悠の食虫植物 ネペンテス普及委員会 (和名 ウツボカヅラを世に広める会)

食虫植物のネペンテスを広めていくためのブログ。

ネペンテス栽培記 229 ネペンテス トラブルシューティング 葉が巻いてしまう現象について

2016年06月29日 02時05分37秒 | 悠のネペンテス栽培記
先日、

バタフライガーデンを目指して、

庭に蝶を呼びたいと書いたところ、

いつもコメントをくださる夏の雲さんから、

ブッドレアがいいですよと、

非常にありがたいアドバイスをいただきました。



蜜源植物は知識がほとんどないため、

何を植えればいいのか、

悩みに悩んでいたのですが、

蝶が来ることは実証済みとのことで、

基本的に実績重視の私は、

速攻でオーダーを入れることにしました。



よくわからないものは、

形やネーミングから入るクセもありますので、

通り名がバタフライブッシュ、

もうこれ以上のものはないよねとばかりに、

意気揚々と楽天に飛んだわけです。




その際、

一口にブッドレアと言っても、

いくつかの園芸品種があることを、

初めて知ったわけですね。


さて、

どれをオーダーすべきか。


一瞬迷ったのですが、

あるブッドレアにくぎ付け。



その名も、











ブラックナイト











黒騎士、






ふむ、













私に相応しい名だ






ピンクや白のキレイなブッドレアは目もくれず、

迷いもなくポチり。





その日から、

新たな戦士の到着を、

今か今かとワクワクして待っているところなのですが、

ここでちょっと問題が。





こんなん買いましたと、

さっそくブログで報告をばと思っていたのですが、

いや待てよと。




ブラックナイト買いましたなんて書いたら、

名前で決めたんじゃないかとか、

それだけならまだしも

いまだに中二病なのがバレてしまうのではないか。




まぁここはあれですよ、

ブッドレアと聞いて、

ああ、

あれねってなるかどうかは別として、

さも詳しい感じで、

今回はブッドレアにしときました的な感じで書いた方が、

博識の植物好きで済ませられるのではないか。



きっとそうだそうしようと、

ブログに書き込んだわけですよ。


そうすると、

優しい夏の雲さんは、

すぐにコメントをくださるわけですよ。




もう買ったんですね!


ブッドレアは、

ブラックナイトが悠さんにおすすめですよ、

名前もかっこいいし(^^)















バレバレ!










