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 1月29日TBSの「モーニングショー」で軍学研究についての論議が ・・・

2017年01月29日 | 政治・社会
 今日のTBS「モーニングショー」でも軍学研究の話題が取り上げられていました。
始めに平和運動にも取り組んできた、ノーベル賞の朝永振一郎博士の科学者の良心と矜持について紹介のあと、池内了(元名大教授)氏の「戦前は軍のため、国のため協力させられた科学のことを想起して・・・。」などを紹介していました。
その後、コメンテーターから次のようにさまざまな論がだされていました。

・ノーベル賞受賞者が多くなったのは、戦後研究が軍事から解放された事にもよる。

・原発に反対する学者が冷遇されてきた歴史があるが、あの事故で見直しが。

・科学は人類の幸せのためにある。

・日本は他国と比べて教育費や研究費が桁違いに少ないという現実がある。研究を一途にやりたいという人にとっては厳しい環境。

・インターネットなどの技術もアメリカの軍事研究から生まれた。技術自体は問題ない、要は人間がいかに使うかが問題。

・国防研究を罪悪視しては駄目だ。人次第だ。

 このような論がなされたあと、戦争を目的とする科学研究は行わないというのが戦争を経験した日本の学術会議の方向だった。近年は軍事研究については、賛否があると併記するようになってきた状況が説明された。(簡単なメモだったので不十分ですが)


 *ナチスの例でも、軍事的な面だけではなく、医学者が率先して弱者を安楽死することや、その根拠を優生学の立場から説くなど、積極的加担(本ブログにも記述)してきていました。
 ナチスの例を挙げるまでもなく、日本でも、軍事面は言うに及ばず、満州での石井部隊の細菌戦などに見られるように科学者が中国人などへの 人体実験を行うなどの例(本ブログにも記述)など、軍事研究に取り込まれると研究が戦争による殺人や破壊にむかって突き進むことを歴史は 教えていると思います。

 今日の朝日新聞は、特集一面で日本学術会議での論議を伝えており、4月に結論が出るものの、このような時代を反映してか、従来のようにきっぱりと軍事研究を拒否する科学者だけではないような内容でした。軍学研究には賛否があり、科学者としての良心が問われているという記事でした。

 ちなみに、
 *1950年の声明では、「科学者としての節操を守るため、戦争を目的とする科学の研究には、今後絶対従わない。」と決議。(朝鮮戦争前夜)
 
 *1967年には「戦争目的とした科学研究は行わない」(ベトナム戦争時)としていました。

 時代の変化を理由に戦争目的の研究にのめりこむのは 歴史に学ばず、同じことの繰り返しなはずです。今回は、特に、防衛施設庁がらみで研究成果や内容にかかわり、例の「特定秘密保護法」をたてに秘匿されてしまうことが考えられるといいます。

 一般の人々の人権感覚を大切にしないと、研究のためなら人々を犠牲にしてもかまわないというモンスターになってしまう懸念だって生じます。かつて、自然科学者は社会科学を知ったうえで研究にいそしむことがなければ、研究結果が何に利用されるかに責任を持てない、ということを学んだことがありましたが・・・。


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