A Clockwork Gallus

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長男と長女は仲が悪い

2009年08月13日 | 今日の〈ねじ式〉(完結)
その長女プチが、塾の授業で電子辞書を使いたいというので、彼女が長男の持っている電子辞書をプチに貸してあげてほしい、と頼んだのだが「嫌だ」とかたくなに断るらしい。

プチは何かに付けて扱いが雑なのでそれが嫌なのだろう。

見かねて私が「自分のものだ などと言って、兄弟で協力し合えないのなら家の中のすべてのものは父さんの持ち物とするからな!」と強く言うと渋々貸したのだった。

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長男は私の対応が気に入らなかったらしく、彼女にいろいろ文句を言ってきたらしい。

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彼女に「何を文句いてきたのか?」と尋ねると直接本人に聞けと言うので、早速長男を取っ捕まえて「言いたいことが有るのなら父さんに直接言え」と言ったのだが、口ごもったままはっきり言わない。
「プチの事についてか?」と聞くとかろうじて「そうだ」と言う。
「プチのどういう事についてだ?」と改めて聞くとまた返事をしない。
おそらく、問題なのはプチの方なのであって何故俺が叱られなければならないのか、ということじゃないかと思う。

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らちがあかないので「もしこういう事なのだとしたら」と前置きを言った後、「貸してくれた事に対して感謝出来ないプチは問題がある、それについてはもちろんプチを叱らなければいけない、しかしそれとは別に、お前が相手によって親切心ややさしさを加減するのは良く無い事だからだ、たとえば相手がぷうだとしたら貸してあげただろう?」と言うと、「そうだ」と言う。
「相手がいいかげんなら、貸したくない気持ちは判らなくはない、しかしそれは相手に問題がある訳であって、だからといってそれに対して自分も悪い判断をする事は間違っている、それよりも相手を正すような行動を取るべきだと思う、だからその意識に対して父さんは注意をしたのだ、お前は目の前に倒れて苦しんでいる人が気に食わない奴だったら知らん顔するのか、自分が良いと判断する事は対象が誰であっても同じように行うべきだと思わないか」

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喋っているうちに喉が渇いて、途中から酒を飲みながらの話になった。
そんな話から派生して、自分自身の価値をもっと高いところに持ち上げなければいけない、みたいな事を1時間半くらい喋った。

途中で長男はあくびをかみ殺していた。

うざい父親だなと自分でも思う。