枚岡教会(日本基督教団)の牧師のブログ

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2019年の受難節

2019-03-07 | 教会の出来事
3月6日(水)は、キリスト教会の暦で「灰の水曜日」と呼ばれる日です。
灰をかぶり、自分の罪を悔い改める日です。
枚岡教会では、数年前から、「灰の水曜礼拝」を行っています。
今年も「受難節の信仰生活への招きの言葉」を聴きながら、礼拝をおこないました。

世界のキリスト教会では、灰の水曜日から受難節と呼ばれる季節になります。
受難節は復活祭(イースター)の前日まで続きます。
復活祭は毎年日付の変わる移動祝日です。
今年は、4月21日(日)です。


この季節には、いつも以上に聖書を読み、イエス・キリストが十字架にかかる際の苦しみを思い巡らします。
同時に生活の中で、「祈り」、「断食」、「施し」を重んじます。

この季節の「祈り」は、神に首を垂れる時であり、神の前での自分の罪深さと小ささを見つめる時です。
祈りは、自分の願いを主張することではありません。

「断食」は、自分の欲望のままに生きることをやめるためです。
断食中は、一切のものを口にしない、というのではありません。
日中の食事を避ける、肉を食べない、好物を食べない等、その方法は多様です。
大切なのは、欲しいものを求める生活から離れることです。
もちろん体調を崩さないように注意します。

「施し」は、キリストが人のために命をささげたことを思いながら、その姿に倣います。
自分が握りしめていたものを手放して、他者のために差し出します。
周囲の人たち、また世界の混乱の中に生きている人たちに心を向け、支援をしたいと思います。


そのようにして、欲望のままに生きる生き方から、一歩離れて自分を見つめ直します。
これは、現代の私たちに欠けている態度でしょう。
この季節は、それを促してくれます。



「わたしたちは通常、他の人々の事を忘れています。他の人々の問題や苦しみ、彼らが耐え忍んでいる不正義などに関心を示さず、わたしたちの心は冷たくなっていきます。自分が程よく快適であるうちは、不幸な人々のことを考えません。今日、無関心という利己的な態度が、無関心のグローバル化といえるほど世界に広がっています。…わたしたちは、無関心でいたいという強い誘惑にかられます。無関心になったり、自らの中に閉じこもってしまわないように、心を新たにしなければなりません。」(あるキリスト者の言葉)



一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しむ」(コリントの信徒への手紙一12:26)
お前の兄弟はどこにいるのか」 (創世記4:9)


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