『あさが来た』21週「夢見る人」の長文ネタバレ感想まとめ

あさの楽しい入院生活に現れる懐かしのあの人この人。

どいっつもこいつも……!!
関連リンク
・『あさが来た』20週その2、誤解、すれちがう母娘、話したいこと、伝えたいこと
・『あさが来た』20週その1.動き出す女子大学校プロジェクトである。
・『あさが来た』19週、みかん畑にそそぐ柔らかい風、新しい道
『あさが来た』他、朝ドラ関係の記事はこちら。
・朝ドラ感想記事のまとめ。
他民放ドラマ、大河、時代劇、NHKスペシャルはこちら。
・少々真面目で結構ゲスいテレビっ子の備忘録まとめ。
■三途の川に来た孫を追い返さないタイプ
20週終わりに一度あさは目が覚めたんですが、その後も何度か意識朦朧と、夢うつつを行ったり来たり。

「グッドモーニング。いやモーニングやないなあ。もう日も暮れる。そやけどあささんの名前は英語にしたらモーニングや。」
渾身のギャグがどうしようもない(1回目)

「このごろ銭のことを円や言うてますなあ。えん…円、そこに縁や。ハハハ、うまいことできてますな」
渾身のギャグがどうしようもない(2回目)

「お前やっと来たんかいな。こっち来よし」
「はぁ、そういうこっちゃ。待ちわびたがな」
じいちゃんその格好、正吉さんと五代様の渾身のボケかっさらうしwww
「こっち来い」とか「待ちわびた」じゃねえしwww
あさはあさで川渡りかけてるしwww

「うちは旦那様と千代のとこ帰ります。まだ死にとうありまへん」
「そら残念やなぁ」
残念がってんじゃねえよww
近頃、あさが笑顔を失っていると話し、「ならばそばへ呼んで笑わせてやろう」と思っていた頃だったと話す忠政じいちゃん。

「そやってなあ、そばへ呼んで笑わせてみようと思ってたんや。ほなちょうどええ具合にブスッと刺されたやろ?な!ハハハハ!」
そういう問題かwww
もういい大人だから笑えるわけはない、とあさは続けますが忠政じいちゃんは「大人だって笑ってもいい」と諭すのですが。
もうやだこんな三途の川www
それにしても「五代様復活!」と銘打った2月22日スーパー五代マンデーになると見せかけて、この三途の川祭り。
いいぞもっとやれ。
■帰宅願望強いタイプ
恐怖の三途の川で引き返し、目が覚めたあさ。
とはいえ負った傷の深さを考えると、まだ療養は必要とのこと。
なのですが……

「こちらの奥さんときたら、意識が戻ったとたんに『明日は退院できますやろか?あかんのやったらあさってはどないだす?』って。
もうこちらの手には負えません。あとはどうかご家族で説得なさってください」
あさちゃんの帰宅願望めんどくさいwww
■アホのままでも
病室では、目が覚めたあさが饅頭に手を伸ばしておりました。
死にかけたら腹が減った、とのこと。
心配かけてしまったから一刻も早く戻りたい、早く仕事をしたい、というあさなのですが。

「アホとちゃう?!商いのせえで恨み買うて死にかけたいうのに、まだそないなこと言うて…アホにも程がありますわ!」
「おあさ様かて刺されたら死ぬんだす!」
千代とうめが激おこ。(そりゃそうだ)

「アホのまんまでも生きててくれてほんまによかった…!」
それでも千代、病室の外で涙を流していました。
母親の前では涙を見せない千代の姿、何より生きていてくれてよかった、と静かに泣く千代がいいなあって。
■あやしい男。
そこに榮三郎がきて、萬谷の捜索の進捗状況を知らせるのですが、病室前に怪しい人影が…

「お父ちゃん!あ…あっこ。そこに怪しい男の人が!」
「何してますのや!」
新次郎、再び覚醒。
(新次郎は怒らせたら怖いんだぞぅ)
羽交い絞めにした不審者は……

九州に赴任しているあさの大親友・亀助さんでした。
シンちゃんから溢れ出る亀助さん再登場の喜びよ。
榮三郎も参加してもう大騒ぎ。

「お静かに!ここどこや思てはります?病院ですよ!」
月曜から『あまちゃん』病院回を思い出させるコントありがとうございましたww
■浦島太郎な亀子ちゃん
亀助さん、久々の加野銀行にやってきました。
しかしどうにもこうにも浦島太郎状態。
「はぁ?お前誰や?奥さんのことをおばさんやて」
「何だすね、あれ。前会うたときには、『へぇ』しか言わへんかったくせに、あない偉そうに…」
うぜええwww(でも可愛い)

「そやけど今日わて何しよう?」
「大番頭や中番頭言うてたころが懐かしなぁ」
と亀助さんが両替屋時代を懐かしむところがありまして。
そうだなあ、懐かしいなあ…と。
もう2月下旬、残り1か月なんですね。
■高原の香りがする帝大生
この日、
「はぁ~工藤様まで。こないきれいなお花、ぎょうさんもろてしもて。ほんまもったいないなあ」(うめ)
「工藤さんいうお客さんなんか『奥さんに文句言うたままのお別れにならんと、ほんまよかった』言わはって」(亀助)
と、『工藤さん』がセリフだけ登場を2回もするんですが。
「ハハハハ!それは君、気楽が過ぎるんじゃないか」
「僕達だって無事入学できたとはいえ、大事なのはこれからさ」
「どうせ君はまた大学の試験で首席をとるつもりだな」
「うーん、それはどうだろうなぁ…大阪まで来てしまったんだ。でも来たからには僕は先生に尽くそうと思うよ」
「さすがエリート、発言にも余裕があるね」
東柳啓介登場。
湖畔の別荘みたいな香りが漂う爽やかさ。
さすが工藤阿須加さん。高原の香りハンパねえ。
もしかしてセリフで工藤さん出しまくってたのって以下略

