セットアップに比べれば…と思っていた時期が昨日でした(泣)
支配地域拡張、人材発掘、地域振興…全てをやらねばいけないのが辛い所…いや、何処かはほっといていいのか?
「コンコルディア」のゲームの流れと得点計算のご紹介です。
原題: Concordia
日本語タイトル: コンコルディア(日本語版:ニューゲームズオーダー)
デザイナー: Mac Gerdts
発売: 2013(独)
可能人数: 2~5人
プレイ時間: 120分程度
ボックスサイズ:397×282×62(mm)
カードサイズ: 91×59(mm)
「経済」「ポイントムーブ」

前回のセットアップから続いてゲームの流れをご紹介です。
ゲームは手番制で誰かが終了のトリガーが発動するまで順番に手番を行っていきます。
で、手番でやることなんですが…
まず、初期配布のカードは全て手札として手に持ちまして、自分の手番になったら手札を1枚プレイして、その効果を適用するだけです。で効果を解決した後、そのカードは捨て札として捨て山に置きましょう。自分のカードは自分の捨て山に置けばいいです。後で回収しますから。
……はい。これだけ。
まぁ初期手札の段階で効果は6種類あるわけですが(笑)

初期手札のカードは上部の「名前」と真ん中の「効果」、そして下部に「属性」があります。基本的にゲームの流れでは「名前」と「効果」が使われます。「属性」は得点計算で使われますが、理解をしておいてしっかりと未来設計をしておくと得点を稼ぎやすいです。

こちらは山札からボードに配置されるカード(販売札と表記されています)。ほぼ同じですが真ん中あたりに赤い素地で特産品が1つあります。これは…まぁ、すぐに解るのですが、このカードを獲得するときに必要なコスト(一部)です。詳しくは後ほど。
カードの効果は初期手札7枚に入っている6種類と山札にのみ入っている7種の合計13種類あります。ではこれらのカードを出してアクションを行うと何が出来るのかをご紹介。
〇建築家
このカードは2つの効果を持ち、それらを順番に行使します。

まずはボードに配置されている入植者(人形実体&船型実体)を移動させます。どうやら入植者として扱われている人形実体は建築家らしいです。

人形実体は陸路(茶色の点線)しか、そして船型実体は海路(青色の点線)のラインしか移動できません。

最初にローマの都市に入植者が載っている訳ですが、1移動を行うとそれ以降は「都市と都市の間の点線」にコマを移動させます。ぶっちゃけて言うと都市に入植者コマを置くのはボードに新しく配置するときだけで、移動後は都市に置くことは出来ずずっと都市間のラインに置かれることになります。
1つのラインにある両端の都市を通りすぎ、隣にあるラインに移動することで1回の移動が行われます。
移動できる回数は【ゲームボードに配置された入植者コマ】回の移動が1回のアクションで可能です。これは人形実体と船型実体の合計値なので、ゲーム開始時には1アクションで2回の移動を行うことが出来ます。ボードに配置する入植者駒が増えていけば、移動の階数も増えていきます。最大で6回(人も船も3つずつですので)ですけど。
あと、ルールとして他のコマが存在しているラインは通貨出来ますが止まることが出来ませんので注意しましょう。自分のコマでもダメです。
そして移動を終えたら2つ目のアクションを行います。

2つ目のアクションは建築家っぽく(笑)都市に家を建てるアクションです。
建てることが出来るのは「現在自分の入植者が存在するラインの両端にある都市」になります。建築家たる入植者がいないのに家が建てることが出来るわけではないのです。
建築費用はその都市の特産品で変わります。基本として都市の特産品によって指定された物品が1~2個必要です。
そしてお金。これも都市の特産品によって1~5金かかります。

さらに、既に他のプレイヤーがその都市に家を建てている場合、支払う費用は何倍にもなるとなっています。具体的には…
建築費用(その都市の1件目) = 基本費用
建築費用(その都市の2件目以降) = 基本費用 × 自分が建てた後に存在するその都市にある家の数
となります。解りにくいんですよね、これ(笑)
→
2件目は金額が倍になる。
要するに、2件目なら基本費用が2倍、3件目なら3倍…と増えていくって事です。倍々で増えていくのはお金のみで特産品については指定された数のみを支払えば大丈夫、増えません。
あと、家は都市1箇所につき1つしか建てられませんが、マニュアルの例示を見ると建築費用を支払う事が出来るならば建てることが出来る複数の都市に同時に建てることは可能のようです。ローンは不可です。
〇長官
このカードは2つの効果のうち1つを選んで実行します。
まず1つ目の効果ですが3つの行動を順番にを行います。

