ひとりごと

まあ日記みたいなもんですわ…

東芝dynabook(AX/52F)の起動不良修理(プロードライザを代替品に交換)+CPU交換(Celeron→Core 2 Duo)

2015-11-29 20:45:35 | Weblog

2008年頃購入したdynabook AX/52F(Win Vista)が
2014年11月頃から電源を入れると
電源が落ちて再起動(BIOSまで達しないケースやOS起動中で落ちるなど)
の繰り返しが起こる現象が出始めました。
それでも何回か繰り返すと起動して問題なく使える状態だったので様子見で
使用していました。
その後、だんだん問題なく起動する確立が減ってきて使用するに耐えれない状況となり
もう駄目だと思って、デスクトップPCばっかり使っていました。
というわけで1年くらい放置していたのですが、たまたまネットで
見ていたらdynabookの2007~2008年品(自分が購入した頃)
のもののフリーズする現象がたくさん載っていて、
バッテリーのみ(ACアダプター外す)だと問題なく起動する場合は
プロードライザが原因でこれを対策品に交換すると直る可能性が高いとのことでした。

これが本当ならメーカーの致命的設計不良であり、1年以降の不具合でも
プロードライザの対策品への交換を無償で対応すべきだと思います。
メーカーのQAでも起動しない件ではプロードライザの不具合は
記されておらず、隠蔽(いんぺい)されているように思えます。
この状態だとメーカーの信頼性も落ちて、2度と東芝のPC買わない!
っていう人もいっぱい出るように思えます。

今までACアダプターを繋げてのみの起動しかしていません
でしたが、バッテリーのみで電源ボタンを押すとあっさり問題なく
起動したのでプロードライザの交換で直る確率が高いことを確信。

プロードライザにNECトーキンのOE907もしくはOE128が
使用されていてこの品質が悪く3年~5年で劣化、不良となる
ケースが多いようです
(私のは使用頻度が少なかったのか6年くらいは使えました。)

というわけで
直すことに挑戦することとしました。
(もともとはWin VistaでしたがデュアルブートでWin 7
 も入れていたので復活させてWin 7→Win 10に無償アップ
 グレードさせたいという考えもあったからです。)

さらに色々ネットで調べると
もともと付いていたOE907やOE128の同品で交換すると
経年劣化や不良品があったりで使えないものが多く
使えてもまた数年で不具合が再発する可能性が高いとのこと。

既設プロードライザの代替品としてタンタルコンデンサ330μF、2.5V、低ESR品×4個の
装着で対応出来るとのことで部品入手の調査。

ヤフオクで出品がありましたので購入。
( OE907 か OE128 で検索すると出てくると思います)

パソコンの分解はネットで類似機種(AX/53F)での分解例があったので
参考にしながら分解。
ある程度力を入れても外れない部分は、ネジの外し忘れがあったり
するということで、そのネジを探して外したりというのもしながら
分解を進めました。


マザーボードが見えたので
プロードライザを確認するとOE907でした。


というわけでOE907の取り外しにかかります。
上の黒いカバー(プラスチック)の部分をハンダコテで溶かしながら除去
すると中の金属っぽい色のが出てきました。


ここからは地道な作業で、カッターナイフで少しずつ
削って剥がしていきます。

プロードライザ内側のハンダ面には金属板が使われているので
この金属板上の剥がしたい箇所にハンダ&コテを当てて
加熱しながら金属板を持ち上げていって外しました。
両サイド部はプロードライザの金属板が残っているかもしれませんが
その上の樹脂部までは除去したので、導通は問題ないと
判断してこれでプロードライザの取り外しは完了としました。

※私はこの作業までCPUを取り付けたまま行いました(その後CPU取外をした)が
 後のハンダ付け作業もあるので、事前にCPUを外しておいた
 方が安心かと思われます。

基板のプロードライザ取付端部のランドで銅色の部分が微量に見られたので
導通を配慮して念のためここへもハンダを少し流したあと、全体的にハンダを少し流し
タンタルコンデンサ取付用の下地処理を実施。


