22-114「爆走！狼男」（アメリカ）

ブーツを埋める気はない

　１９７１年に製作されたホラー・アクション。

　アダム、タロットを筆頭とするバイカー軍団が、ある寺院の庭園にやって来ると、多くのモンクが、彼らにパンとワインをふるまう。

　それを口にしたバイカーたちは眠りに落ちるのだが、モンクの首領であるワンという男が、怪しげな儀式を執り行い始めると、バイカー軍団の中のヘレンという女性がワンの元へと誘われ、やがて激しく蛇と共に踊りだす。

　ワンとモンクたちは何かしら悪魔崇拝の集団のよう。

　アダムたちはヘレンを助け出し、再びバイクで旅をするが、夜ごと仲間が命を落とし始める。

　恐らく狼男のような怪物に襲われたのだろうと思わせるシーンを見せるのだが、それでは、果たしてその狼男はどこから現れたのか。

　催眠に落ちたような状態から助け出されたヘレンであるが、その後どんな影響を受けているのかも気になるところ。

　ネタばれしてしまえば、夜ごと狼男になるのは、アダム。
　ヘレンと戯れている際、咽喉を噛まれるのだが、それが変身してしまう理由か。

　満月ではなく、咽喉を噛まれたからというのは、通説とは違うな。

　ヘレンまで狼女に変身していたが。

　タイトルからは、狼男がバイクに乗って爆走することを予想するが、バイクに乗るのはクライマックスで逃げようとするシーンだけだったな。

　Ｂ級も越えたホラー・アクションであった。

/５
　
監督：ミシェル・レヴェスク
出演：スティーヴ・オリバー、Ｄ・Ｊ・アンダーソン、デュース・ペリー、ウィリアム・グレイ、セヴァーン・ダーデン
於：シネマート新宿