1/属州のスペース(メインボード左上にある地方のスペースです)からタイルが特産品の面になっているものを1つ選び、その物品を獲得します。この時に選択する属州の都市に自分の家が建っているかどうかは関係ありません。

2/選択した属州スペースのタイルを裏返し、貨幣の面にします。この状態の属州を「1」の効果で選択することは出来ません。

3/その属州にある都市に家を持っ全てのプレイヤーが家のある都市が算出する特産品を1つずつ獲得します。「全ての」なので手番プレイヤー以外も獲得します。
要は長官の権力で特産品を巻き上げるアクションです。何故か他の特産品も湧きますが。
2つ目は貨幣を獲得します。

1/属州スペースの貨幣が描かれている面の貨幣の数を数えて同数の金を得ます。
2/タイルが貨幣の面になっている物をひっくり返し、特産品の面を表にします。
長官が属州から税金を徴収するって感じですかね?
〇入植者
このカードは2つの効果のうち1つを選んで実行します。
→ 
1つ目の効果は入植者をボードに配置する効果。コストとして食料と道具を1つずつ支払う必要がありますが、複数の入植者をまとめてローマもしくは自分の家にある都市に配置することが出来るようです。

2つ目は貨幣を貰う効果。貰える金額は5+【現在ボードに配置している入植者コマの合計値】が貰えます。なので最低7金(初期状態では人型、船型が1つずつ)が貰えます。
最初のは特産品を使って入植者をボードに出し、先程紹介した「建築家」の移動回数を強化する効果があり、後者は純粋に資金獲得の手段になります。
〇商人
このカードは2つの効果を持ち、それらを順番に行使します。
1つ目の効果は純粋に資金獲得です。使ったカードによって獲得できる貨幣は3金か5金かが変わります(金額は効果欄に書かれています)。
→
→ 
2つ目は特産品と貨幣の商取引です。これは2種類までの品物を売りももしくは買いを行うことが出来ます。
なので2種類の特産品を買うか、2種類の特産品を売るか、もしくは1種類を売り、別の1種類を買うというもの。(同じ種類の品物を売って、買うのは意味がないので非推奨)
この取引は種類を条件にしているので、同じ種類の特産品を5個買うのも1回の取引で行われます。
金を稼ぐ効果と商取引の効果。ある程度自由に特産品を買い漁る能力。特産品を得る能力だけでは必要な品物を貨幣を使って得る得ましょう。資金?織物なら高く売れますよ。
ついでに倉庫ボードのこともご説明。

初期状態の倉庫がこんな感じ。ボードには全部で12の窓が開いてましてそこに1つずつ特産品を収納することが出来ます。あと、現在メインボードに配置していない入植者コマもここに配置されています。そして現在空いている倉庫が2つ、と。
購入した特産品はここに入ります。もちろん持っている特産品を売却する、もしくは支払いに充てる場合は倉庫から出しますし、それによって空いた倉庫に別の特産品を入れることも可能です。
倉庫ボードの上にある特産品アイコンと貨幣は取引をする時のレートです。織物は1つ売るだけで7金なんですねぇ…

ついでに…初期状態で倉庫を塞いでいる入植者コマですが「入植者」や「護民官」の効果などで入植者コマをローマに配置した後に空いた倉庫は同じように特産品の保管に使うことが出来ます。一応書きますが、入植者コマを倉庫に戻す方法はありません(笑)
〇元老院議員
このカードは1つの効果を持ちます。
このカードをを使用したら、メインボード右上にある販売札から2枚までを購入し、手札に加えることが出来ます。加えるのは捨て札ではなく手札なので、次の手番で早速購入したばかりのカードを使用することも出来ます。
→ 
販売札の購入コストは2つあります。
・販売札そのものの中央辺りに赤の下地で示されている特産品。複数あるならばその全て。
・その販売札のスペース下部にある○で囲っている中に入ってる特産品。「?」はどの特産品でも良い。複数ある場合はその全て。