次にタンタルコンデンサの取付作業を行います。
電極に対して部品が大きいので、そのまま付けるには
斜めに取付けをする必要があります。

仮に並べてみて取付位置を確認し、その箇所へ
ハンダを盛っておいてそこへタンタルコンデンサを
置いてコテでハンダを溶かして付けます。
ハンダが足りなければ追いハンダをします。


ついでにファンやヒートシンクへの埃も少し付着していたので
掃除しました。

とりあえずDVDドライブとHDD無しですが、ACアダプタ有り無しで各々
起動させてみると何れもdynabookの文字が出たあとデバイス認識の画面に
なったので直ったようです。


なのでここまでは順調と判断して組み立てを進めようとしましたが、
どうせここまで分解したのならついでにと言うわけでCPUのパワーアップにも着手。
モバイル celeron 550(2.0GHz、socket P)なので
同じ世代でソケットが同じのモバイル Core2 Duo T7250(SLA49、socket P)
の中古を入手して装着。(31W→35Wと若干の電力アップ程度のため問題なく電源供給
出来ると推定)



ネットでAX/52FでT7250装着出来たとか他のノートPC(celeron540や550)から
T7250に変更の成功例も確認されたことが後押しになりました。

CPUにはシリコングリスでなく冷却効率向上狙いでシルバーグリスを使用て組み込みました。
動作確認出来るところまで組み立てて…そしていよいよ起動確認!

CPUをちゃんと認識するかどうか五分五分の確立ですが…
無事起動、CPUの認識もしました。
…という訳でceleron用のチップセット(GL960 EXPLESS)でもCore2 DuoのCPU
を認識出来ました。



 
エクスペリエンスも向上しました。
グラフィックはチップセットがネックなのでで仕方ないですが
これまで(celeron)より快適な環境にはなると思います。

【celeron 550 のもの】



【Core2 Duo T7250 のもの】


かかった費用は
・タンタルコンデンサ:¥ 500
・シルバーグリス  :¥1000
・CPU(T7250)    :¥1000

合計¥2500円でした。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
AX/52F CPU交換 (こも)
2016-04-23 15:53:27
AX/52FでCPUをCore2Duo T7500に乗せ換えたのですがうまく動作しません。セーフモードでは起動しますが通常動作だと「ようこそ・・・」で止まってしまいます。
CPU交換時に何か行うことがあれば教えて下さい。
Unknown (とし@管理者)
2016-05-09 17:48:30
こも様>

 カキコミに気付くのが遅れてすみません。

 あまり詳しくないのですが…
 私のAX52Fは特に問題なくT7250も
 T7800も認識しました。 

 MeromのFSB800MHz、SocketPなので
 T7500でも大丈夫そうなのですが、セーフモードで
 起動ということはCPUは認識しているように思います。
 
 標準モードでフリーズということなので
 何かデバイスが影響しているような気がします。

 私ならとりあえずBIOSのCPUのところを確認して
 わからなければ別途HDDかSSD準備して
 クリーンインストールしてみると思います。

 参考にならなくてすみません…
AX/52F CPU交換 (こも)
2016-05-10 10:55:05
ご返事ありがとうございます。
celeronではAC電源でも問題なかったのですが、T7500ではAC電源ではダメでバッテリーでは無事に起動しました。ブロードライザーに問題があるようなので、ブロードライザーをチップコンに交換、ACでも問題なく起動するようになりました。
ありがとうございました。

Unknown (とし@管理者)
2016-05-11 09:16:42
こも様>
 
 プロードライザが原因だったとのことで
 代替品に交換で復旧したとのことで安心しました。

 私のAX52Fはceleron環境でプロードライザが
 駄目(寿命)となりましたが、こも様のは劣化進行中
 のところでCeleron(TDP:31W)だと起動OK
 Core 2 DUO(TDP:35W)でNGとのことで
 この4Wの差で起動不良になったのだと
 思われます。
 
 プロードライザの劣化は進行していくので
 いつかのタイミングでは対策品に交換と
 なっていたと推定します。
 

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