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「新憲法」首相明言 「実現への決意感じた」前橋会場に５０人
2017.5.4 07:05更新
「憲法９条の１項、２項を残しつつ、自衛隊（の存在）を（第３項として）書き込む。これは国民的議論に値すると思います」－。憲法記念日の３日、新たな改正点を具体的に挙げた安倍首相のメッセージは、前橋市で開かれた「群馬憲法フォーラム」（美しい日本の憲法をつくる群馬県民の会）でも放映された。「これで国民も安心する」「これなら民進党も反対できないのでは」。参加者らは驚きつつ、首相の決意を前向きにとらえていた。
安倍首相の意向は、施行７０年を迎えた日本国憲法について考える「第１９回公開憲法フォーラム」（東京都千代田区、主催・民間憲法臨調、美しい日本の憲法をつくる国民の会）の冒頭、ビデオメッセージの形で流された。
同時刻、前橋市のベイシア文化ホールで開かれた「群馬憲法フォーラム」でも同じ映像が放映され、安倍首相は自衛隊の明記のほか、高等教育無償化を挙げ、「新しい憲法を東京五輪・パラリンピックが開催される２０２０（平成３２）年に施行されることを強く願う」と訴えた。
自民党の憲法改正草案とも異なる新しい意向は全国４０カ所で開催された同様のフォーラムで流され、安倍首相はじめフォーラム主催者らが切望する国民的議論の深まりを促した格好だ。
東京の憲法フォーラムにはジャーナリストの櫻井よしこ氏のほか駒沢大名誉教授の西修氏、自民、公明、維新の国会憲法調査会委員らが出席。憲法改正の機が熟した現在の状況について説明。
主催者は「各党は具体的な憲法改正原案の提案を」と題した声明を発表し、各種世論調査で憲法改正に向けた議論を求める声が高いことを示した上で「国民の期待に応え、憲法改正の国会発議、国民投票の実施を速やかに実現するよう要望する」と訴えた。
前橋会場でも県議の南波和憲氏が「今の国際情勢は憲法前文の『平和を愛する諸国民の公正と信義』が期待できない状況だ。憲法を日常感覚に即したものにしていきたい」と訴えた。
東京会場の模様がインターネットでも中継されることもあって、前橋会場の参加者は関係者含め約５０人と少なかったが、参加した弁護士の田中善信さんは、安倍首相のメッセージに「国と国民を守る組織を憲法違反などと言っている国は、日本以外、世界中どこにもない。その意味で第３項として加えるのは国民も安心するし、大変よかった。憲法改正は自民党の党是、しっかりやってほしい」。
また、太田市から来た４０代の男性も「安倍さんの提言にはびっくりした。９条を変えず自衛隊の存在を加えるのなら民進党も反対できないだろう。本当に実現させたいという首相の決意を感じた」と話していた。
◇護憲派集会 オスプレイ反対に終始 具体的論議はなし
前橋市大手町の県教育会館ホールでは３日、護憲派による「平和憲法を守り生かす５・３市民の集い」が開かれた。ただ講演では垂直離着陸輸送機オスプレイ配備反対を訴えるだけで、憲法を巡る具体的論議はほとんどなかった。
冒頭、沖縄県の米軍北部訓練場ヘリコプター離着陸帯（ヘリパッド）移設工事に反対する住民らを描いた映画を約１時間上映。「オスプレイになぜ反対するのか」と題した講演では金子豊貴男相模原市議が「飛べば飛ぶほど、よく落ちる」と安全性に疑問を呈した。
昨夏の参院選に野党統一候補として出馬した民進党総支部連合会副会長の堀越啓仁氏も登壇、「再び参院選に挑戦させていただきたい」と訴えた。
終盤には、共謀罪の構成要件を厳格化した「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案に「市民を日常的に監視しながら戦争国家へ突き進もうとしている」と批判する「集会アピール」が読み上げられた。しかし、北朝鮮情勢など緊迫化する国際環境に言及する場面はなかった。
http://www.sankei.com/region/news/170504/rgn1705040012-n1.html
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。 本稿はその保管用記事です。
■ 2010年3月2日
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