購入を終えたならば、残っている販売札をスペース単位で左寄せを行います。その後に空いた右側のスペースに販売札の山札からカードを公開し、左からスペースを埋めていきます。
〇執政官
このカードは1つの効果を持ちます。
執政官のアクションは元老院議員と似ていて、販売札を1枚だけ購入し、手札に加えます。
購入枚数は1枚だけですが、支払うコストは販売札に示された特産品のみで、販売スペース下部にあるコストは無視します。購入コストを圧縮出来ますが、このカードは初期手札には入っていない為、まずこのカードを購入するところから始めなければなりません。
購入を終えたならば、残っている販売札をスペース単位で左寄せを行います。その後に空いた右側のスペースに販売札の山札からカードを公開し、左からスペースを埋めていきます。
〇石工 〇農夫 〇鍛冶 〇酒商 〇織屋(まとめて「生産者」と呼ぶこともあります)
これらのカードはそれぞれ似たような効果を1つ持ちます。
5種類あるけど本当に似たような効果なのでまとめます(笑)
この効果は対応する特産品を産出する都市に家がある場合、該当の特産品を算出します。
この効果は該当する都市が複数あれば重複します。酒を生産する都市3か所に家が建っている場合、「酒商」を使用すると酒を3つ獲得できます。
〇外交官
このカードによって得られる効果は対象に依存します。
このカードの効果は「他プレイヤー1人を選択する。その捨て札の一番上にあるカードの効果をコピーして使用する」というもの。他プレイヤーの捨て札に依存する為使いどころは難しいですが狙ったカードが他プレイヤーに使われた時に狙い撃ちで使用できる可能性はあります。
〇護民官
このカードは2つの効果を持ち、それらを順番に行使します。

手札は効果を適用した後に個人用の捨て場所に置かれます。
…で、手番が順繰りに進んでいけばいくほど手札が残り少なくなっていく訳ですよね。

この「護民官」カードの1つ目の効果は「自分の捨て札置き場に置かれたカードを全て手札として回収する」という効果になります。たった今使用した「護民官」も一緒に回収する事になります。

同時に回収するカードの枚数を数えてみましょう。「護民官」を含め4枚以上のカードを回収した場合、【回収したカード-3】金を得ます。
…5枚を回収したら2金もらえるってことですね。
その後、2つ目の効果として任意使用ですが、食料1個と道具1個を支払う事で倉庫にある入植者コマを1つだけローマに配置することが出来ます。
入植者を倉庫から出すことが出来るのは「入植者」とこの「護民官」だけです。どちらも入植者コマが全てで払った後は入植者関係以外の効果しか使わなくなります…まぁ仕方ないですね(笑)
あと、プレイヤーは各自が初めて「護民官」を使用したタイミングで中間決算を行い、獲得点を得点トラックに反映させます。全員が中間決算を終えた時に最も高得点だったものは2金を、次点の者は1金を獲得します。そして中間決算褒賞の獲得後、各プレイヤーの得点コマを0に戻します。
以上がゲームのメインである手札の効果になります。
「建築家」で自分の入植者コマを移動させると共に都市に家を建て
「元老院議員」や「執政官」で新しい手札を獲得し
「長官」や「織屋」等で特産品を獲得し
「商人」で足りない商材や貨幣を補充し
手札が少なくなったら「護民官」で全てのカードを手札に戻す…
こんな感じでボードの上を入植者たちが動き回ることでしょう。
ゲーム終了のトリガーは2つ。「誰かが家を15件建てる」と「販売札が全て売れる」になります。このどちらかを達成したプ゜レイヤーは純粋に勝利点になる「コンコルディア」カードを獲得します。トリガーが引かれた後にトリガープレイヤー以外が1回ずつ手番を行ったらゲーム終了となります。
最後に決算を行い最も勝利点の高いプレイヤーが勝者となります。
で、決算時の勝利点の計算ですが…

初期手札と販売札(要するに手札)の下部に6柱の神の御名のうち1つが示されています。使うのは自分の手札にあるこれ。今までゲームで使っていた効果などは放り投げてしまいましょう。
神の御名を種類ごとに数えておきましょう。その後、神に対応した勝利点の算出法を行います。
「VESTA」
特産品を全て「商人」のレートで売却し合計金額を算出。10金ごとに勝利点1を得る。
「JVPITER」
メインボードに置かれた自分の家1件につき勝利点1を得る。
「SATVRNVS」
自分の家が置かれた属州1つにつき勝利点1を得る。
「MERCVRIVS」
自分の家が算出する特産品1種につき勝利点2点を得る。
「MARS」
ボードに出した入植者コマ1つにつき勝利点2点を得る。
「MINERVA」
この御名のついた「生産者」のカードに対応する特産品を産出する都市1つにつき勝利点3~5(カードに記載されています)を得る。
…と、これら6種類の勝利点獲得の項目がありますが、1つ重要なことがあります。
「MINERVA」を除く5種類の勝利点ですが…自分のカードの神の御名の数で倍かけが為されます。