啓介の取り出した果物ナイフ。
千代はあさが目の前で倒れていた瞬間を思い出してしまい、手元の花瓶を落としてしまい……
爽やか青年はちょっと置いておくとして、そこに偶然居合わせたのはよのさん。
かのさんがすぐさま刃物を覆って、よのさんが千代を支えます。

「大丈夫やで。ほらおばあちゃん来ましたよってな」
かいらしいスーパーばあちゃんたち。
本気出したときの以心伝心っぷりよ。
■さすが中番頭
まだ萬谷が捕まっていない状態で、不安だらけの新次郎。
そんなとき「今日何しよう」ってふざけていた亀助さんが、面会対応やらに大活躍。

「さすが中番頭や。頼りになりますわ」
炭坑部門の社長、ではなく『中番頭』で誉める新次郎がいいな。
亀助が両替屋時代を懐かしんでることを知っているかそうじゃないかまではわからないけど、この変わらなさがいいんでしょうね。
それでも新次郎。

「わて守ったられへんかった。ひょっとしたらわてのせえかも分かれへん言うのに、ほんま情けないわ」
「自業自得」と萬谷に刺され、意識回復後も千代とうめに叱咤され。
そんなあさを新次郎は責めることなく自責の念を抱えます。
この新次郎、2週で兄・正太郎を亡くしたときと似たような表情をしてるんですね。
「わてなんか」って、このときにうっすら感じた新次郎のダークサイド。

(→2週)
あさと出会って、サトシ事件も解決して解放されたかと思ってました。
しかし闇と言えば闇だけれども、別の角度からみれば新次郎らしさなのかなって。
「ここにいて間、わてもおくさん守らしてもらいます」
そんな新次郎の心痛を和らげるのはあのときもこのときも亀助さん。
誰より頼りになることでしょう。
■惣兵衛、通常運転
「アサキトク」の電報を受け、大阪にやってきたのははつと惣兵衛。
あさの意識が戻ったことを知るのですが。
一体何があったと尋ねる2人にかのさんが……

「けど急に危篤やて、どないなことやったんだす?いや~暴漢にブスッと……」
「へ?!」
「ブスッとて…?」
※プスッと刺そうとした人と、なんやかんやあって軽く負傷した人。

(→5週)
■盛りの付いた蛇
そんな眉山夫妻、白岡家に間借りしている藍之助の部屋に泊めてもらうことにしたのです、が。

「ん…あきまへん。藍之助も寝ております」
「あ…すまん」
3人目?3人目!
人様んちだろうが息子の前だろうが、ところかまわずイチャつくこの夫婦ww
「惣兵衛ははつさん大好き」じゃなくて「柄本さんが宮崎さん大好き」に見えて仕方ないwww
そういえば惣兵衛ははつの後ろで「どや俺の嫁」だったし、心配するのは『あの妹』じゃなくて俺の嫁だし、隙あらばイチャつこうとする惣兵衛はんに納得。
盛りの付いた蛇よ……
■あのころのあさの夢
病院には新次郎と千代が泊まり込んでました。
ベッドにあさ、千代。
新次郎はガードマンを兼ねてドア近くの椅子寝。

なんだ楽しそうだな!!
そして母娘のガールズトーク。
あさは自分の弱みは新次郎と千代であると話し、新次郎との新婚時代を千代に話します。

「うちなぁ、加野屋にお嫁に来てからしばらく旦那様にほったらかしにされてましたんやで」
新次郎の株が急落したあの頃(3週くらい)の話。
そういえばこの旦那様、祝言すっぽかしたっけ。
「新婚時代のあの頃」「刺される思いと言えば」で思い出したのはあの人。

「やっぱりお金返すどころやあらしまへなんだなぁ」
ま さ か の 再 登 場 (回想)
※お金返してもらえなかったことやっぱり根に持ってた。
いやいや、新撰組人形で土方さんの回収終わるかと思ってたらここでまたあるとはww

「それにそのおかげで……フッフフフ…フフフ!」(詳しくは3週後半)
「何?気持ち悪い」
なんだかあっちもこっちも艶っぽい。
■今話したいこと

「あんたが生まれてからなぁ…ほんのひとつきやふたつきやったけど、お乳あげてオムツ繕うて、お風呂入れて…あんたの世話だけして過ごした時期があってなぁ。」
「あのとき一緒に過ごしたあんたとの時間が、今でもうちの宝だす」
「うちにとって仕事は大事だす。生きがいでもあります。あんたやお家のためだけに働いてるやなんて、きれい事は言わしまへん」
「せやけど…あんたがいてへん方がよかったやなんて、もうどないしたらそないアホなこと考えつきますのや?」
これがあさの『話したいこと』かな。
「大阪の大恩人」「道照らす人」のときと同じように、「今話したいこと」「夢見る人」でタイトルが2週繋がってるんかもわからんな。
『今話したいこと』を話せなかったあさは、夢の中で大事なものを取り戻して、それを改めて千代に伝える。
かつていろんなものに夢を見て憧れた自分だけれども、今は家族が宝物なんだよ、と。

「うん。お母ちゃんの娘は白岡ギンコと白岡タンコや」
千代は頭の回転が速い子なんだろうなって思います。
小さいころから真似してた「タンコ」。
千代やっぱり覚えてたんですね。

