今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。あ、すでに「を」は飛ばしてしまいました。「ゐ」はかろうじて「ゐのしし」がありました。
第十三回目の今回は「ふ」から「え」です。
『ふ』・・・フラミンゴ
天王寺動物園でフラミンゴの写真を撮って帰り、自宅で描きました。
ハングルで「何を食べて赤くなりましたか?」と書き添えました。確か赤色の色素を持つプランクトンを食べているからだと何かで読んだ記憶があります。自然界ではそうなのでしょうが、動物園ではおそらく色素を配合した飼料を与えているのでしょうね。
『こ』・・・コチョウラン
コチョウランは漢字で胡蝶蘭と書きます。胡蝶は蝶の異称です。花の形が蝶に似ている蘭ということでしょう。ちなみに学名はPhalaenopsis aphroditeです。ファレノプシス(蛾のような)アフロディーテ(ギリシャ神話の愛と美と性の女神)という意味だそうで、和名は蝶、学名は蛾ということになります。
クローン技術が発達してお安くなってきたとはいえ、高級感あふれる花です。お祝いに贈りたいと思ってもなかなかお高いですので、はがき絵に描いて贈ると安上がりですね。
『え』・・・エイ
アカエイを描きました。顔のように見える部分は鼻孔だそうです。そう聞いても笑っている顔に見えますね。
「今宵は가오리회にて一献」と書き添えました。가오리(カオリ)がアカエイ、회(フェ)は漢字語で膾(なます)ですので、가오리회(カオリフェ)はアカエイの刺身ということになります。
こちらはガンギエイという種類のエイです。やはり鼻孔が顔のように見えます。ガンギエイが検索ボタンを押しているところを描きました。Search!(サーチ!)と書き添えてあります。
ハングルの方は、今まさに押されんとしている検索ボタンに검색(コㇺセㇰ)=検索と書いてあります。
検索ワードは개미 전라도 음식ですね。スペースを開けて3つの検索ワードで検索しているところです。개미(ケミ)は説明が難しいですが、よーく漬かったキムチなどのような発酵が進んだ味わいを表す全羅道の言葉です。전라도(チョルラド)は全羅道、음식(ウㇺシㇰ)は飲食、つまり食べ物です。「ケミ 全羅道 飲食」という3つの検索ワードで検索しているわけです。検索しているのは人ではなくエイ、それもガンギエイという種類です。アカエイは가오리(カオリ)ですがガンギエイは홍어(ホンオ)といいます。全羅道には홍어회(ホンオフェ)という食べ物があります。少々刺激的な香りがする料理ですが、これがマッコㇽリによく合います。私は好きなのですが、好き嫌いが分かれるだろうなとは思います。ホンオフェと蒸した豚肉、よく漬かったキムチの3つを同時に口に入れますと「ケミ」があって、大変おいしいものです。