例えば「MARS」ですが、ボードに出してある入植者コマが6個全て出ている(自分の倉庫に入植者コマがない)ならば基本は12点(2×6)です。
そこに自分の手札にある「MARS」のカードが3枚ある場合、獲得できる勝利点は36点(12×3)となります。
「MINERVA」の決算では特産品のカードが1枚ずつしかないので倍かけなどは行われません。むしろ持っていないこともあるので、その場合は「MINERVA」で勝利点を得おることはありません。
なお、中間決算のやり方も最終決算と全く同じ得点の算出を行います。おこらく計算方法が特殊なので1回練習させとこう…という狙いかと思われます(笑)
全員の勝利点産出が終わり、最も勝利点の高いプレイヤーが勝者となります。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
やっぱり長くなりました(笑)
いつもの紹介エントリだったら主要なカードの紹介をするだけで後は省くんですが…これって全部紹介出来そうな種類であり、そう思ってタイプし始めたらメッチャ長くなるった(笑)
しかも複雑なのはどっちかっていうと決算の算出方法だったっていう…
とはいえ、プレイするときはルールはサマリにまとめとけばある程度軽減されるし、勝利点計算はチャートか計算シート出も作っておけば良いかなーと思うと、実プレイ時は慣れるのは早いと思います。ウチもゲーム会でプレイした時は2~3手番で大体のやることは理解できましたから…英語版だったけど。
で、やった時の感想はというと…最初に突っ走らないと厳しいっすね、これ。
初めてプレイした時はどこかの織物都市と「織屋」のカードを獲得して確実に織物を確保して貨幣を貯めこんで「商人」
で貨幣を調達して…というちょっと迂遠なルートで資金調達してたんですがやっぱり遠いし手番使うし…って感じで難しかったですね。こうして購入したのだからプレイの効率化も研究したいけど、やりすぎるとビギナーのプレイヤーさんになぁ…とか思ってしまう今日この頃。
支配地域拡張、人材発掘、地域振興…全てをやらねばいけないのが辛い所…いや、何処かはほっといていいのか?
「コンコルディア」のゲームの流れと得点計算のご紹介です。
原題: Concordia
日本語タイトル: コンコルディア(日本語版:ニューゲームズオーダー)
デザイナー: Mac Gerdts
発売: 2013(独)
可能人数: 2~5人
プレイ時間: 120分程度
ボックスサイズ:397×282×62(mm)
カードサイズ: 91×59(mm)
「経済」「ポイントムーブ」

前回のセットアップから続いてゲームの流れをご紹介です。
ゲームは手番制で誰かが終了のトリガーが発動するまで順番に手番を行っていきます。
で、手番でやることなんですが…
まず、初期配布のカードは全て手札として手に持ちまして、自分の手番になったら手札を1枚プレイして、その効果を適用するだけです。で効果を解決した後、そのカードは捨て札として捨て山に置きましょう。自分のカードは自分の捨て山に置けばいいです。後で回収しますから。
……はい。これだけ。
まぁ初期手札の段階で効果は6種類あるわけですが(笑)

初期手札のカードは上部の「名前」と真ん中の「効果」、そして下部に「属性」があります。基本的にゲームの流れでは「名前」と「効果」が使われます。「属性」は得点計算で使われますが、理解をしておいてしっかりと未来設計をしておくと得点を稼ぎやすいです。

こちらは山札からボードに配置されるカード(販売札と表記されています)。ほぼ同じですが真ん中あたりに赤い素地で特産品が1つあります。これは…まぁ、すぐに解るのですが、このカードを獲得するときに必要なコスト(一部)です。詳しくは後ほど。
カードの効果は初期手札7枚に入っている6種類と山札にのみ入っている7種の合計13種類あります。ではこれらのカードを出してアクションを行うと何が出来るのかをご紹介。
〇建築家
このカードは2つの効果を持ち、それらを順番に行使します。

