CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-072「劇場版 奥様は、取り扱い注意」(日本)

2021年05月17日 23時12分28秒 | 日本映画
過去を忘れるなんてしなくていい
 元特殊工作員の専業主婦、伊佐山菜美。彼女は、ある事件がきっかけで記憶喪失になっていた。一方、優しい夫の勇輝は、実は菜美の監視を続ける現役の公安警察でもあった。
 そんな2人は、それぞれ桜井久実と裕司と名前を変え、小さな地方都市・珠海市で穏やかな新生活を送っていた。ところがその珠海市では、新エネルギー源“メタンハイドレート”を巡って、ロシアが絡んだ国家レベルの陰謀が秘かに進行していた。
 やがて陰謀の事実を掴んだ公安から、菜美が協力者にならないときは必ず始末しろと命じられる勇輝だったが。(「allcinema」より)


 元特殊工作員である菜美は、ある事件がきっかけで記憶喪失となってしまい、彼女を追っていた公安の勇輝と結婚し、専業主婦となっている。

 勇輝は菜美を監視するという名目のため夫婦となって地方都市の珠海市で暮らすのだが、それは珠海市で新エネルギーの開発の裏にある陰謀を調査するためでもあった。

 そんな中で、菜美は精神科医に通いながら過去を取り戻そうとするが、やがて彼女に過去の魔手が迫ってくることになる。


 TVドラマの劇場版ということであるが、いつものようにTVドラマは観ておらず、放映していたこと自体知らなかった。

 しかし、ドラマを観ていなくても、本作だけで充分一つの話としてまとまっているので、問題無かった。

 優しい勇輝と暮らし、幸せな暮らしをしている菜美であるが、過去が気になって仕方がない。
 しかし、過去を知って、勇輝との生活が壊れることも恐れているようで、その葛藤が描かれている。

 珠海市で不穏な動きがあった時、ふとしたことでかつてのスキルを見せる菜美。

 いつそれが一気に覚醒するのか気になるところ。

 勇輝が調査する珠海市の不穏な動きが徐々にエスカレートしていく中で、勇輝の命に危機が迫ってくる。

 話の流れからして、菜美はどこかで記憶を取り戻すんだろうなとは思う。

 クライマックスは記憶を取り戻した菜美と勇気が激しいアクションで敵と対峙していく。

 菜美を演じたのは綾瀬はるかで、本人がアクションをしていたのかは判らないが、激しいアクション・シーンは見応えあったな。

 陰謀に関しては思いがけない黒幕の存在や、菜美の役割なども明らかになったりするが、全体的には、ちょっと予定調和な展開だったかな。

 勇輝は上司から、菜美が公安に協力しなければ殺せ、と指令を受ける。

 途中、菜美と勇輝が観ていたTV番組が、ラストに繋がるということも予測できたかな。

 サスペンス的な話でもあったが、エンタメとして楽しめる一本であった。

/5

監督:佐藤東弥
出演:綾瀬はるか、西島秀俊、鈴木浩介、岡田健史、前田敦子、みのすけ
   セルゲイ・ヴラソフ、中林大樹、浅利陽介、やしろ優、渕野右登
   イゴリ、鶴見辰吾、六平直政、佐野史郎、檀れい、小日向文世
於:シネプレックス幕張

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