東欧や中東は日本から離れているため、いろいろなことが起こってもさほど注目されないのです。でも今回のウクライナ危機は超怒級の国際紛争になりかけています。注目して見守らなければなりません。
この問題、遡って考えると30年も昔の東西冷戦、ソ連の崩壊に行き着きます。ウクライナはソビエト連邦の一角から独立国となったのです。ソ連の崩壊は東西冷戦構図にも影響を与え、ロシアは見る影が無いほど力を失いました。その間、隙間を埋めるように中国が力を増しましたが。
ソ連崩壊後、ロシアは民主化を進めましたが国民の間には共産党統治下の時代を懐かしむ風潮が根強く残っていたんです。
そんな時に強権的なプーチンの登場です。ロシア国民の多くの支持を集めたのです。大国復活、の願いを込めて。
国民の期待を得たプーチンは、アメリカ、中国に負けじと覇権主義を展開します。一時勢力が衰えたかに見えたロシアですが、広大な領土と多くの人口を有する国です。強権政治を続けると、大国に戻れるのです。
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一方、ソ連崩壊で独立国となった諸国は様々な対応でした。共産主義を続ける国、資本主義に移行する国、ふらふらと揺れ動くなど千差万別です。
ロシアはそんな周辺国の中で、NatoやEUに加盟したがるのを嫌がりました。当然です。東西冷戦は終わった、と言われながら、東西の対立は残ったままです。
ソ連はロシアになり弱体化した、と言われますが軍事力はいまだ超一流です。自国の安全が脅かされる状教になると、軍事力を盾に抵抗します。
今回のウクライナ危機はその一端です。
続きます。