(→15週より)
あさの『話したいこと』を責めるのではなく、少し笑いを混ぜていく。
先週はどうなることかと思ったけれど、この親子いいなって。
きっとあさも三途の川で一度死んで生まれ変わったようなものなのかな。
だから一度おじいちゃんのそばに行ったのかもしれない。
菊さんと同じ。
菊さんも惣兵衛に刺されて一度死んで生まれ変わったような。
あさと菊さんには似た何かを感じる。
しかし白岡タンコと白岡ギンコの下にはもう一人いるんだぞ。
白岡ジョシダイガッコが。
■桜の夢
そのころ……

「ほら、そこに桜……あらしまへんなぁ…ハハハ。酒もないのに花見なんかできしまへんわ」
「お前萬谷やな?加野屋の女主人刺した」
萬谷、商売仲間と共に優雅に桜を見ていたころを夢見ていたのでしょう。
でも御一新で失われた。
時代の風がすべてを吹き去った。
真に迫る悲しみを感じさせたラサールさん、素晴らしい。
それにしてもこの萬谷ルート。
山王寺屋の惣兵衛一家に充分ありえたことだし、もちろん加野屋・今井家にもありえたこと。
そう思うと、両家の幸せな様子が描かれる間に萬谷の描写がねじ込まれるのは余計に悲しいというか、辛いというか。
■外の世界を知ること
惣兵衛とはつがどうしたかは描かれていませんが(当然だ)、翌朝、ふたりがあさのお見舞いにきました。
うめから女子大学校の話をきいたはつ。
あさに真意を問いただします。

「なぁあさ。これは怒ってる訳やあれへん。そやないんやけど、強いて聞かせてもらいます。そないなもんほんまに必要だすのか?」
一瞬「えっ?」と思いました、が次のセリフで納得。
「今の時代、そらおなごかて思うように学問できることはええことや思います。せやけどそのせぇであんたが命すり減らすことになるのやったら…」
その場に居合わせた千代が、女学校での話を伝えました。
ちょっと下でいるほうがいい、強すぎる/頭のよすぎるおなごは男はんから好かれない、と。
ましてやあさみたいな女性はめったなことじゃ男性から好かれない、新次郎みたいなのが珍しい、と。

「なんであんたはいつもそないひどいことが言えますのや」
「いいや、十中八九かて優しい言い過ぎだす。九分九厘な」
うまい!!(そういう問題ではない)
だがしかし新次郎や五代くんにモテモテなんだぞぅ。
あっでも2人ともなかなかの変わり者……
で、はつが尋ねた女子大学校の話。
女子高等教育の必要性をはつに説明するあさ。
「うちが応援してる成澤先生が一番心配や言うてはるのは、おなごがお家や旦那さんに縛られたまま独りぼっちになってしまうことなんだす」
その言葉に思わずハッとするはつ。
脳裏に過るのは井の中の蛙だったころ。(→4週)
「外の世界を何も知らん。関わることがでけへんかったら、自然と他の世界と切り離されてしまう」
「教育はそないなおなごの今を変えることがでけます」
今のみかん畑のパワフルお母ちゃんの姿からは想像もつかない、あのお人形さんだったころのおはつさん。
そうだなあ、はつは「知らなかった」「関わることもできなかった」んだよなあ。
はつさんがあの頃みていた「夢」。
20週の記事で、あさの女子大学校プロジェクトの根底にははつがいる、とは感じていましたが。
教育関係に潜在的(はつ自身のこと)であれ顕在的(藍之助のこと)大きな影響を及ぼしているのは、姉の姿なんだなあと。
「うちようようお姉ちゃんの生き方にもうちの生き方にも、一本筋が通ったような気ぃしてますのや」
対比的に描かれてきた姉妹の姿。
どちらがいいとか悪いとか、上とか下とかではなく。
どちらもそれぞれ『白岡あさ』『眉山はつ』という一本筋なんですね。
■おはつさんのみかんの話
はつと惣兵衛が和歌山に帰る間際、はつはあさにみかんの話をします。
「山におみかんの木ぃありましたやろ?中には立派なのもあれば細いのもあります。立派なのはええおみかんもできる。
そやけど天気が悪なって海からひどい風が吹いたとき、最初に折れてしまうのはその頑丈そうな立派な木ぃなんや。
逆に細い木のほうが風にあおられてもふら~ふら~ってして嵐のあともまた実ぃつけてくれたりする」
太い立派な木があさや五代なら、細い木ははつさんや新次郎。
時代の風に負けるな、世間の風に負けるな、決して折れるな。
しなやかな強さを持ちなさい。
そんなはつのみかん話。
はつさんにとっての「今話したいこと」だったりするんだろうし、これもまた「夢」なのかもしれないし。
いろんなダブルミーニングが考えられるストーリー、改めて面白い。
■新たなるトンチキ
そのころお千代は、例の帝大生にまた会ってました。
東柳君、千代が刃物に何か恐怖を感じていると察知して咄嗟に隠します。

「実にべっぴんだな」
「りんごのことだよ」
出た!!!!第3のトンチキ!!!!
・トンチキ実業家
・トンチキ清貧
・トンチキ帝大生 new!!
卒業したらいよいよお嫁さん、と盛り上がる面々(主によのさん)

「千代が卒業したらいよいよお嫁さんだすな」
そんなお千代が誰のお嫁さんで描くのはもちろんあのイケメン帝大生。

「やぁ、リンゴちゃん」
「運が良ければもう一度会えるかもしれないね」
どいつもこいつもトンチキだな!!
てか千代が東柳君に完全にホの字なの、小さい頃にこの人と出会ってたことがアレしてんじゃないかと。

一致した。(→9週より)
■役員秘書

「亀助、大阪に戻ってきてくれへんか」
「今回のことで身に染みてしもた。亀助。どうかあさのそばにいてて、守ってやってくれへんんか」
亀助さんへの辞令は、大阪へ帰ってこいというものでした。
「役職」に興味津々の亀助さんは、支配人?それとも支店長?とwktkするんですが、榮三郎から言われたのは『役員秘書』
一瞬気落ちしながらも、「あさを守ってくれ」と新次郎に頼まれ…

「もう~しょうがあらしまへんなぁ」
宇奈山邸や炭坑に向かうとき、「なんでわてが」でしょんぼりしてた亀助さん。
「役員秘書」でニッコニコしてるの、なんかめちゃくちゃいい。
物語の流れを実感する。
でもこれ、ボディーガード的に盾になれってことではなく、「大股で歩こうとしたら注意してくれ」って意味なんだろうなあと。
人から恨みを買うことのないようにフォローに立ち回ってくれ、って意味なんでしょう。
■生命保険
お見舞いに来た山屋さんがまた新たな話。
というより『榮三郎にしている話』を世間話として持ってきました。

それが生命保険。
学校設立はあさ、生命保険は榮三郎なのでしょうか。
今回の事件がどうきっかけになるのか(ならない?)はわかりませんが、こっちのほうも話が動きそうです。
■ゴッドマザー・綾子
山屋さんや榮三郎が動き出したそのころ。
あさのところに見舞いに来たのは…
綾子夫人がきたっ!
心に決めた目的があるのなら、焦る必要はないと諭す綾子さん。
さらに渡したのが女子大学校プロジェクトに賛同する奥様方の署名。

「これは奥様方のお名前だすやろか?」
「そうです!あなたの奮励する姿にみーんな心を動かされたのよ。私もその一人だけれど」
成澤にとってのあさが100人分の力だとしたら、あさにとっての綾子夫人も100人分なんでしょう。
それも夢としての100人分ではなく、現実に100人分の力。
ところで。
はつさんとあさちゃんが面会中に大隈夫人がやってきて、突然の『篤姫』が始まる撮影裏話ください。

大隈SPに圧倒される役員秘書www
■「夢見る人」
さて和歌山では。

「大阪にもういっぺん山王寺屋だす言う夢…もう諦めてくれへんか」
「銀行にはのれん分けいうしきたりなんかあれへん。銀行は両替屋とは何もかも違てますのや」
直前の大隈夫人の来訪により示された「あさの大学校は作ることができる」。
でも菊さんの悲願であった(ことがここでわかった)「山王寺屋の再興は無理」。
あさと菊さんの類似性にはちょくちょく触れてますが、ここにきて対比、うまいなあと。

「私はなぁ大阪に帰りたかったんや。ようも私の最後の夢奪うてくれましたな!」
菊さんは、はつの向こう側にあさを、あさのその向こうに明治の世を見てるんじゃなかろうか。
もうかかることはない山王寺屋の赤い暖簾。
その山王寺屋を丁稚の頃から知ってる栄達さんも、菊さんの思いは『よくわかる、けど……』んだろうな。
序盤から通して、栄達さんっつー複雑な役どころの、絶妙な感情の機微を演じる辰巳さんが素晴らしい。
21週の週タイトルは『夢見る人』
・意識不明のあさが見ている夢
・萬谷が見た桜の夢
・はつがかつて見た夢
・千代が嫁入りに見る夢
・大隈夫人や成澤が女学校にみる夢
いろんなミーニングがありますが
・菊さんが山王寺屋再興に見る夢
これが一番切ないものがあるなあと。
だって、その夢、叶わない。
■トンチキ女学生
宜ちゃんがお見舞いに来ました。

・トンチキ実業家
・トンチキ清貧
・トンチキ帝大生
・トンチキ女学生 new!!
流行りの影響で『僕』を使い始めて、尊敬する人から「似合ってない」と言われても。
それでもなんでも僕っ娘を押し通す厨二病・宜ちゃんの中の人が、パイオツカイデーの超美少女だって忘れそうになる。
おいこらスタッフ、いいぞもっとやれ。
■ワカメと女学生

光のアレとはいえ。
成澤君の周りに埃光らせて、さらには宜ちゃんのメガネ光らせるのズルいww

成澤先生の目が光を取り戻す瞬間。
寺町で惣兵衛とはつが再会したときもそうだったけど、この瞬間がいいよなあ。

※宜ちゃんとお千代が道頓堀でおぜんざい食べてるスピンオフください。
■命懸けでやってきた

「ご自分のせえやなんてちょっとでも思てはんのやったら、そら自惚れだす」
成澤に責任はないとあさ。炭坑も銀行も命賭け、人生賭けてやってきた。自業自得、って言うよりこっちのほうがしっくりくるなあ。

「もっともっと頑張りまひょ。な?」
「はい…!」
あさも成澤先生もこの絶妙な角度がいい。成澤先生が力を取り戻した感。
帰ってこいトンチキワカメ。
トンチキ枠、帝大生と女学生がグイグイきてるぞ。
■次週…
次週、『あさが来た』第22週「自慢の娘」は

・なんか楽しそうな女学生ライフ
・なんか楽しそうな役員秘書と女社長
って週タイトルが意味深なのである。
泣かすのか?泣かすのか??
■スピンオフ待機

あさの楽しい入院生活に現れる懐かしのあの人この人。


どいっつもこいつも……!!
関連リンク
・『あさが来た』20週その2、誤解、すれちがう母娘、話したいこと、伝えたいこと
・『あさが来た』20週その1.動き出す女子大学校プロジェクトである。
・『あさが来た』19週、みかん畑にそそぐ柔らかい風、新しい道
『あさが来た』他、朝ドラ関係の記事はこちら。
・朝ドラ感想記事のまとめ。
他民放ドラマ、大河、時代劇、NHKスペシャルはこちら。
・少々真面目で結構ゲスいテレビっ子の備忘録まとめ。
■三途の川に来た孫を追い返さないタイプ
20週終わりに一度あさは目が覚めたんですが、その後も何度か意識朦朧と、夢うつつを行ったり来たり。

