光を反射してきらきら輝く。
       老人はもう2時間も糸をたれている。
       太陽は老人の背中からすでに頭上まで昇り、
       今日もダメかと老人は半ばあきらめ顔で、最後の一投だとばかりに
       今度は別の方角に投げた。
       重りが海面に落ちた瞬間、何かが飛び跳ねた。
       魚だ!
       とうとうヤツは現れたか。
       老人ははやる心を押さえて、釣り糸を引きよせた、
       それに呼応するかのように魚はサビキの針に喰いついてきた。
       老人は、今だとばかりにリールを巻きあげた。
       その瞬間、手ごたえが急に失せた。
       ヤツは針から逃れ、悠々と老人の方に向かって来た。
       25センチはあるカマスだ。
       「なんでワシの方に向かってくるのだ」と老人は身構えた。
       ヤツは方向を変え、またさっきの位置まで戻って行った。
       老人はこんどこそと投げ入れた。
       サビキの針が疑似餌であるかを見抜いたようにヤツは悠然と泳ぎ周る。
       老人はひとりごちた。
       「お前を取って喰おうってんじゃない。釣りあげたら逃がしてやるんだ。
        釣ったという証拠がほしいんだ。この歳になっても大ボラ吹きと言われ
        たくないんだ」
       だが、ヤツはそんな老人の思いを無視するかのように
       悠然とどこかに消えて行った。
       老人は老人特有のシミの浮き出た顔に疲労感を漂わせ足取りも重くホテルに
       戻るとベッドに倒れ込んだのだった。
                               終わり
            
             片手に釣竿、片手でスマホでカマスの写真を撮ろうとしたが
             無理だった。(笑)

       昼寝後、両替するため遠くまで歩いて行った。
            
            こんな店があったし、
            日本の「百均」に似た2リンギット(60円)店も見つけた。

       また釣り具屋に行って、こんどは少し遠くに飛ばそうと
       「重り」と「ライン」(リール用の糸、210円)を買った。
             
             「川トカゲ」って言うんですかね。
             先日、クアラルンプルで見たトカゲと模様が違うのです。
             川から上がって、中華料理屋さんのオバチャンにホースで
             水をかけてもらって気持ちよさそうにしていたので
             見に行ったら
             「知らないヤツが来た」と汚い川に戻って行った。
             人になつくんですかね~~~~?
             川に4匹いた。
             川で釣りしてこんなのが掛ったら怖いだろうね~~~。

      夜は昨日の残りの赤ワインの残りとスーパードライ2缶とポテトチップスに
      カップ麺。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする