筑紫文化財研究所

筑紫における歴史的文化の探求と漫遊

第46回 福岡県伝統工芸展

2022-10-16 10:52:12 | 伝統工芸


本県の経済産業大臣指定・伝統的工芸品7品目と、県知事指定特産民工芸品36品目が一堂に会する「第46回福岡県伝統的工芸品展」が、令和4年10月15日(土)、16日(日)に、ソラリアプラザ1階「ゼファ」にて開催されます。
 会場には、国指定伝統的工芸品7産地と県指定特産民工芸品の計8ブースが出展します。各ブースには、コンクール受賞作品や新作など、産地がおすすめする秀作約270点が展示され、そのほとんどを購入することもできます。

https://www.pref.fukuoka.lg.jp/event-info/kougeihinten2022.html より


会場はさながら見本市
アンケートで人気投票も実施中




博多人形のコーナーはやや手狭
織も帯も寿司詰めで展示されると
良い作品もなぜか安く見えてやや残念


体験コーナーでは八女提灯の絵付けをする人が
なにやらネットで中継中です
なかなかに盛り上がっています。
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第74回 白彫会博多人形新作展

2022-10-15 22:05:45 | 人形


博多人形の作家集団「白彫会」の新作展
各作家の一品作と来年の干支「卯」の人形や
同じ大きさの箱に収まる同じ価格(¥11,000)の作品「玉手箱」など約100点が展示
会期は10月12日(水) 〜 17日(月)






白眉は小嶋慎二さんの「神功皇后」

神功皇后の御笠の森での一場面を奥村玉蘭は『筑前名所図会』で能の翁のポーズで描写
おそらく本歌は北斎の肉筆画ではなかろうか。
見どころは今年のソラリア山笠で登場した神功皇后が土人形として表現された点。
ファンにはなかなかに面白い作品です。
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板付基地展 ~かつて、大野の町にアメリカがあった~

2022-10-09 16:06:56 | 戦後史

大野城市心のふるさと館HPより
http://www.onojo-occm.jp/li/141/itadukekichiten.html

2022年10月8日午後に大野城市心のふるさと館にて
「板付基地展 ~かつて、大野の町にアメリカがあった~」の関連イベントの座談会にて
春日ベース内にあったディペンデントハウスの見取り図を提供しましたので掲示しておきます。
1982年から2年間ほど仕事で勤務した場所でした。
40年前の記憶と写真から起こした略図で、多少あいまいな部分はあります。

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中村信喬 守護の像展

2022-10-06 21:19:11 | 人形

今、天神の三越9階美術画廊で中村信喬さんの「守護の像展」が開催中
2022年10月5日(水) ~ 2022年10月10日(月·祝) [最終日午後5時終了]
https://www.iwataya-mitsukoshi.mistore.jp/mitsukoshi/shops/art/art/shopnews_list/shopnews063.html



会場の造作がすごい。国立博物館特展並みのハイクオリティーな雰囲気
会場入り口でチケットを買うのかと思ってしまうほど。
びっくりは撮影OKの表示も。
モニターでは「匠の蔵」の映像版が流され
お父様の博喜さんの若々しいお姿に懐かしさを覚え、いざ会場へ。
守護の像として鬼面から童もの、美人ものまで
中村人形の主力商品がずらり。
お値段がまた・・・威風堂々
見るだけで勉強になります。
今年県指定無形文化財の技術保持者になられた気概がうかがえます。
中村さんの技術の幅の広さを示す木彫作品もありますが、
何といっても土もの人形の最高峰を見る良い機会です。



中村 信喬さん来歴

1957年 福岡県生まれ
1979年 九州産業大学芸術学部 美術学科 彫刻専攻(木彫)
二代目人形師父 衍涯、無形文化財保持者 林 駒夫、陶芸家 村田陶苑に学ぶ
1983年 林駒夫氏に入門師事 西部工芸展 初入選
1985年 伝統工芸人形展 初入選
1989年 伝統工芸人形展 東京都教育委員会賞受賞 、日本工芸会正会員認定
1991年 伝統工芸人形展 日本工芸会賞受賞
1997年 伝統工芸人形展 文化庁長官賞受賞
1999年 日本伝統工芸展 高松宮記念賞受賞
2003年 日本伝統工芸展50周年記念「わざの美」出品
2006年 福岡県文化省受賞(創造部門)
2010年 第一回金沢世界工芸トリエンナーレに招待出品
2011年 伝統文化ポーラ賞 優秀賞受賞
ローマ ラ・ルーチェ展出品
ローマ法王 拝謁・作品を献上「伊東マンショ像」
2012年 金沢21世紀美術館「工芸未来派」招待出品
2013年 福岡市文化賞受賞
2015年 菊池寛実賞「工芸の現在」展出品
2016年 KITTE博多「エンジェルポスト」制作
2017年 福岡空港国際線1Fロビー
「第99回ライオンズクラブ国際モニュメント・希望の獅子」制作
2019年 ローマ教皇謁見、作品献上「中浦ジュリアン」長崎26聖人殉教地
2021年 日本伝統工芸展 奨励賞受賞
2022年 福岡県無形文化財保持者認定
(三越福岡さんHPより)
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基地返還50年_白木原ベース通りの建築7

2022-09-12 21:50:07 | 戦後史

ウェスリー商会(紳士服)とパパサン理髪店

ニューヨーク・フラワーショップの道を挟んで基地寄りの西隣にあった店舗
平入り2階建ての和式建築の1階を2店舗で分けていた。
テーラーもバーバーもほぼガラス面で構成された店先だった。
ウェスリー商会の看板には
The Wesley Co,Ltd.
hongukong japan
Itazuke Annex Branch
とあり、中国系の服の仕立て屋だったことがわかる。
昭和50年代(1979年)にはテーラー古賀となっていたが看板はウェスリーのままだった。
西隣のパパサン理髪店の看板には
Pap-San Barber Shop
とあり、昭和50年代(1979年)も理髪店として営業していた(1983年で廃業か)。
1962年善隣地図典拠の一部資料には「PAO-SANパブ」とあるが、パブだったのかは不明。

基地の兵士の数は朝鮮戦争のあった1950年過ぎをピークに
ベトナム戦争が激化する1960年代には減少した。
それに従って通りも多くの店舗が廃業したり入れ替わったりした。
インド系や中国系の商売人は機を看るに敏で、看板だけ残して次の土地に移るものが多かったという。

たしか1979年にはパパサン理髪店の道を挟んだ北側の角の空き店舗が改装され
大流行したインベーダー・ゲームのテーブルを並べた陰気な店となったが
1年ももたずにそれも廃業した。
ベース通りの移ろいを建物からトレースしてみた(了)。
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