「グッドモーニング。いやモーニングやないなあ。もう日も暮れる。そやけどあささんの名前は英語にしたらモーニングや。」
渾身のギャグがどうしようもない(1回目)

「このごろ銭のことを円や言うてますなあ。えん…円、そこに縁や。ハハハ、うまいことできてますな」
渾身のギャグがどうしようもない(2回目)


「お前やっと来たんかいな。こっち来よし」
「はぁ、そういうこっちゃ。待ちわびたがな」
じいちゃんその格好、正吉さんと五代様の渾身のボケかっさらうしwww
「こっち来い」とか「待ちわびた」じゃねえしwww
あさはあさで川渡りかけてるしwww

「うちは旦那様と千代のとこ帰ります。まだ死にとうありまへん」
「そら残念やなぁ」
残念がってんじゃねえよww
近頃、あさが笑顔を失っていると話し、「ならばそばへ呼んで笑わせてやろう」と思っていた頃だったと話す忠政じいちゃん。

「そやってなあ、そばへ呼んで笑わせてみようと思ってたんや。ほなちょうどええ具合にブスッと刺されたやろ?な!ハハハハ!」
そういう問題かwww
もういい大人だから笑えるわけはない、とあさは続けますが忠政じいちゃんは「大人だって笑ってもいい」と諭すのですが。
もうやだこんな三途の川www
それにしても「五代様復活!」と銘打った2月22日スーパー五代マンデーになると見せかけて、この三途の川祭り。
いいぞもっとやれ。
■帰宅願望強いタイプ
恐怖の三途の川で引き返し、目が覚めたあさ。
とはいえ負った傷の深さを考えると、まだ療養は必要とのこと。
なのですが……

「こちらの奥さんときたら、意識が戻ったとたんに『明日は退院できますやろか?あかんのやったらあさってはどないだす?』って。
もうこちらの手には負えません。あとはどうかご家族で説得なさってください」
あさちゃんの帰宅願望めんどくさいwww
■アホのままでも
病室では、目が覚めたあさが饅頭に手を伸ばしておりました。
死にかけたら腹が減った、とのこと。
心配かけてしまったから一刻も早く戻りたい、早く仕事をしたい、というあさなのですが。


「アホとちゃう?!商いのせえで恨み買うて死にかけたいうのに、まだそないなこと言うて…アホにも程がありますわ!」
「おあさ様かて刺されたら死ぬんだす!」
千代とうめが激おこ。(そりゃそうだ)

「アホのまんまでも生きててくれてほんまによかった…!」
それでも千代、病室の外で涙を流していました。
母親の前では涙を見せない千代の姿、何より生きていてくれてよかった、と静かに泣く千代がいいなあって。
■あやしい男。
そこに榮三郎がきて、萬谷の捜索の進捗状況を知らせるのですが、病室前に怪しい人影が…

「お父ちゃん!あ…あっこ。そこに怪しい男の人が!」
「何してますのや!」
新次郎、再び覚醒。
(新次郎は怒らせたら怖いんだぞぅ)
羽交い絞めにした不審者は……


九州に赴任しているあさの大親友・亀助さんでした。
シンちゃんから溢れ出る亀助さん再登場の喜びよ。
榮三郎も参加してもう大騒ぎ。

「お静かに!ここどこや思てはります?病院ですよ!」
月曜から『あまちゃん』病院回を思い出させるコントありがとうございましたww
■浦島太郎な亀子ちゃん
亀助さん、久々の加野銀行にやってきました。
しかしどうにもこうにも浦島太郎状態。
「はぁ?お前誰や?奥さんのことをおばさんやて」
「何だすね、あれ。前会うたときには、『へぇ』しか言わへんかったくせに、あない偉そうに…」
うぜええwww(でも可愛い)

「そやけど今日わて何しよう?」
「大番頭や中番頭言うてたころが懐かしなぁ」
と亀助さんが両替屋時代を懐かしむところがありまして。
そうだなあ、懐かしいなあ…と。
もう2月下旬、残り1か月なんですね。
■高原の香りがする帝大生
この日、
「はぁ~工藤様まで。こないきれいなお花、ぎょうさんもろてしもて。ほんまもったいないなあ」(うめ)
「工藤さんいうお客さんなんか『奥さんに文句言うたままのお別れにならんと、ほんまよかった』言わはって」(亀助)
と、『工藤さん』がセリフだけ登場を2回もするんですが。

「ハハハハ!それは君、気楽が過ぎるんじゃないか」
「僕達だって無事入学できたとはいえ、大事なのはこれからさ」
「どうせ君はまた大学の試験で首席をとるつもりだな」
「うーん、それはどうだろうなぁ…大阪まで来てしまったんだ。でも来たからには僕は先生に尽くそうと思うよ」
「さすがエリート、発言にも余裕があるね」
東柳啓介登場。
湖畔の別荘みたいな香りが漂う爽やかさ。
さすが工藤阿須加さん。高原の香りハンパねえ。
もしかしてセリフで工藤さん出しまくってたのって以下略


啓介の取り出した果物ナイフ。
千代はあさが目の前で倒れていた瞬間を思い出してしまい、手元の花瓶を落としてしまい……
爽やか青年はちょっと置いておくとして、そこに偶然居合わせたのはよのさん。
かのさんがすぐさま刃物を覆って、よのさんが千代を支えます。


