Yesterday never knows

Civilizations and Impressions

文明と価値16(自然災害 外交(アメリカと中国の対立))

2023-02-12 09:20:34 | 論文

※4 自然災害の可能性(地震、コロナ、温暖化)

 日本における、不安定要素として全国どこにでも起こりうる地震がある。しかもこれらの地震は経済的拠点を大きく破壊する可能性がある(関東、南海トラフ)。また今回のコロナ禍や温暖化を原因とした自然災害(風水害)も増大してくることが予想されている。これら天災は、外部的要因であるとともに、ショック性が高いものであり、人間の力で容易に防げるものでもない。したがって日ごろから人災の側面を極力減らしていくことが重要となってくる。資金的には国内的な「ポートフォリオ」の問題であると同時に、第二次大産業革命のあり方とも関係してくる。また都市の将来性や高齢少子化の問題とも関係がある。地方においては県庁所在地などへの人口の集中化(都市部への集中)が見られるが、ある程度集中させた方が医療、防災施設の効率的な構築、維持はできるのかもしれない。ただ集中のさせ方の問題もあるだろう。コンパクトシティが取りざたされているが、環境や住居への影響(あるいは自動車産業への影響)を考えると総合的にはハブアンドスポークの考え方の方が有用性は高いように思われる。都市はどの程度の人口規模が望ましいのか、どのような集積の仕方が望ましいのか、新産業革命における都市のあり方とも関係してくる問題である。

 

※5 外交・軍事 アメリカと中国の対立

 現在の日本にとって外部的要因の中で最も大きなものがアメリカと中国の対立であろう。このため日本はアメリカと中国に目が注がれがちかもしれない。しかしこれから現れてくるのは中国の台頭だけに限られない。世界における文明単位での多極化的な発展であると思われるからだ。そして文明にはいろいろある。ここまで文明、準文明の種類について説明してきた。中国文明に限らず、インド文明、イスラム文明にも目を配り、あるいは他の多くの準文明にも注意を払い、それらを繋いでいくことによって、日本及び日本準文明の安全も保たれるのではないだろうか。そうした中でペリー来航から現在に至る日米関係のあり方について再確認する必要もあることだろう。この同盟関係は国家間の同盟に限定したものなのか、それ以上の何かでもあるのか問われるところである。

 

 新しい時代の文化、学問がまだ明確にならない中で、新社会秩序の青年期の勢力がおそらくは新しい時代の日本を構築するのであろう。新しい時代の文化が何であり、新しい学問がなんであるかがまずは気にかかるところである。

 

  All rights reserved to M Ariake

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 文明と価値15(高齢少子化、... | トップ | 文明と価値17(民主主義の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

論文」カテゴリの最新記事