朝食を食べないから歯磨きしない!?
絶対にやめるべき「口臭の原因」
まずは、朝起きたときの口臭や、食後に歯を磨かなかったときの3時間後
くらいの口臭。これは、睡眠中に口の中で細菌が繁殖したり、歯にはさまった
食べかすが腐食しはじめることで起こる。こうしたものは食事をしたり、歯を
磨いたり、うがいをしたり、ということで対処することができる。
口腔内の細菌がもっとも繁殖するのは就寝中。だから、家を出る直前に飛び
起きて、朝食もとらず、食べていないから良いだろう、と思って歯も磨かずに
出社しているような人は危険。朝食を食べる習慣がなかったとしても、朝起き
たら口をすすぐこと!雑菌を洗い流す作業を決して忘れてはならない。
同時に、口臭予防には、唾液がきちんと分泌されている、という条件も必須と
なる。唾液によって乾燥を防ぐ、というメリットもあるし、唾液には口の中の雑菌を
抑える力があるため、それもまた予防になる。唾液量は加齢とともに減るため、
年を重ねるほどに気をつける必要がある。
コーヒーなどのカフェインが強いものは唾液の分泌を抑制してしまうし、
ジュースやスポーツドリンク類であれば砂糖が菌のえさとなり虫歯を引き起こす
こともあるので“水”による補給が一番といえるだろう。
口臭予防の“唾液力アップ”に効く
唾液力をあげるためには、「よく噛む」ことも必須。食事中にずっと噛むことを
意識しなくても問題ないよう、日常に「噛まざるを得ないもの」を選ぶ癖をつける
ことをおすすめしたい。
汁物はもちろん、煮物やあんかけ料理なども、その水分で唾液がなくとも簡単に
飲み込めてしまうが、パリッとした焼き物や揚げ物はある程度噛むことが求め
られる。口にいれたものが大きいと、自然と咀嚼が増える。野菜も、生でいただく
か、火を通しても固めの仕上がりにする方が咀嚼回数が増える。
家でお味噌汁を飲む習慣がある人は具に乾燥わかめやきのこなどを多めに
いれると、ごはんを流し込むかのように汁物を口にするのを防ぐことができる。
そこまではできないよ、という人は、食事中に水やお茶をとりすぎないように
気を付けよう。時折、ダイエット中の空腹感を紛らわすために食事中に水分を
大量に摂る人がいるが、それでは内臓が冷えたり胃酸が薄まったりして消化
しきれずに代謝が落ちてしまうこともある。
よく噛んで時間をかけて食べることで満腹感を促そう。
噛むメリットを考えると、口臭予防のほかに、ダイエットや脳の活性化なども
ある。ガムを噛んだり、うがいをして口の中が乾かないようにするのも良い。
ストレスが多いと知らずに口呼吸になり、口中が乾燥するばかりか、唾液の分泌
自体も低下してしまう。さらに、口臭が気になって、人と近くで話すのが億劫に
感じるようになったらそれもまたストレスのもと。ストレスがかかると免疫力も
落ちがちなので、風邪予防も兼ねて水であってもうがいを心がけると良いだろう。
舌の磨きすぎは逆に口臭の原因に
食後のキウイ、パイナップルで予防を
口臭の大きな原因となる舌苔(ぜったい)。これは舌の表面に見える白っぽい
もので、舌専用の歯ブラシもあるが、舌の表面はデリケートなので、やりすぎると
かえって傷つけてしまうこともある。そうすると乾燥してより口臭の原因をつくって
しまうことになるので、過剰な舌磨きには気を付けたい。
舌苔に対して、果物で口臭を防ぐ、という方法もある。朝、食後のデザートに
キウイやパイナップル、あまり日常的ではないがパパイヤのようにタンパク質
分解酵素を持つものをとる。タンパク質である舌苔を分解・除去してくれること
により舌苔による臭いを防いでくれる。
果物にはビタミンCが豊富で抗ストレス作用もあるので、自分の口臭がストレス
と関係しているかも…という人にもおすすめ。
また、この人がまさか!?と思うような女性から意外にも口臭がしたとき…それは、
便秘による場合もある。腸内に便が長く滞留すれば、腐敗して毒素が発生する。
この毒素が体中をめぐり口臭として出ることがある。
女性の場合には、ダイエットなどで食事量が少ないことによる腸内環境の
悪化が考えられるし、男性の場合には超肉食ジャンク生活による、腸内環境の
悪化が多くみられる。
いろんな口臭ケアをしても効果が出ない…という人は、食生活全体を見直した
方が良いだろう。
(2013年8月19日 DIAMOND on line)
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