「大丈夫やで。ほらおばあちゃん来ましたよってな」
かいらしいスーパーばあちゃんたち。
本気出したときの以心伝心っぷりよ。
■さすが中番頭
まだ萬谷が捕まっていない状態で、不安だらけの新次郎。
そんなとき「今日何しよう」ってふざけていた亀助さんが、面会対応やらに大活躍。

「さすが中番頭や。頼りになりますわ」
炭坑部門の社長、ではなく『中番頭』で誉める新次郎がいいな。
亀助が両替屋時代を懐かしんでることを知っているかそうじゃないかまではわからないけど、この変わらなさがいいんでしょうね。
それでも新次郎。

「わて守ったられへんかった。ひょっとしたらわてのせえかも分かれへん言うのに、ほんま情けないわ」
「自業自得」と萬谷に刺され、意識回復後も千代とうめに叱咤され。
そんなあさを新次郎は責めることなく自責の念を抱えます。
この新次郎、2週で兄・正太郎を亡くしたときと似たような表情をしてるんですね。
「わてなんか」って、このときにうっすら感じた新次郎のダークサイド。

(→2週)
あさと出会って、サトシ事件も解決して解放されたかと思ってました。
しかし闇と言えば闇だけれども、別の角度からみれば新次郎らしさなのかなって。
「ここにいて間、わてもおくさん守らしてもらいます」
そんな新次郎の心痛を和らげるのはあのときもこのときも亀助さん。
誰より頼りになることでしょう。
■惣兵衛、通常運転
「アサキトク」の電報を受け、大阪にやってきたのははつと惣兵衛。
あさの意識が戻ったことを知るのですが。
一体何があったと尋ねる2人にかのさんが……


「けど急に危篤やて、どないなことやったんだす?いや~暴漢にブスッと……」
「へ?!」
「ブスッとて…?」
※プスッと刺そうとした人と、なんやかんやあって軽く負傷した人。

(→5週)
■盛りの付いた蛇
そんな眉山夫妻、白岡家に間借りしている藍之助の部屋に泊めてもらうことにしたのです、が。


「ん…あきまへん。藍之助も寝ております」
「あ…すまん」
3人目?3人目!
人様んちだろうが息子の前だろうが、ところかまわずイチャつくこの夫婦ww
「惣兵衛ははつさん大好き」じゃなくて「柄本さんが宮崎さん大好き」に見えて仕方ないwww
そういえば惣兵衛ははつの後ろで「どや俺の嫁」だったし、心配するのは『あの妹』じゃなくて俺の嫁だし、隙あらばイチャつこうとする惣兵衛はんに納得。
盛りの付いた蛇よ……
■あのころのあさの夢
病院には新次郎と千代が泊まり込んでました。
ベッドにあさ、千代。
新次郎はガードマンを兼ねてドア近くの椅子寝。

なんだ楽しそうだな!!
そして母娘のガールズトーク。
あさは自分の弱みは新次郎と千代であると話し、新次郎との新婚時代を千代に話します。


「うちなぁ、加野屋にお嫁に来てからしばらく旦那様にほったらかしにされてましたんやで」
新次郎の株が急落したあの頃(3週くらい)の話。
そういえばこの旦那様、祝言すっぽかしたっけ。
「新婚時代のあの頃」「刺される思いと言えば」で思い出したのはあの人。

「やっぱりお金返すどころやあらしまへなんだなぁ」
ま さ か の 再 登 場 (回想)
※お金返してもらえなかったことやっぱり根に持ってた。
いやいや、新撰組人形で土方さんの回収終わるかと思ってたらここでまたあるとはww


「それにそのおかげで……フッフフフ…フフフ!」(詳しくは3週後半)
「何?気持ち悪い」
なんだかあっちもこっちも艶っぽい。
■今話したいこと

「あんたが生まれてからなぁ…ほんのひとつきやふたつきやったけど、お乳あげてオムツ繕うて、お風呂入れて…あんたの世話だけして過ごした時期があってなぁ。」
「あのとき一緒に過ごしたあんたとの時間が、今でもうちの宝だす」

「うちにとって仕事は大事だす。生きがいでもあります。あんたやお家のためだけに働いてるやなんて、きれい事は言わしまへん」
「せやけど…あんたがいてへん方がよかったやなんて、もうどないしたらそないアホなこと考えつきますのや?」
これがあさの『話したいこと』かな。
「大阪の大恩人」「道照らす人」のときと同じように、「今話したいこと」「夢見る人」でタイトルが2週繋がってるんかもわからんな。
『今話したいこと』を話せなかったあさは、夢の中で大事なものを取り戻して、それを改めて千代に伝える。
かつていろんなものに夢を見て憧れた自分だけれども、今は家族が宝物なんだよ、と。

「うん。お母ちゃんの娘は白岡ギンコと白岡タンコや」
千代は頭の回転が速い子なんだろうなって思います。
小さいころから真似してた「タンコ」。
千代やっぱり覚えてたんですね。

(→15週より)
あさの『話したいこと』を責めるのではなく、少し笑いを混ぜていく。
先週はどうなることかと思ったけれど、この親子いいなって。
きっとあさも三途の川で一度死んで生まれ変わったようなものなのかな。
だから一度おじいちゃんのそばに行ったのかもしれない。
菊さんと同じ。
菊さんも惣兵衛に刺されて一度死んで生まれ変わったような。
あさと菊さんには似た何かを感じる。
しかし白岡タンコと白岡ギンコの下にはもう一人いるんだぞ。
白岡ジョシダイガッコが。
■桜の夢
そのころ……