まずはボードに配置されている入植者(人形実体&船型実体)を移動させます。どうやら入植者として扱われている人形実体は建築家らしいです。

人形実体は陸路(茶色の点線)しか、そして船型実体は海路(青色の点線)のラインしか移動できません。

最初にローマの都市に入植者が載っている訳ですが、1移動を行うとそれ以降は「都市と都市の間の点線」にコマを移動させます。ぶっちゃけて言うと都市に入植者コマを置くのはボードに新しく配置するときだけで、移動後は都市に置くことは出来ずずっと都市間のラインに置かれることになります。
1つのラインにある両端の都市を通りすぎ、隣にあるラインに移動することで1回の移動が行われます。
移動できる回数は【ゲームボードに配置された入植者コマ】回の移動が1回のアクションで可能です。これは人形実体と船型実体の合計値なので、ゲーム開始時には1アクションで2回の移動を行うことが出来ます。ボードに配置する入植者駒が増えていけば、移動の階数も増えていきます。最大で6回(人も船も3つずつですので)ですけど。
あと、ルールとして他のコマが存在しているラインは通貨出来ますが止まることが出来ませんので注意しましょう。自分のコマでもダメです。
そして移動を終えたら2つ目のアクションを行います。

2つ目のアクションは建築家っぽく(笑)都市に家を建てるアクションです。
建てることが出来るのは「現在自分の入植者が存在するラインの両端にある都市」になります。建築家たる入植者がいないのに家が建てることが出来るわけではないのです。
建築費用はその都市の特産品で変わります。基本として都市の特産品によって指定された物品が1~2個必要です。
そしてお金。これも都市の特産品によって1~5金かかります。

さらに、既に他のプレイヤーがその都市に家を建てている場合、支払う費用は何倍にもなるとなっています。具体的には…
建築費用(その都市の1件目) = 基本費用
建築費用(その都市の2件目以降) = 基本費用 × 自分が建てた後に存在するその都市にある家の数
となります。解りにくいんですよね、これ(笑)


要するに、2件目なら基本費用が2倍、3件目なら3倍…と増えていくって事です。倍々で増えていくのはお金のみで特産品については指定された数のみを支払えば大丈夫、増えません。
あと、家は都市1箇所につき1つしか建てられませんが、マニュアルの例示を見ると建築費用を支払う事が出来るならば建てることが出来る複数の都市に同時に建てることは可能のようです。ローンは不可です。
〇長官
このカードは2つの効果のうち1つを選んで実行します。
まず1つ目の効果ですが3つの行動を順番にを行います。

1/属州のスペース(メインボード左上にある地方のスペースです)からタイルが特産品の面になっているものを1つ選び、その物品を獲得します。この時に選択する属州の都市に自分の家が建っているかどうかは関係ありません。

2/選択した属州スペースのタイルを裏返し、貨幣の面にします。この状態の属州を「1」の効果で選択することは出来ません。

3/その属州にある都市に家を持っ全てのプレイヤーが家のある都市が算出する特産品を1つずつ獲得します。「全ての」なので手番プレイヤー以外も獲得します。
要は長官の権力で特産品を巻き上げるアクションです。何故か他の特産品も湧きますが。
2つ目は貨幣を獲得します。

1/属州スペースの貨幣が描かれている面の貨幣の数を数えて同数の金を得ます。
2/タイルが貨幣の面になっている物をひっくり返し、特産品の面を表にします。
長官が属州から税金を徴収するって感じですかね?
〇入植者
このカードは2つの効果のうち1つを選んで実行します。


1つ目の効果は入植者をボードに配置する効果。コストとして食料と道具を1つずつ支払う必要がありますが、複数の入植者をまとめてローマもしくは自分の家にある都市に配置することが出来るようです。

2つ目は貨幣を貰う効果。貰える金額は5+【現在ボードに配置している入植者コマの合計値】が貰えます。なので最低7金(初期状態では人型、船型が1つずつ)が貰えます。
最初のは特産品を使って入植者をボードに出し、先程紹介した「建築家」の移動回数を強化する効果があり、後者は純粋に資金獲得の手段になります。
〇商人
このカードは2つの効果を持ち、それらを順番に行使します。
1つ目の効果は純粋に資金獲得です。使ったカードによって獲得できる貨幣は3金か5金かが変わります(金額は効果欄に書かれています)。



