◆善玉菌増やし 腸内環境を改善
「腸内環境を改善するためには、善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌など)を増やし、
悪玉菌(ウェルシュ菌、大腸菌など)を減らすことが大切です。しかし、現代の
日本人は食生活の変化により腸内環境が悪化、免疫力が低下しているといわ
れています。ビフィズス菌を増やすには腸まできちんと届くオリゴ糖を取ることが
効果的です」と藤田保健衛生大学(愛知県豊明市)医療科学部の井上孝教授。
オリゴ糖は豆腐、納豆など大豆加工品や、ゴボウ、タマネギ、バナナなどに多く
含まれる。機能性甘味料として市販されているオリゴ糖も、手軽で心強い味方に
なりそうだ。
一般的にオリゴ糖とは、ブドウ糖や果糖などが2~10個結びついた糖類のことを
指す。種類は多く、その一つである乳糖果糖オリゴ糖は母乳や牛乳に含まれる
「乳糖」と、サトウキビに含まれる「ショ糖」を原料に、酵素反応を利用して作られ
る。
◆食中毒予防効果も
今年1月、理化学研究所、東京大学、横浜市立大学の共同で、
ある種のビフィズス菌がつくる酢酸が病原性大腸菌O-157の感染を抑止すると
いう研究発表があった。マウスによる実験で世界で初めて明らかになったという。
「O-157をはじめとする細菌性の食中毒を予防するには、ビフィズス菌を取る
ことも有効ですが、同じく酢酸をつくるオリゴ糖の摂取も有効です。ビフィズス菌を
特徴的に増やし、酢酸もつくる乳糖果糖オリゴ糖であれば、さらに予防効果が
期待できます」(井上教授)
そして、腸を中心に働きが実証されてきたオリゴ糖が、インフルエンザの感染
予防と感染後の症状を抑えることもわかった。
◆家庭でも気軽に
このラクトスクロースを含む家庭用の商品でシェア第1位が「オリゴのおかげ」だ
(日経POSデータ調べ)。消費者庁が許可する特定保健用食品。
低カロリーで食物繊維でもある。紅茶、コーヒーに入れるだけでなく、レシピも
豊富にあり、応用が利きそうだ。
(2011年8月12日 サンケイ新聞)
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「腸内環境を改善するためには、善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌など)を増やし、
悪玉菌(ウェルシュ菌、大腸菌など)を減らすことが大切です。しかし、現代の
日本人は食生活の変化により腸内環境が悪化、免疫力が低下しているといわ
れています。ビフィズス菌を増やすには腸まできちんと届くオリゴ糖を取ることが
効果的です」と藤田保健衛生大学(愛知県豊明市)医療科学部の井上孝教授。
オリゴ糖は豆腐、納豆など大豆加工品や、ゴボウ、タマネギ、バナナなどに多く
含まれる。機能性甘味料として市販されているオリゴ糖も、手軽で心強い味方に
なりそうだ。
一般的にオリゴ糖とは、ブドウ糖や果糖などが2~10個結びついた糖類のことを
指す。種類は多く、その一つである乳糖果糖オリゴ糖は母乳や牛乳に含まれる
「乳糖」と、サトウキビに含まれる「ショ糖」を原料に、酵素反応を利用して作られ
る。
◆食中毒予防効果も
今年1月、理化学研究所、東京大学、横浜市立大学の共同で、
ある種のビフィズス菌がつくる酢酸が病原性大腸菌O-157の感染を抑止すると
いう研究発表があった。マウスによる実験で世界で初めて明らかになったという。
「O-157をはじめとする細菌性の食中毒を予防するには、ビフィズス菌を取る
ことも有効ですが、同じく酢酸をつくるオリゴ糖の摂取も有効です。ビフィズス菌を
特徴的に増やし、酢酸もつくる乳糖果糖オリゴ糖であれば、さらに予防効果が
期待できます」(井上教授)
そして、腸を中心に働きが実証されてきたオリゴ糖が、インフルエンザの感染
予防と感染後の症状を抑えることもわかった。
◆家庭でも気軽に
このラクトスクロースを含む家庭用の商品でシェア第1位が「オリゴのおかげ」だ
(日経POSデータ調べ)。消費者庁が許可する特定保健用食品。
低カロリーで食物繊維でもある。紅茶、コーヒーに入れるだけでなく、レシピも
豊富にあり、応用が利きそうだ。
(2011年8月12日 サンケイ新聞)
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