そんな今日この頃、

いかがお過ごしでしょうか。



こんばんは、

蒼の竜装騎士こと悠です。




今日はですね、

そんな(?)夏の雲さんがお困りとのことで、

まぁ、

日ごろから色々とアドバイスを頂いてますし、

まぁお礼ってほどではないですが、

せっかくなんで、






この私がじきじきに(r











先日、

ちょっとだけ出た、

ネペンテスの葉が巻いてしまう現象、






程度や形状の違いはあれど、

ネペンテスフリークであれば、

何度か見たことはあるのではないでしょうか。










発症は特に、

アンプラリアやラフレシアナなど、

高温多湿の環境で成長する種が多いと思います。





これ、

実はかなりやっかいな症状でして、

原因としては、

根に問題がある場合がほとんどですが、

その問題が、

単純に乾燥による葉の委縮ではないというところが、

やっかいなんですね。







対処法としては、

毎日水やりをするか、

河原の小石のようなものでマルチングし、

漬物方式で上から押していくしかありません。






ただ、

毎日水やりだと、

忙しいビジネスマンには負担ですし、

下に排水設備があればいいですが、

受け皿管理だと、

水を毎日捨てなければなりません。



重しでマルチング方式は一見、

楽で良さそうなのですが、

ミズゴケ栽培でこれをやってしまうと、

圧縮されたミズゴケ内部に根が蔓延り、

植え替えの時に悲劇が訪れるというね。




ていうか、

毎日水やりとか重しとか、

いったい何の意味があるのか、

当然、

疑問が出てくるでしょう。



これはまず、

経緯を知る必要があります。



ネペンテスを世に広めるブログ、

ネペンテス普及委員会ではもちろん、

過去に葉巻問題に直面した際、

様々な仮説を立てて検証を行って参りました。



その結果、

ドライアウト的なものであれば、

水をやれば復活するのですが、

これは根本的に別の問題だと、

暫定ですが、

結論といたしました。




まず葉に異常があった苗をすべて用土から抜き、

徹底的に観察して、

健常苗との比較を行いました。



そこで、

やはり、

葉の丸まったネペンテスは、

根の成長が芳しくないという特徴が一致しました。




これはようするに、

用土に対して、

根が活着してないのが、

そもそもの原因だと考えられます。



ここで疑問なのが、

じゃあ活着とはなんなのか。



だいたいの解説書では、

水草や野菜を中心に、

根が用土に落ち着く的なことがさらっと書かれてますが、

落ち着くってなんやねんって話しなわけですよ。




そこで普及委員会では、

根の発生条件に注目し、

挿し木しやすい観葉植物と、

なかなか難しい植物を調べ、

実際に挿し木実験も行いました。



用土なども変更し、

そこで、

カギを握っているのが、

浸透圧ではないかと気づいたわけです。



浸透圧ってなんだとなるかもしれませんが、

ナメクジに塩をぶっかけるあれです。



簡単にいうと、

濃度の濃い方に水分は流れていくため、

濃度の薄い方は水分が奪われてしまうわけです。



この現象が、

ネペンテスの根と、

用土の間で起きてしまっているのではないか。



考えてみれば、

海外で育てられたネペンテスの場合、

現地の土どころか、

水質だって違う可能性があるわけです。



それを一律の状態で育てようという方が、

無理があるのでないか。



そこで行った検証は二つ、

最初に戻りますが、

とにかく水で用土内の濃度を薄める作戦と、

一酸化炭素中毒を参考に、

加圧方式で無理やり根に水を押し付ける方法です。




どちらも有用な成果を上げ、

検証開始から半年で、

鉢底から根が出てくるのを確認できました。




ただここで問題は、

上記のデメリットです。



これをいちいちやってたのでは敷居が高く、

とてもネペンテスが広まりそうにもありません。



が、



上記の問題をすべて一掃する、

スーパーシステムの開発に成功しました。






それが普及委員会が送る、

ネペンテス専用普及型決戦鉢、

プロトタイプ7と9、







通称、







LCスフィアと、












ユグドラシルなわけです!










袋がつかない以外、

現時点で最高な装置なわけですね。





プロトタイプ8はどこいったという話しですが、

ウロボロスと命名し、

強制訓化活着装置として研究していましたが、

大失敗してまだ実用段階ではないと判断し、

お蔵入りとなりました。





どうでしょう、

科学的な根拠は一つもありませんが、

一応は成果が出てますので、

良かったら参考にしてみてください。








ではでは、

今日はこの辺で。



また次回、

お会いしましょう。

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5 コメント

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Night or knight? (夏の雲)
2016-06-29 07:12:45
やっぱり悠さんチョイスはBlackknightでしたか!
大丈夫。中二病なんて言いません。
だって私の選択理由も同じでしたから( ̄▽ ̄)

国内ではBlack Nightの表記が多いですが、海外サイトを検索すると
knightが正しいことが判ります。
だって「黒夜」って???
日照条件さえ良ければ一年目でも立派な株になりますよ。

ネペンテス葉巻の件、大変良く解りました。
ご指摘は全部当たってます。
鹿沼土単用は酷いですよね。
とりあえず植え替えたので様子見します。
返信する
庭造りの件(掘っても石が多くて大変) (夏の雲)
2016-06-29 08:42:08
気が付いたことがあるので、
スペース開拓史6にコメントします。
返信する
こんばんは (flea)
2016-06-29 22:32:51
LCスフィアいいですねー!!
実際に真似したいところですが、うちは古い家ということもあり冬はかなり冷えるので耐寒性を上げるためにほぼ直射日光でネペンを栽培してるので蒸れが怖いですね。
ですが不思議と寒さと直射日光という過酷な環境を体験した株は立派になるんですよねー。わら
返信する
夏の雲さんへ ()
2016-06-30 01:10:35
こんばんは!


いやー、

ネットショップをのぞいたら、

当然のように出てきたので、

私のために用意してくれたのかと思って、

何の迷いもなく買いました(笑)


そーいえば、

ナイトって二つ意味がありましたね!


黒騎士しか頭にありませんでした(^ω^;)


まだ届いてませんが、

成長が楽しみです(^^)


相性はあるかと思いますが、

私は鹿沼土単用の肯定派です(^ω^)


まだ検証段階ですが、

ミズゴケと比較した場合を見ると、

活着率はミズゴケが上で、

袋のサイズアップは、

鹿沼土が握っていると私は思っています(^^)
返信する
fleaさんへ ()
2016-06-30 01:19:25
こんばんは!


そーなんですよ、

LCスフィアは超ミニ簡易温室なんで、

あっと言う間に蒸れてしまうのが欠点なんですよ(笑)


なんかで調べたことがあるんですが、

光とか温度とかで、

植物はなんとか糖を調整するだかして、

なんか引き締まったりだかなんだかするらしいですよ(^^)


夏の野菜はシャキシャキで、

冬の野菜は甘いってやつですかねきっと(笑)
返信する

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