2つ目は特産品と貨幣の商取引です。これは2種類までの品物を売りももしくは買いを行うことが出来ます。
なので2種類の特産品を買うか、2種類の特産品を売るか、もしくは1種類を売り、別の1種類を買うというもの。(同じ種類の品物を売って、買うのは意味がないので非推奨)
この取引は種類を条件にしているので、同じ種類の特産品を5個買うのも1回の取引で行われます。
金を稼ぐ効果と商取引の効果。ある程度自由に特産品を買い漁る能力。特産品を得る能力だけでは必要な品物を貨幣を使って得る得ましょう。資金?織物なら高く売れますよ。
ついでに倉庫ボードのこともご説明。

初期状態の倉庫がこんな感じ。ボードには全部で12の窓が開いてましてそこに1つずつ特産品を収納することが出来ます。あと、現在メインボードに配置していない入植者コマもここに配置されています。そして現在空いている倉庫が2つ、と。
購入した特産品はここに入ります。もちろん持っている特産品を売却する、もしくは支払いに充てる場合は倉庫から出しますし、それによって空いた倉庫に別の特産品を入れることも可能です。
倉庫ボードの上にある特産品アイコンと貨幣は取引をする時のレートです。織物は1つ売るだけで7金なんですねぇ…

ついでに…初期状態で倉庫を塞いでいる入植者コマですが「入植者」や「護民官」の効果などで入植者コマをローマに配置した後に空いた倉庫は同じように特産品の保管に使うことが出来ます。一応書きますが、入植者コマを倉庫に戻す方法はありません(笑)
〇元老院議員
このカードは1つの効果を持ちます。
このカードをを使用したら、メインボード右上にある販売札から2枚までを購入し、手札に加えることが出来ます。加えるのは捨て札ではなく手札なので、次の手番で早速購入したばかりのカードを使用することも出来ます。


販売札の購入コストは2つあります。
・販売札そのものの中央辺りに赤の下地で示されている特産品。複数あるならばその全て。
・その販売札のスペース下部にある○で囲っている中に入ってる特産品。「?」はどの特産品でも良い。複数ある場合はその全て。


購入を終えたならば、残っている販売札をスペース単位で左寄せを行います。その後に空いた右側のスペースに販売札の山札からカードを公開し、左からスペースを埋めていきます。
〇執政官
このカードは1つの効果を持ちます。
執政官のアクションは元老院議員と似ていて、販売札を1枚だけ購入し、手札に加えます。
購入枚数は1枚だけですが、支払うコストは販売札に示された特産品のみで、販売スペース下部にあるコストは無視します。購入コストを圧縮出来ますが、このカードは初期手札には入っていない為、まずこのカードを購入するところから始めなければなりません。
購入を終えたならば、残っている販売札をスペース単位で左寄せを行います。その後に空いた右側のスペースに販売札の山札からカードを公開し、左からスペースを埋めていきます。
〇石工 〇農夫 〇鍛冶 〇酒商 〇織屋(まとめて「生産者」と呼ぶこともあります)
これらのカードはそれぞれ似たような効果を1つ持ちます。
5種類あるけど本当に似たような効果なのでまとめます(笑)
この効果は対応する特産品を産出する都市に家がある場合、該当の特産品を算出します。
この効果は該当する都市が複数あれば重複します。酒を生産する都市3か所に家が建っている場合、「酒商」を使用すると酒を3つ獲得できます。
〇外交官
このカードによって得られる効果は対象に依存します。
このカードの効果は「他プレイヤー1人を選択する。その捨て札の一番上にあるカードの効果をコピーして使用する」というもの。他プレイヤーの捨て札に依存する為使いどころは難しいですが狙ったカードが他プレイヤーに使われた時に狙い撃ちで使用できる可能性はあります。
〇護民官
このカードは2つの効果を持ち、それらを順番に行使します。

手札は効果を適用した後に個人用の捨て場所に置かれます。
…で、手番が順繰りに進んでいけばいくほど手札が残り少なくなっていく訳ですよね。

この「護民官」カードの1つ目の効果は「自分の捨て札置き場に置かれたカードを全て手札として回収する」という効果になります。たった今使用した「護民官」も一緒に回収する事になります。

