CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-201「イノセンツ」(ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン)

2023年08月14日 00時11分24秒 | ノルウェー映画
ここにいない人と話してるの
 ノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに友人同士になった4人の子どもたちが、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。
 子どもたちは近所の庭や遊び場で新しい力を試すが、やがてその無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こりはじめる。(「作品資料」より)


 夏休みに郊外の団地に引っ越してきた九歳のイーダ。

 ベンという少年と仲良くなるが、ベンは少し特殊な能力を持っているよう。

 その後、同じ団地に住むアイシャという少女とも仲良くなるが、彼女を通じ、自閉症で言葉も話せない姉のアナが言葉を発したりするようになる。

 自分たちが持つ能力で日々無邪気に遊ぶイーダたちであったが、その能力が高まるうちに悲劇が引き起こされる。

 いわゆるサイキック・スリラーであるが、ことは子供たちの間だけで起こる。

 序盤にネコを階段の上から落として傷つかせ、更に頭を踏み潰して殺すというシーンがあり、あまり気持ちがいいものではなかったな。
 
 無邪気さ故の残酷なのか。

 そんな心が多少の怒りで解き放たれ、事態は惨劇へと向かっていく。

 大人たちが知らぬ間に繰り広げられる戦い。

 ネコにも容赦なかったが、子供にも容赦なかったな。

 やがて自分の身にも危険が迫っていると察したイーダは、戦う決意をする。

 しかし、イーダだけは特殊な能力がない。

 果たしてどのように立ち向かうのか。

 クライマックスは、大人は気づかず、子供は察知するという静かなる戦いが繰り広げられる。

 何が起きるのかという緊張感と、子供たちが引き起こす惨劇に惹き込まれてしまうスリラー。

 クライマックスの戦いの緊迫感は最高であった。

 /5

監督:エスキル・フォクト
出演:ラーケル・レノーラ・フレットゥム、アルバ・ブリンスモ・ラームスタ、ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム、サム・アシュラフ、エレン・ドリト・ピーターセン、モーテン・シュバルトベイト
於:新宿ピカデリー

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