ずーみんのはがき絵七十二候

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はがき絵いろはうた(13)

2023-01-28 14:26:41 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。あ、すでに「を」は飛ばしてしまいました。「ゐ」はかろうじて「ゐのしし」がありました。

 第十三回目の今回は「ふ」から「え」です。

 

 

 

 

 『ふ』・・・フラミンゴ

 

 

 天王寺動物園でフラミンゴの写真を撮って帰り、自宅で描きました。

 ハングルで「何を食べて赤くなりましたか?」と書き添えました。確か赤色の色素を持つプランクトンを食べているからだと何かで読んだ記憶があります。自然界ではそうなのでしょうが、動物園ではおそらく色素を配合した飼料を与えているのでしょうね。

 

 

 

 

『こ』・・・コチョウラン

 

 

 コチョウランは漢字で胡蝶蘭と書きます。胡蝶は蝶の異称です。花の形が蝶に似ている蘭ということでしょう。ちなみに学名はPhalaenopsis aphroditeです。ファレノプシス(蛾のような)アフロディーテ(ギリシャ神話の愛と美と性の女神)という意味だそうで、和名は蝶、学名は蛾ということになります。

 クローン技術が発達してお安くなってきたとはいえ、高級感あふれる花です。お祝いに贈りたいと思ってもなかなかお高いですので、はがき絵に描いて贈ると安上がりですね。

 

 

 

 

『え』・・・エイ

 

 

 アカエイを描きました。顔のように見える部分は鼻孔だそうです。そう聞いても笑っている顔に見えますね。

 「今宵は가오리회にて一献」と書き添えました。가오리(カオリ)がアカエイ、회(フェ)は漢字語で膾(なます)ですので、가오리회(カオリフェ)はアカエイの刺身ということになります。

 

 

 こちらはガンギエイという種類のエイです。やはり鼻孔が顔のように見えます。ガンギエイが検索ボタンを押しているところを描きました。Search!(サーチ!)と書き添えてあります。

 ハングルの方は、今まさに押されんとしている検索ボタンに검색(コㇺセㇰ)=検索と書いてあります。

 検索ワードは개미  전라도  음식ですね。スペースを開けて3つの検索ワードで検索しているところです。개미(ケミ)は説明が難しいですが、よーく漬かったキムチなどのような発酵が進んだ味わいを表す全羅道の言葉です。전라도(チョルラド)は全羅道、음식(ウㇺシㇰ)は飲食、つまり食べ物です。「ケミ 全羅道 飲食」という3つの検索ワードで検索しているわけです。検索しているのは人ではなくエイ、それもガンギエイという種類です。アカエイは가오리(カオリ)ですがガンギエイは홍어(ホンオ)といいます。全羅道には홍어회(ホンオフェ)という食べ物があります。少々刺激的な香りがする料理ですが、これがマッコㇽリによく合います。私は好きなのですが、好き嫌いが分かれるだろうなとは思います。ホンオフェと蒸した豚肉、よく漬かったキムチの3つを同時に口に入れますと「ケミ」があって、大変おいしいものです。

 

 


천년바위 (千年岩/チョンニョンバウィ) 歌詞2

2023-01-16 01:28:35 | デザイン書芸

 

 천년바위 (千年岩/チョンニョンバウィ)という歌があります。

 コロナ禍でずいぶんご無沙汰になっておりましたが、先日本当に久しぶりにカラオケに行きました。カラオケ仲間でもある大先輩、N先輩と一緒です。この「천년바위 (千年岩/チョンニョンバウィ)」はN先輩とカラオケに行ったときには必ず歌うことになっている歌です。「生きるとは何だろう」「歳月が行き交う道端に立って」などと大仰な言い回しが気に入って、好んで歌っています。

 N先輩とカラオケに行くと二人で4時間は歌いっぱなしです。それもすべて韓国歌謡を歌っています。古い演歌(トロットと言います)やドラマの主題歌、結構新しい歌もレパートリーに入っています。

 韓国語の歌詞を参考にしながら、その内容に合うような文字を選んでデザインして書いてみました。この천년바위 (千年岩/チョンニョンバウィ)という歌は、歌詞に漢字語が多く含まれていて、文字を選ぶのがやりやすいと感じました。

 歌詞はこんな感じです。

 

 

천년바위

 

동녘 저 편에 먼 동이 트면 철새처럼 떠나리라
세상 어딘가 마음 줄 곳을 집시되어 찾으리라
생(生)은 무엇인가요 삶은 무엇인가요
부질없는 욕심(欲心)으로 살아야만 하나

 

서산(西山)저 너머 해가 기울면 접으리라 날개를
내가 숨 쉬고 내가 있는 곳 기쁨으로 밝히리라
생(生)은 무엇인가요 삶은 무엇인가요
부질없는 욕심(欲心)으로 살아야만 하나

 

이제는 아무것도 그리워 말자 생각을 하지 말자
세월(歳月)이 오가는 길목에 서서 천년바위 되리라・・・

(천년바위 되리라  천년바위 되리라・・・)

 

 

千年岩(チョンニョンバウィ)

 

東の地平にあけぼのがさしたら 渡り鳥のように去って行こう
この世のどこか 心休まるところをジプシーになって探そう
生とは何だろう 生きるとは何だろう
つまらない欲心を持って 生きないといけないのか

 

西山を越えて日が暮れたら たたもう翼を
私が息をするところ 私がいるところを 喜びで明るくしよう
生とは何だろう 生きるとは何だろう
つまらない欲心を持って 生きないといけないのか

 

今は何も懐かしがるまい 考えもするまい
歳月が来て行く道端に立って、千年岩になろう・・・
(千年岩になろう  千年岩になろう・・・)

 

 

