ずーみんのはがき絵七十二候

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はがき絵いろはうた三周目(その13)

2024-03-30 13:55:17 | 日記

 今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズも三周目に突入しております。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もないだろうということで、一周あたり四十四作品を紹介できると思っております。

 三周目の第十三回目、今回は「ゆ」「め」「み」です。

 

 

 

『ゆ』・・・雪だるま

 私の住む大阪はめったに雪が降りません。たまに雪がちらつくことがあっても積もることはまずないと言ってよいと思います。しかしこれは最近のことで、私が子どもの頃は年に何度か雪が積もるぐらいに降り、起きたらあたり一面が真っ白、ということも経験しています。温暖化なのでしょうか。

 雪が積もると雪だるまを作ったりもしました。にわかに積もった雪なので雪の下の土なども一緒にまきこんでしまって、あまりきれいではないのですが、それでも楽しかったです。きれいな雪をもってきて「お化粧」をしなければなりませんでした。雪玉を大きくしすぎると重くなりすぎて、重ねるときに困りました。

 俳句で「雪達磨」は冬の季語。傍題に「雪兎」もあります。

 

 

 

 

『め』・・・メジロ

 花の枝にとまるメジロを描きました。

 「동박새도 꽃놀이를 하고 있어요.(メジロも花見をしているよ)」とハングルで書き添えてあります。メジロは韓国語で「동박새(トンバㇰセ)」といいます。椿の花の蜜を求めてやってくるイメージですね。日本でも梅の花の蜜を求めてやってくるイメージがあります。梅で有名な和歌山県の県鳥になっていることからも、早春にふさわしい感じがします。花札の2月の札に「ウグイス」として描かれている鳥も実はメジロだそうです。

 ところが、俳句では秋の季語に分類されています。柿を好み、その実をついばむ姿がよく見られるからだそうです。歳時記によっては夏のページにメジロを載せているものもありました。

 

 

 

 

 

『み』・・・ミナミハコフグ

 私が今の仕事に就職して初めての転勤を終え、二つ目の職場に赴任したとき「釣りクラブ」があって、私も所属していました。いろんなところに釣りに出かけるだけでなく、魚種によって細かくポイントを定め、年間獲得ポイントを競うという遊びもやっていました。フグが釣れるとそれまでのポイントがゼロにリセットされるというルールがあって、これにより大逆転が起こることもあり、面白かったです。

 俳句で河豚は冬の季語です。河豚汁(ふぐとじる)、てっちりなどの子季語もあります。

 釣りでは年じゅう釣れます。10センチぐらいのかわいいフグが膨れながら釣り上がってくると、ポイントがゼロになるのでがっかりしたものです。


雨六題(その1)

2024-03-23 10:01:46 | デザイン書芸

 

「風」や「月」といった文字をいろいろにデザインして書いたものを集めて並べてみると新たな発見があって面白く感じたので、今度は「雨」という字を並べてみます。

 デザインした文字ははがきに書いて、ある方に宛てて送ります。するとその方がご自分のブログにアップしてくださるという仕組みになっています。ずいぶん回りくどいようですが、書いた文字を一度投函して「旅をさせる」ことが面白く感じますのと、各地の郵便局に依頼して風景印を押印してもらうという楽しみもありまして、このようなことになっています。

 作品についている番号は文字を書いた順番です。投函して発表した順番と違っています。日付順に並んでいないのはそういうわけです。

 

 

 

 

 『雨1』 2021年11月

 「비에 젖어 슬픔에 젖어 눈물에 젖어・・・(雨に濡れ 悲しみに濡れ 涙に濡れ・・・)」

 (韓国歌謡「雨降る永東橋(ヨンドンギョ)」の歌詞の一部)

 

 

 

 

 

 『雨2』 2022年6月

 「비오는 날은 비를 듣는다.(雨の日は雨を聞く)」

 

 

 

 

 『雨3』 2022年7月

 「7월의 비가 내리는 날에・・・(7月の雨が降る日に・・・)」

 

 

 

 

 『雨4』 2022年8月

 「황순원의 소설 소나기는 산골 소년의 슬픈 사랑이야기입니다. (ファンスンウォンの小説「ソナギ」は、山あいのの少年の悲しい愛の物語です。)」

 

 

 

 

 

 『雨5』 2022年9月

 「좀더 있으라고 이슬비가 내리고,이젠 가라고 가랑비가 내린다.(もっといてねとイスルビが降り、もう行ってねとカランビが降る。)」

 

 

 

 

 

 『雨6』 2022年11月

 「11월의 비는 눈으로 바뀌고・・・(11月の雨は雪に変わり・・・)」

 

 

 

 同じような文字にならないように気を付けて書いたことを思い出します。筆や用紙、技法などを変えて色々試して書いています。そでれも『雨1』と『雨5』がちょっと似た感じになってしまいました。

 「かすれ」や「墨はね」、「にじみ」、「墨抜け」などがあった方が「景色」になっていい感じになることが多いです。運筆の速度で線に表情が出ることが楽しいです。