科学はおもしろいぞ!

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「対象性の自発的破れ・・」って何?

2009-09-28 11:29:36 | 科学館はおもしろいぞ
今年ノーベル賞を取られた南部さんや小林さん、益川さんらの「対称性の自発的破れ」というのは、難しいですね。正直、私には良く分かりません。
先日、大阪市立科学館に、この「対称性の自発的破れ」を説明する展示物がある・・ということで見てきました。
球形の方位磁針(自動車用などで使われている物)を、ターンテーブルにたくさん並べた展示物です。
 
付属の磁石で上をなでると、当然中の方位磁針はぐるぐる磁界に引きづられて動きます。
磁石を離すと、それらは方位磁針ですから、全部が一斉に北を示すはずですが、実際にはそうはなっていませんでした。
本当は、全部が一緒の方向を向きたい(これを対称性というらしい)はずなのに、いろいろな条件で、一部にそうならない部分があることを「破れ」といいうのだそうです・・
言葉としては難しいですが、この展示物では、磁石で表現していますが、実際に素粒子の世界などでも、これと同じような「対象性の破れ」というのが見られるという話でした。
もっと知りたい方は→大阪市立科学館学芸員・斎藤吉彦さんの説明