 この歌詞の一行につき一文字をデザインしましたので、十作品を書くことができました。作品ははがきに書き、ある方に郵送すると、その方がご自身のブログにアップしてくださる、というシステムになっています。回りくどいようですが、一度郵便で「旅をさせる」ことにより、全国の郵便局の風景印をコレクションするという目的も達成できるので、このようにしています。バラバラにアップされた作品を、一つにまとめて並べて見たいという思いに至りまして、歌詞の順に十枚まとめてご覧いただきます。同じ企画で以前にも十枚セットをご覧いただきました。これは第二弾になります。

 

 

동녘 저 편에 먼 동이 트면 철새처럼 떠나리라

東の地平にあけぼのがさしたら 渡り鳥のように去って行こう

 

 

 

세상 어딘가 마음 줄 곳을 집시되어 찾으리라

この世のどこか 心休まるところをジプシーになって探そう

 

 

 

생(生)은 무엇인가요 삶은 무엇인가요

生とは何だろう 生きるとは何だろう

 

 

 

부질없는 욕심(欲心)으로 살아야만 하나

つまらない欲心を持って 生きないといけないのか

 

 

 

서산(西山)저 너머 해가 기울면 접으리라 날개를

西山を越えて日が暮れたら たたもう翼を

 

 

 

내가 숨 쉬고 내가 있는 곳 기쁨으로 밝히리라

私が息をするところ 私がいるところを 喜びで明るくしよう

 

 

 

생(生)은 무엇인가요 삶은 무엇인가요

生とは何だろう 生きるとは何だろう

 

 

 

부질없는 욕심(欲心)으로 살아야만 하나

つまらない欲心を持って 生きないといけないのか

 

 

 

이제는 아무것도 그리워 말자 생각을 하지 말자

今は何も懐かしがるまい 考えもするまい

 

 

 

세월(歳月)이 오가는 길목에 서서 천년바위 되리라・・・

(천년바위 되리라  천년바위 되리라・・・)

歳月が来て行く道端に立って、千年岩になろう・・・

(千年岩になろう 千年岩になろう・・・)

 

 

 記事を書きながらも頭の中にはこの曲が流れています。頭の中で歌が歌える十枚セットの完成となりました。

 第一弾の文字は順に 東、憩、삶、欲、西、嬉、生、慾、懐、길 でした。

 第二弾の文字は順に 曙、探、生、欲、西、喜、命、生、想、岩 です。

 
 

はがき絵いろはうた(12)

2023-01-13 17:24:09 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。あ、すでに「を」は飛ばしてしまいました。「ゐ」はかろうじて「ゐのしし」がありました。

 第十二回目の今回は「け」です。

 

 

 

『け』・・・けし

 

 

 

 けしの花、けしの実、芥子坊主(けしぼうず)、雛罌粟(ひなげし)などの「けし」です。これは芥子坊主を描きました。花が終わった後の「実」というのでしょうか。熟すと中から種子がとれます。

 ハングルで書き添えてある文字は「美しいけしの花の後に大きな実ができます。その身はかわいい帽子をかぶっています。アヘンも抽出することができます。」と書いてあります。

 けしの花を表す部分のハングルは「양귀비꽃(ヤンギビコッ)」です。漢字語で楊貴妃(ヤンギビ)と固有語で花を表す꽃(コッ)との複合語です。

 「さわりゃしゃんすな そりゃけしの花 お手に染まれば 色が付く」日本にも粋な都都逸がありますが、韓国ではかの唐(もろこし)の玄宗皇帝の想いもの、楊貴妃の名がついているのです。

 

 

 

 

 「私は私らしく生きたい」とハングルで書き添えましたこちらは雛罌粟の花です。ポピーという名の方が通りがよいかもしれません。

 

 

 

 

 花色が豊富なポピーです。いろんな色を使って描きたくなりました。ハングルで「봄바람을 심호흡(春風を深呼吸)」と書き添えました。

 

 

 

 

 これはポピーのつぼみです。細かい毛がたくさん生えています。今にも咲きそうにほどけてきたところです。花弁は紙のようにくしゃくしゃとした感じで咲いてきます。ポピーのつぼみのように夢が膨らむイメージで「夢がふくらみます」とハングルで書き添えました。「ふくらむ」のところを「팽창하다=膨張する」という単語を使ってオーバーに言ってみました。

 今年は2月4日が立春にあたるそうです。今は最も寒い時候なのかもしれません。春はまだまだ遠いようですが、小さなことにも喜びを見つけながら春を待ちたいと思います。


はがき絵いろはうた(11)

2023-01-06 22:36:05 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。あ、すでに「を」は飛ばしてしまいました。「ゐ」はかろうじて「ゐのしし」がありました。

 第十一回目の今回は「ま」です。

 

 

 

『ま』・・・松

 

 

 松の木を描きました。よく見ると根元に小さな芽が出ています。これは私が大好きな版画家であるイ・チョルス氏の作風をまねて描いたものです。書き添えてあるハングルは「景福宮の柱も元来は芽であった」という意味です。

 景福宮というのは朝鮮王朝時代の宮殿の名前です。宮殿の柱に使われるような立派な木材も、小さな芽であった頃があるのだ。今は立派な人もかつては子どもであったことを忘れてはならない・・・というような意味です。

 このはがきをいつものようにある方に送り、その方のブログにアップしていただきました。その際にその方が「韓国のことわざです」と紹介してしまわれました。まだどこからもクレームや削除依頼は来ていません。が、これは韓国のことわざではありません。

 

 

 

 

 もう一作品、松の木ではなく松ぼっくりを描いたものを紹介します。ハングルで「景福宮の柱となった松の木も元来は種子であった」と書き添えてあります。松の木の作品に味をしめて松ぼっくりに発展させたものです。芽よりも更にさかのぼって種子としてみました。