この写真は私が学生時代に(38年も前の事です・・)ヨーロッパに貧乏旅行をしていたときの写真で、かなり汚れていますが、とても大切にしている写真で、いつも私の手帳に入れてあります。
スイスかドイツだったかのライン川で見つけた渡し舟の写真です。
この渡し舟は、手前の桟橋から船に乗ると、船頭さんが「よっこらしょ!」と舟の前にある大きなL字型のレバーのような物を、バッタンと倒します。
すると、舟は音も無く静かに動き始めて、対岸へと進みます。その間、船頭さんはタバコをふかしているだけで、魯を漕ぐわけでも、舵を取るわけでもありません。
やがて、しずかに対岸に着いてお客さんは降ります。
つまり、全くエネルギー(人力や動力エネルギー)を使わないで、河を行ったり着たりと渡るのです。
このエネルギー不要の秘密は、この舟が川の流れのエネルギーを利用しているからなのです。
図で説明しますと、舟の先頭にあるL字型のレバーのような装置がカギなのです。
1番の図のように、桟橋に接岸しているときは、川の流れに対して船は斜めになっていて、桟橋に押されるような力が働いているので、桟橋から離れる事はありません。
2番のようにレバーをバッタンと反対側に倒すと、3番のように舟の傾きが逆になって、川の流れの力で反対側へと移動する力を受けます。
そして、4番のように、船頭さんは何もしないでも河をわたって、5番のように反対側の桟橋に接岸するのです。
もちろん、帰りは、またレバーを反対側にバッタンとすればシズシズと動き始めます。
とても素晴らしい工夫ですね。
いろいろな科学の法則等を頭で理解しているだけではなくて、このようにさりげなく生活の道具として利用出来ることが、本当に科学的な考え方だと私は思っています。
そういう話をしたいと思って、いつも手帳にこの写真を入れていて、人に見せたりしているのです。
この渡し舟は今でもあって、今では写真のようなさびれた船着場ではなくて、立派な観光地となって、豪華な舟になっています。
バーゼルの渡し舟
レバー部分が写っている写真
また、日本でも明治30年頃に「岡田只治」という人が、このような渡し舟を発明していてます。岡田只治の渡し舟
スイスかドイツだったかのライン川で見つけた渡し舟の写真です。
この渡し舟は、手前の桟橋から船に乗ると、船頭さんが「よっこらしょ!」と舟の前にある大きなL字型のレバーのような物を、バッタンと倒します。
すると、舟は音も無く静かに動き始めて、対岸へと進みます。その間、船頭さんはタバコをふかしているだけで、魯を漕ぐわけでも、舵を取るわけでもありません。
やがて、しずかに対岸に着いてお客さんは降ります。
つまり、全くエネルギー(人力や動力エネルギー)を使わないで、河を行ったり着たりと渡るのです。
このエネルギー不要の秘密は、この舟が川の流れのエネルギーを利用しているからなのです。
図で説明しますと、舟の先頭にあるL字型のレバーのような装置がカギなのです。
1番の図のように、桟橋に接岸しているときは、川の流れに対して船は斜めになっていて、桟橋に押されるような力が働いているので、桟橋から離れる事はありません。
2番のようにレバーをバッタンと反対側に倒すと、3番のように舟の傾きが逆になって、川の流れの力で反対側へと移動する力を受けます。
そして、4番のように、船頭さんは何もしないでも河をわたって、5番のように反対側の桟橋に接岸するのです。
もちろん、帰りは、またレバーを反対側にバッタンとすればシズシズと動き始めます。
とても素晴らしい工夫ですね。
いろいろな科学の法則等を頭で理解しているだけではなくて、このようにさりげなく生活の道具として利用出来ることが、本当に科学的な考え方だと私は思っています。
そういう話をしたいと思って、いつも手帳にこの写真を入れていて、人に見せたりしているのです。
この渡し舟は今でもあって、今では写真のようなさびれた船着場ではなくて、立派な観光地となって、豪華な舟になっています。
バーゼルの渡し舟
レバー部分が写っている写真
また、日本でも明治30年頃に「岡田只治」という人が、このような渡し舟を発明していてます。岡田只治の渡し舟