CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-207「ハウス・バウンド」(ニュージーランド)

2023年08月20日 12時56分29秒 | ニュージーランド映画
モノは動くし、電気代は上下するし
 不良少女カイリーはATM強盗の罪で逮捕されて保護観察処分を受け、母親の家に閉じ込められる。逃げ出すチャンスをうかがうカイリーだったが、家の中で次々と怪奇現象が起こり始める。
 母親が前夫と購入したこの家は、実はかつて陰惨な事件が起きた曰く付きの幽霊屋敷だった。(「作品資料」より)


 不良少女のカイリーは、ATMを強奪しようとして捕まり、保護観察処分として母親の家で八ヶ月過ごすことを強いられる。

 しかし、その家には幽霊がいると母親のミリアムは言い、やがてカイリーも不可解な事象を体験することになる。

 「M3GAN ミーガン」のジェラルド・ジョンストン監督の長編デビュー作。

 霊の仕業かと思うような不可解な事象が起こり、カイリーたちが恐怖に見舞われるホラーであるが、結構笑いも織り込んだホラー・コメディとなっている。

 母親のミリアムの反応や、カイリーの居場所を確認している警官のエイモスの反応など、結構言動で笑わされること多々である。

 カイリーの態度に腹を立てたミリアムが〝このままでは許さない〟というようなことを言っていたので、霊はミリアムと夫が仕掛けたことかと思ったりする。

 やがて超常現象の原因を調べていくうち、カイリーはその家が、かつては精神を病んでいた子供たちの施設であり、そこでエリザベスという少女が惨殺されたことを知る。 

 霊の正体がエリザベスであることを確信したカイリーは、彼女を殺した犯人を見つけ出そうとする。

 そしてカイリーは思わぬ真実に出くわすこととなる。

 家での不可解な現象から思わね真実、そしてラストは襲い来る恐怖。

 ミリアムがラジオで家で起こる不思議な現象を話す中で、モノが動いたり、何故か電気代の話をしたりするが、それもちゃんと理由を明かしてくれるクライマックス。
 
 そんなホラーでありながら、笑いも全編でまぶしており、最後まで楽しめるホラー・コメディであった。

/5

監督:ジェラルド・ジョンストン
出演:モルガナ・オライリー、リマ・テ・ウィアタ、グレン=ポール・ワル、キャメロン・ローズ、ロス・ハーパー、ライアン・ランプ
於:新宿シネマカリテ

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