全性寺のお風呂は365日、
薪 (まき) を焚 (た) いています。
焚きものは、境内の山から雑木を伐採してきたり、知り合いの工務店さんから建築廃材を細かくしたものを頂いたりして調達しています。
ガスや灯油ボイラーのお風呂と違って、釜の下から直接焚きますので、冬場は体が芯から温まります。
熾き火 (おきび) がかまどに残っていれば、湯がさめることもありません。
燃料費もほとんどかからない最高のお風呂ですが、メンテナンスは欠かせません。
毎日かまどの灰は掻きだして、これは畑にまいています。また当然のことながら、ダイオキシンを発生させるプラスチックなどは燃やしません。
そして年に2、3回煙突掃除をしなければなりません。これを怠ると不完全燃焼、ひいては火事の原因になります。
このところ煙が焚き口から逆流したり、燃え方が悪くなっていました。
そんなこともあり今日思い切って煙突掃除をしました。まず3メートルほどの煙突上端の穴から金属ブラシを差し込んでこびりついた煤 (すす) をこすって下に落としていきます。これは2階から屋根に下りて、傾斜のある瓦の上で行いますので、瓦がぬれている時や風の強い日にはできません。落ちたら命にかかわります。この作業の時は特に細心の注意が必要です。
煤が下に落ちましたら掻きだし口から除去していきます。写真はその様子、写っているのは私の家内です。
何ケ所かある掻きだし口から、ちょうど
運搬用一輪車の舟 (バケット) に小一杯の煤や灰が出ました。これだけ溜まっていると、燃え方が芳しくないのもわかります。
すっきりしたかまどで早速焚かせてもらいましたが、熱効率が格段に良くなったためでしょうか、沸き過ぎ (50℃ぐらい) になってしまいました。煤だらけの体を洗い流すべく、一番風呂をいただきました。 ~極楽極楽。
…お風呂焚きについては面白い話がいくつもあります。また折に触れてご紹介したいと思います。