樊遅(はんち)、知を問う
「樊遅、知を問う。子曰(のたま)わく、民の義を努め、鬼神を敬して之を遠ざく、知と謂うべし。仁を問う。曰(のたま)わく、仁者は難(かた)きを先にして獲(う)ることを後にす、仁と謂うべし。」
■その意味は?
樊遅が知について尋ねた。孔子(先生)が答えられた。
『民として正しい道を履み行い、神を敬うが遠ざけて頼らない。これを知というのだ。』
仁について尋ねた。孔子(先生)が答えられた。
『仁者は苦労を先にして、利益を後にする。これが仁というものだ。』
(「論語」一日一言より)
■感想
ただただ道義を重んじ、神仏(先人・先祖)を敬っておれば、自ずとその恩恵に授かるであろう。
さらには仁義を重んじ、その身を以て世のため人のために励めば、自ずと利となろう。