「ほら、そこに桜……あらしまへんなぁ…ハハハ。酒もないのに花見なんかできしまへんわ」
「お前萬谷やな?加野屋の女主人刺した」
萬谷、商売仲間と共に優雅に桜を見ていたころを夢見ていたのでしょう。
でも御一新で失われた。
時代の風がすべてを吹き去った。
真に迫る悲しみを感じさせたラサールさん、素晴らしい。
それにしてもこの萬谷ルート。
山王寺屋の惣兵衛一家に充分ありえたことだし、もちろん加野屋・今井家にもありえたこと。
そう思うと、両家の幸せな様子が描かれる間に萬谷の描写がねじ込まれるのは余計に悲しいというか、辛いというか。
■外の世界を知ること
惣兵衛とはつがどうしたかは描かれていませんが(当然だ)、翌朝、ふたりがあさのお見舞いにきました。
うめから女子大学校の話をきいたはつ。
あさに真意を問いただします。

「なぁあさ。これは怒ってる訳やあれへん。そやないんやけど、強いて聞かせてもらいます。そないなもんほんまに必要だすのか?」
一瞬「えっ?」と思いました、が次のセリフで納得。
「今の時代、そらおなごかて思うように学問できることはええことや思います。せやけどそのせぇであんたが命すり減らすことになるのやったら…」
その場に居合わせた千代が、女学校での話を伝えました。
ちょっと下でいるほうがいい、強すぎる/頭のよすぎるおなごは男はんから好かれない、と。
ましてやあさみたいな女性はめったなことじゃ男性から好かれない、新次郎みたいなのが珍しい、と。

「なんであんたはいつもそないひどいことが言えますのや」
「いいや、十中八九かて優しい言い過ぎだす。九分九厘な」
うまい!!(そういう問題ではない)
だがしかし新次郎や五代くんにモテモテなんだぞぅ。
あっでも2人ともなかなかの変わり者……
で、はつが尋ねた女子大学校の話。
女子高等教育の必要性をはつに説明するあさ。

「うちが応援してる成澤先生が一番心配や言うてはるのは、おなごがお家や旦那さんに縛られたまま独りぼっちになってしまうことなんだす」
その言葉に思わずハッとするはつ。
脳裏に過るのは井の中の蛙だったころ。(→4週)
「外の世界を何も知らん。関わることがでけへんかったら、自然と他の世界と切り離されてしまう」
「教育はそないなおなごの今を変えることがでけます」
今のみかん畑のパワフルお母ちゃんの姿からは想像もつかない、あのお人形さんだったころのおはつさん。
そうだなあ、はつは「知らなかった」「関わることもできなかった」んだよなあ。
はつさんがあの頃みていた「夢」。
20週の記事で、あさの女子大学校プロジェクトの根底にははつがいる、とは感じていましたが。
教育関係に潜在的(はつ自身のこと)であれ顕在的(藍之助のこと)大きな影響を及ぼしているのは、姉の姿なんだなあと。

「うちようようお姉ちゃんの生き方にもうちの生き方にも、一本筋が通ったような気ぃしてますのや」
対比的に描かれてきた姉妹の姿。
どちらがいいとか悪いとか、上とか下とかではなく。
どちらもそれぞれ『白岡あさ』『眉山はつ』という一本筋なんですね。
■おはつさんのみかんの話
はつと惣兵衛が和歌山に帰る間際、はつはあさにみかんの話をします。
「山におみかんの木ぃありましたやろ?中には立派なのもあれば細いのもあります。立派なのはええおみかんもできる。
そやけど天気が悪なって海からひどい風が吹いたとき、最初に折れてしまうのはその頑丈そうな立派な木ぃなんや。
逆に細い木のほうが風にあおられてもふら~ふら~ってして嵐のあともまた実ぃつけてくれたりする」
太い立派な木があさや五代なら、細い木ははつさんや新次郎。
時代の風に負けるな、世間の風に負けるな、決して折れるな。
しなやかな強さを持ちなさい。
そんなはつのみかん話。
はつさんにとっての「今話したいこと」だったりするんだろうし、これもまた「夢」なのかもしれないし。
いろんなダブルミーニングが考えられるストーリー、改めて面白い。
■新たなるトンチキ
そのころお千代は、例の帝大生にまた会ってました。
東柳君、千代が刃物に何か恐怖を感じていると察知して咄嗟に隠します。


「実にべっぴんだな」
「りんごのことだよ」
出た!!!!第3のトンチキ!!!!
・トンチキ実業家
・トンチキ清貧
・トンチキ帝大生 new!!
卒業したらいよいよお嫁さん、と盛り上がる面々(主によのさん)

「千代が卒業したらいよいよお嫁さんだすな」
そんなお千代が誰のお嫁さんで描くのはもちろんあのイケメン帝大生。

「やぁ、リンゴちゃん」
「運が良ければもう一度会えるかもしれないね」
どいつもこいつもトンチキだな!!
てか千代が東柳君に完全にホの字なの、小さい頃にこの人と出会ってたことがアレしてんじゃないかと。

一致した。(→9週より)
■役員秘書


「亀助、大阪に戻ってきてくれへんか」
「今回のことで身に染みてしもた。亀助。どうかあさのそばにいてて、守ってやってくれへんんか」
亀助さんへの辞令は、大阪へ帰ってこいというものでした。
「役職」に興味津々の亀助さんは、支配人?それとも支店長?とwktkするんですが、榮三郎から言われたのは『役員秘書』
一瞬気落ちしながらも、「あさを守ってくれ」と新次郎に頼まれ…

