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 クリスマスに

2017-12-23 20:24:38 | 日記
 今朝は暖かかった。家の中もいろいろ取り揃えたいものがある。今年は寒いので余計そう思う。まずは掃除と、明るい陽射しで汚れが目立つガラス掃除から始めた。掃除が一段落したら、隣町の大磯町へ出かけよう と思った。今朝の新聞の神奈川版に「澤田美喜の石ころコレクション」として大磯町の澤田美喜記念館の記事があった。

 暮れの買い物もしたいがそうそう予算があるわけではない。というか予算はないのだ。母に軽い布団を、厚めのカーテンを など思う。我が家もダイニングの床が寒い。そんなときに思う。「お金で大半のこと(98%以上)解決できる」と。自分のことよりも母のことはお金があれば いい施設に入れて安心して生活できるようになるのに と思う。今の若い人たちのことを思うと、愛情さえもお金で買える気がする。お金で買えないものがあると生きてきた価値観が揺らぐ。

 澤田美喜さんは三菱財閥の岩崎久弥氏の長女で、外交官の澤田廉三氏と結婚し、隠れキリスタンの遺物を集めた。もちろん、彼女には財力があった。そして、戦後は米兵と日本人女性の間に生まれた孤児のためにサンダース・ホームを大磯で始めた。英国で見た孤児院と日本の違いに驚き、「お金では買えない幸せがある」と気づいたと言う。日本で孤児を守り育てるには、失望と悲嘆と涙と怒りがあった という。そんな時、キリシタンの遺品が支えだったそうだ。

 記念館へ入り、隠れキリシタンの遺品を見たとたん、涙があふれてきた。なぜかわからない。そこにある魂が私を泣かせたのだろう。踏み絵の実物の横には遠藤周作の「沈黙」の一節がある。キリストを隠して巧妙に彫られて菩薩像。そして、記念館の隣に建てられて聖ステバノ学園。私はこの隣のマンションに5年前住んでいた。子供たちの明るい声がいつも聞こえていた。「お金では買えない幸せ」を思い起こさせてくれた。ここで神はお金では買えないものを見せてくれた。それも今日、こういう形で。

 

 
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