CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-037「消された女」(韓国)

2018年02月09日 00時43分04秒 | 韓国映画
この世でも地獄でもない
 白昼の街中で何者かに拉致されたカン・スアは、そのまま精神病院に監禁されてしまう。どんなに自分は正常だと訴えても、誰も耳を貸そうとはせず、あまりにも理不尽な現実の中で、病棟での出来事を手帳に記録していくスア。
 1年後、TVプロデューサー、ナ・ナムスのもとにスアの手帳が送られてくる。
 その信じがたい内容に興味を抱き、取材に乗り出すナムスだったが。(「allcinema」より)


 本作が公開されたことによって憲法違反の判決が下ったらしいが、それまでは保護者二人の同意と専門医の診断があれば、本人の同意なしに強制入院ができたらしい。

 そんな法律を悪用した拉致監禁事件を基に作られたサスペンス。

 
 TVプロデューサー、ナ・ナムスの元に一冊の手帳が送られ、そこには強制入院させられたという女性、スアが体験した信じがたい出来事が記されていた。

 早速、事実を調べ始めるナムスは、スアが父親である警察署長を殺したとして逮捕、拘置されていることを知る。

 ナムスはスアに接見を重ねながら真実を探り、TVで全てを明らかにしようとする。


 強制監禁される女性の話ということで、気分の良くない話かなと思ったが、拉致監禁に関しては手帳に記されていたことを回想するような形で描かれる。

 逮捕、拘置されているとはいえ、とりあえず強制入院からは逃れることができたんだな。

 スアが入院させられていたという病院は火事になり、大勢の犠牲者が出たが、そこにはスアの入院記録は残されていなかった。

 ナムスの調査と取材が現在進行形で描かれ、果たしてナムスは真実を突き止めることができるのか、興味深い展開。

 ナムスによって、いよいよ真実が明かされるというクライマックスになり、それまで向かっていた先が、ちょっと違う様子になる。

 そして訪れるどんでん返し。

 最後に明かされた真実に、確かにそうだなと納得し、一つのシーンがキーとなっていることが判る。

 内容自体も衝撃的なものであり、更に最後、一気に全てを覆すような展開は、いい意味で騙されたと思う面白さのある作品だった。

/5

監督:イ・チョルハ
出演:カン・イェウォン、イ・サンユン、チェ・ジノ、チ・デハン
    チョン・ミニ、イ・ハクジュ、チェ・ユンソ、チョ・ジェユン
於:シネマート新宿

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