絵馬のつれづれ書き

和尚の日記

ももへ

2012年06月16日 | Weblog

あの日朝早く、外に出てみるとキミはもう小屋から出て、太陽がまぶしい東の空を見ていたね。ジーと見ていたら目をいためるよっていっても動かなかった。

これが最後のお日様ということを知っていたのかな。

 

前の晩、めったにほえないキミが続けざまにほえたので、みんなで見に行った。鹿か動物がやってきたのかと思ったけど、あの時おなかが痛かったんだね。気が付いてやれずにごめんよ。

 

キミがいったその日、キミのことをすごく愛していた若いご夫婦が、偶然か必然かキミに会いに来られていたみたい。山門にあったキミの看板はもうはずされていて、いぶかしそうにそのまま石段をおりて行かれた。

僕の心もキミのことを説明する準備ができていなかった。もし話を聞かれたら、どんなに驚いて悲しまれるか……。お二人ごめんなさい。

 

これからお盆にかけて、多くの人たちがまたキミのことを尋ねたり、驚いたりされるだろう。そのつど僕もキミのことを想い出す。それでいい。悲しみはおさえつけると長引くって言うじゃないか。だから思いっきり悲しませてもらうよ、もも。

 

これまでいっぱいの楽しい時間をありがとう。生まれ変わってもまたここにおいでね。


  ……

2012年06月15日 | Weblog

  今回は家内が更新します…

 

 皆さんはじめまして、恵子と申します。

 

 今日は皆さんに悲しいおしらせをしなければならなくなりました。

 皆さんにかわいがってもらいました ももが、6月14日早朝私たちのところから旅立っていきました。あまりに突然のことで、私たち家族も気持ちの整理ができていないのですが、もう ももをなでてやることも、抱いてやることもできなくなってしまいました。

 

 前回のブログで、「お母さんになります」 と書いたあと、急速にももの体が弱っていきました。普段ならきれいにたべる餌も全く手をつけない日があり、体を横たえて寝ていることが多くなりました。

 妊娠していると思っていたので静かに見守っていたのですが、12日の夕方いつもつないでいるところでもどしていました。その夜も餌に手をつけず、いつもと違う声を出してなかなか寝ようとしませんでした。

 13日の朝、横になったまま動こうとせず、すぐ病院へ連れて行きました。熱があるようで病院で様子を診てもらい、夕方連絡を受けて迎えに行ったときは点滴をしてもらっている苦しそうな ももの姿に変わっていました。「子宮に膿がたまっているので摘出の手術をする。体力が弱っているので持ちこたえられないかもしれない」と先生に言われました。もう ももには力が残っていなかったようです。

 

 皆さんには本当にかわいがってもらいました。4年という短い一生でしたが沢山の方に会いに来てもらい、なでてもらいました。遊んでもらうことが大好きな ももでした。もう姿を見ることは叶いませんが、ももとの想い出を大事に日々すごしていきたいとおもいます。

 

 もものブログを見てくださった皆さん、本当にありがとうございました。