CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-073「まともじゃないのは君も一緒」(日本)

2021年05月20日 23時22分20秒 | 日本映画
それって定量化して言ってくれる?
 予備校講師の大野は、数学以外にはまるで無頓着なばかりにコミュニケーション能力がほぼ皆無で、そこそこの外見にもかかわらず恋愛とは無縁の日々を送っていた。それでもずっと一人は嫌だと、普通の結婚を夢見つつも、普通が分からず一人悩んでいた。
 そんな時、予備校の生徒で、自分を恋愛上級者と思い込んでいる、実は恋愛初心者の女子高生・香住と出会う。そして、ひょんな成り行きから香住の恋愛指南を受けることに。すると、自分のアドバイスを真面目に実践する大野の姿を見て、香住はあるよこしまな作戦を思いつく。
 それは、香住が憧れている青年実業家・宮本と婚約者の美奈子を破局させるために大野を利用するというものだったが。(「allcinema」より)


 数学は得意だが、人とのコミュニケーションにやや難がある予備校講師の大野。
 そんな大野にまるで恋愛の達人のように話すが、恋愛初心者の女子高生、香住。

 大野のことを普通じゃない、普通を教えると言って、色々画策する香住。

 実は、香住は憧れていた青年実業家の宮本に婚約者の美奈子がいることを知り、その二人を破局させるため、普通のための練習と言って、大野を香住に近づけようとする。

 そんな中で、思わぬ事態が起き、香住の心が揺さぶられ始める。


 香住がいかにも何でも知ってますよという雰囲気を出し、大野がちょっとずれた受け答えをしながら交わしていく二人の会話が面白い。

 コミュニケーション能力が無いと言っていた大野が、偶然を装い、美奈子に近付き、練習するよう促す香住。

 結構、大野の話が心に染み入るようで、気持ちが癒される感じがする。

 更に、宮本に近付くために画策したことなのに、香住の心が揺れ動いてしまう。

 一応、恋愛劇を基本としているが、人との繋がり、日常というものにも焦点を当てているような感じであったな。

 ここで語られる〝普通〟というものが、普通なのかは判然とはしないが、どことなく全体的にまったりさせる雰囲気で、惹き込まれるものがあったな。

 大野の美奈子に接する姿が非常に好感を覚えるものであった。
 参考にしようかなと思う程であった。

 最後には、ちょっと胸の痛みを感じさせるものがあるが、それなりに丸く収まる話であったな。

/5

監督:前田弘二
出演:成田凌、清原果耶、山谷花純、倉悠貴、大谷麻衣、泉里香、小泉孝太郎
於:シネプレックス幕張

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 21-072「劇場版 奥様は、取... | トップ | 21-074「国際捜査!」(韓国) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事