「もう~しょうがあらしまへんなぁ」
宇奈山邸や炭坑に向かうとき、「なんでわてが」でしょんぼりしてた亀助さん。
「役員秘書」でニッコニコしてるの、なんかめちゃくちゃいい。
物語の流れを実感する。
でもこれ、ボディーガード的に盾になれってことではなく、「大股で歩こうとしたら注意してくれ」って意味なんだろうなあと。
人から恨みを買うことのないようにフォローに立ち回ってくれ、って意味なんでしょう。
■生命保険
お見舞いに来た山屋さんがまた新たな話。
というより『榮三郎にしている話』を世間話として持ってきました。

それが生命保険。
学校設立はあさ、生命保険は榮三郎なのでしょうか。
今回の事件がどうきっかけになるのか(ならない?)はわかりませんが、こっちのほうも話が動きそうです。
■ゴッドマザー・綾子
山屋さんや榮三郎が動き出したそのころ。
あさのところに見舞いに来たのは…

綾子夫人がきたっ!
心に決めた目的があるのなら、焦る必要はないと諭す綾子さん。
さらに渡したのが女子大学校プロジェクトに賛同する奥様方の署名。

「これは奥様方のお名前だすやろか?」
「そうです!あなたの奮励する姿にみーんな心を動かされたのよ。私もその一人だけれど」
成澤にとってのあさが100人分の力だとしたら、あさにとっての綾子夫人も100人分なんでしょう。
それも夢としての100人分ではなく、現実に100人分の力。
ところで。
はつさんとあさちゃんが面会中に大隈夫人がやってきて、突然の『篤姫』が始まる撮影裏話ください。

大隈SPに圧倒される役員秘書www
■「夢見る人」
さて和歌山では。


「大阪にもういっぺん山王寺屋だす言う夢…もう諦めてくれへんか」
「銀行にはのれん分けいうしきたりなんかあれへん。銀行は両替屋とは何もかも違てますのや」
直前の大隈夫人の来訪により示された「あさの大学校は作ることができる」。
でも菊さんの悲願であった(ことがここでわかった)「山王寺屋の再興は無理」。
あさと菊さんの類似性にはちょくちょく触れてますが、ここにきて対比、うまいなあと。


「私はなぁ大阪に帰りたかったんや。ようも私の最後の夢奪うてくれましたな!」
菊さんは、はつの向こう側にあさを、あさのその向こうに明治の世を見てるんじゃなかろうか。
もうかかることはない山王寺屋の赤い暖簾。
その山王寺屋を丁稚の頃から知ってる栄達さんも、菊さんの思いは『よくわかる、けど……』んだろうな。
序盤から通して、栄達さんっつー複雑な役どころの、絶妙な感情の機微を演じる辰巳さんが素晴らしい。
21週の週タイトルは『夢見る人』
・意識不明のあさが見ている夢
・萬谷が見た桜の夢
・はつがかつて見た夢
・千代が嫁入りに見る夢
・大隈夫人や成澤が女学校にみる夢
いろんなミーニングがありますが
・菊さんが山王寺屋再興に見る夢
これが一番切ないものがあるなあと。
だって、その夢、叶わない。
■トンチキ女学生
宜ちゃんがお見舞いに来ました。


・トンチキ実業家
・トンチキ清貧
・トンチキ帝大生
・トンチキ女学生 new!!
流行りの影響で『僕』を使い始めて、尊敬する人から「似合ってない」と言われても。
それでもなんでも僕っ娘を押し通す厨二病・宜ちゃんの中の人が、パイオツカイデーの超美少女だって忘れそうになる。
おいこらスタッフ、いいぞもっとやれ。
■ワカメと女学生


光のアレとはいえ。
成澤君の周りに埃光らせて、さらには宜ちゃんのメガネ光らせるのズルいww

成澤先生の目が光を取り戻す瞬間。
寺町で惣兵衛とはつが再会したときもそうだったけど、この瞬間がいいよなあ。

※宜ちゃんとお千代が道頓堀でおぜんざい食べてるスピンオフください。
■命懸けでやってきた


「ご自分のせえやなんてちょっとでも思てはんのやったら、そら自惚れだす」
成澤に責任はないとあさ。炭坑も銀行も命賭け、人生賭けてやってきた。自業自得、って言うよりこっちのほうがしっくりくるなあ。

「もっともっと頑張りまひょ。な?」
「はい…!」
あさも成澤先生もこの絶妙な角度がいい。成澤先生が力を取り戻した感。
帰ってこいトンチキワカメ。
トンチキ枠、帝大生と女学生がグイグイきてるぞ。
■次週…
次週、『あさが来た』第22週「自慢の娘」は


・なんか楽しそうな女学生ライフ
・なんか楽しそうな役員秘書と女社長
って週タイトルが意味深なのである。
泣かすのか?泣かすのか??
■スピンオフ待機
#あさが来た スピンオフでこれ見たいの(その1)・時代の風(今井忠興)・五代─godai‐(五代友厚)・おくりびと(三坂くん)・フルムーン(正吉さん、よのさん)・大坂の女(栄達さん、菊さん)・炭坑物語(親分ら炭坑メンツ)・ビジネス街の喫茶店(へえさん、美和さん)
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年2月24日
#あさが来た スピンオフでこれ見たいの(その2)・はつ恋(ふゆ、新次郎、亀助)・はつ恋2(うめ、雁助)・オレンジデイズ(惣兵衛、はつ)・榮三郎、さちさんの新婚生活的な・あめりか物語(Qちゃん)・鹿鳴館(あさと有名人)・坂道(ひげみち、五代くん、まさはる友情出演)
— ゆずず (@yuzu0905) 2016年2月24日