同時に回収するカードの枚数を数えてみましょう。「護民官」を含め4枚以上のカードを回収した場合、【回収したカード-3】金を得ます。
…5枚を回収したら2金もらえるってことですね。
その後、2つ目の効果として任意使用ですが、食料1個と道具1個を支払う事で倉庫にある入植者コマを1つだけローマに配置することが出来ます。
入植者を倉庫から出すことが出来るのは「入植者」とこの「護民官」だけです。どちらも入植者コマが全てで払った後は入植者関係以外の効果しか使わなくなります…まぁ仕方ないですね(笑)
あと、プレイヤーは各自が初めて「護民官」を使用したタイミングで中間決算を行い、獲得点を得点トラックに反映させます。全員が中間決算を終えた時に最も高得点だったものは2金を、次点の者は1金を獲得します。そして中間決算褒賞の獲得後、各プレイヤーの得点コマを0に戻します。
以上がゲームのメインである手札の効果になります。
「建築家」で自分の入植者コマを移動させると共に都市に家を建て
「元老院議員」や「執政官」で新しい手札を獲得し
「長官」や「織屋」等で特産品を獲得し
「商人」で足りない商材や貨幣を補充し
手札が少なくなったら「護民官」で全てのカードを手札に戻す…
こんな感じでボードの上を入植者たちが動き回ることでしょう。
ゲーム終了のトリガーは2つ。「誰かが家を15件建てる」と「販売札が全て売れる」になります。このどちらかを達成したプ゜レイヤーは純粋に勝利点になる「コンコルディア」カードを獲得します。トリガーが引かれた後にトリガープレイヤー以外が1回ずつ手番を行ったらゲーム終了となります。
最後に決算を行い最も勝利点の高いプレイヤーが勝者となります。
で、決算時の勝利点の計算ですが…

初期手札と販売札(要するに手札)の下部に6柱の神の御名のうち1つが示されています。使うのは自分の手札にあるこれ。今までゲームで使っていた効果などは放り投げてしまいましょう。
神の御名を種類ごとに数えておきましょう。その後、神に対応した勝利点の算出法を行います。
「VESTA」
特産品を全て「商人」のレートで売却し合計金額を算出。10金ごとに勝利点1を得る。
「JVPITER」
メインボードに置かれた自分の家1件につき勝利点1を得る。
「SATVRNVS」
自分の家が置かれた属州1つにつき勝利点1を得る。
「MERCVRIVS」
自分の家が算出する特産品1種につき勝利点2点を得る。
「MARS」
ボードに出した入植者コマ1つにつき勝利点2点を得る。
「MINERVA」
この御名のついた「生産者」のカードに対応する特産品を産出する都市1つにつき勝利点3~5(カードに記載されています)を得る。
…と、これら6種類の勝利点獲得の項目がありますが、1つ重要なことがあります。
「MINERVA」を除く5種類の勝利点ですが…自分のカードの神の御名の数で倍かけが為されます。

例えば「MARS」ですが、ボードに出してある入植者コマが6個全て出ている(自分の倉庫に入植者コマがない)ならば基本は12点(2×6)です。
そこに自分の手札にある「MARS」のカードが3枚ある場合、獲得できる勝利点は36点(12×3)となります。
「MINERVA」の決算では特産品のカードが1枚ずつしかないので倍かけなどは行われません。むしろ持っていないこともあるので、その場合は「MINERVA」で勝利点を得おることはありません。
なお、中間決算のやり方も最終決算と全く同じ得点の算出を行います。おこらく計算方法が特殊なので1回練習させとこう…という狙いかと思われます(笑)
全員の勝利点産出が終わり、最も勝利点の高いプレイヤーが勝者となります。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
やっぱり長くなりました(笑)
いつもの紹介エントリだったら主要なカードの紹介をするだけで後は省くんですが…これって全部紹介出来そうな種類であり、そう思ってタイプし始めたらメッチャ長くなるった(笑)
しかも複雑なのはどっちかっていうと決算の算出方法だったっていう…
とはいえ、プレイするときはルールはサマリにまとめとけばある程度軽減されるし、勝利点計算はチャートか計算シート出も作っておけば良いかなーと思うと、実プレイ時は慣れるのは早いと思います。ウチもゲーム会でプレイした時は2~3手番で大体のやることは理解できましたから…英語版だったけど。
で、やった時の感想はというと…最初に突っ走らないと厳しいっすね、これ。
初めてプレイした時はどこかの織物都市と「織屋」のカードを獲得して確実に織物を確保して貨幣を貯めこんで「商人」
で貨幣を調達して…というちょっと迂遠なルートで資金調達してたんですがやっぱり遠いし手番使うし…って感じで難しかったですね。こうして購入したのだからプレイの効率化も研究したいけど、やりすぎるとビギナーのプレイヤーさんになぁ…とか思ってしまう今日この頃。
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